全日本モトクロス選手権 IA2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。
Rd.02 4月9日 近畿
RACE DATA
■大会名称:2006全日本モトクロス選手権第2戦近畿大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2006年4月9日(日)
■開催地:奈良県/名阪スポーツランド
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ
REPORT
尾崎が3/3位で今季初の表彰台を獲得!
2006年全日本モトクロス選手権が4月9日(日)、名阪スポーツランド (奈良県)にて開催された。ヒート1、ホールショットを奪ったのは新井宏彰(K)、続いて井上眞一(K)、YZ250FMを駆る尾崎友哉は3番手からのスタート。2周目に入ると、新井、井上、平田優(K)、須田純(K)、尾崎、そして勝谷武史(H)というオーダーへ。トップ争いは3周目、平田が新井をかわしてトップを奪うと、その後は後方からの追撃を寄せつけず首位をキープし、国際A級初優勝を飾った。
一方の尾崎は4周目、須田をかわして4番手に浮上するも、後方から追い上げてきた勝谷にかわされ5番手に後退。しかし7周目には井上をかわし再び4番手に上がり、さらに勝谷にかわされて3番手に後退した新井に接近。12周目にこれをかわして3番手にポジションをアップすると、勝谷に続き今季初の3位表彰台を獲得した。なお今大会、釘村忠は怪我のため欠場した。
ヒート2、またしてもホールショットは平田、その後方に加藤吏一(K)、須田、YZ250Fを駆る草野忠道、同じくYZ250FMを駆る深田卓哉、そして尾崎が続く。2周目に入っても順位に変化はなかったが、同周に尾崎が8番手に後退。その後追い上げて5番手まで挽回するも6周目に再び7番手に後退してしまう。トップグループは、1周目から首位に立っていた平田がハイペースでレースを展開し、7番手からポジションを上げてきた勝谷が2番手になる6周目にはおよそ10秒の差を作って独走。後半勝谷に迫られるも、そのままヒート1に続く優勝でパーフェクトウィンを達成した。2位は勝谷が入った。
尾崎は6周目7番手から追い上げを開始。前方6番手の星野裕(S)との差を詰める間に3番手の加藤、深田、新井、星野、そして尾崎までが約5秒差まで接近する。そして尾崎は13~15周までに星野、深田、加藤をかわし、同じく順位を上げた新井の背後に迫ると、18周目に新井をかわし単独3番手に浮上。そのままヒート1に続き3位表彰台を獲得した。また深田は4番手から6番手に順位を落としたが、18周目に加藤をかわして5位でフィニッシュを果した。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 33'27.134 |
2 | 勝谷 武史 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 33'31.037 |
3 | 尾崎 友哉 | Jubilo RT | Yamaha | 33'47.401 |
4 | 新井 宏彰 | グリーンクラブ&Park神戸 | Kawasaki | 33'56.251 |
5 | 井上 眞一 | K.R.T. | Kawasaki | 33'58.691 |
6 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダーズ | Kawasaki | 34'02.895 |
7 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman&ホンダ学園 | Honda | 34'04.622 |
8 | 渡辺 学 | クラブヤマハ茨城土浦レーシング | Yamaha | 34'08.802 |
9 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'11.478 |
10 | 小島 庸平 | Team SUZUKI | Suzuki | 34'12.057 |
11 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'16.336 |
12 | 芹沢 直樹 | TEAM CR&CarLife | Honda | 34'25.278 |
13 | 池谷 優太 | クラブヤマハMotoTech RT&REDZONE | Yamaha | 34'45.964 |
14 | 星野 裕 | Team SRM | Suzuki | 34'48.549 |
15 | 草野 忠道 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 35'02.531 |
16 | 矢野 昇平 | AYEL MOTOLIFE RACING | Honda | 33'40.867(-1L) |
17 | 中島 敬則 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'42.110(-1L) |
18 | 内山 慎太郎 | クラブヤマハYSP浜北大橋 | Yamaha | 33'43.631(-1L) |
19 | 関川 信一 | T.E.SPORT | Honda | 33'52.380(-1L) |
20 | 請川 意次 | 滝山レーシング | Honda | 33'53.012(-1L) |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 33'34.617 |
2 | 勝谷 武史 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 33'36.850 |
3 | 尾崎 友哉 | Jubilo RT | Yamaha | 33'52.318 |
4 | 新井 宏彰 | グリーンクラブ&Park神戸 | Kawasaki | 33'58.395 |
5 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'03.404 |
6 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'06.717 |
7 | 星野 裕 | Team SRM | Suzuki | 34'06.858 |
8 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman&ホンダ学園 | Honda | 34'09.177 |
9 | 芹沢 直樹 | TEAM CR&CarLife | Honda | 34'27.989 |
10 | 井上 眞一 | K.R.T. | Kawasaki | 34'32.795 |
11 | 渡辺 学 | クラブヤマハ茨城土浦レーシング | Yamaha | 34'38.319 |
12 | 小島 庸平 | Team SUZUKI | Suzuki | 34'43.444 |
13 | 坂下 賢記 | クラブヤマハTEAM KOH-Z | Yamaha | 34'53.465 |
14 | 草野 忠道 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'54.756 |
15 | 杉山 和起 | T.E.SPORT | Honda | 35'12.967 |
16 | 杉本 高規 | モトクロームレーシング | Honda | 35'16.192 |
17 | 内山 慎太郎 | クラブヤマハYSP浜北大橋 | Yamaha | 35'24.050 |
18 | 池谷 優太 | クラブヤマハMotoTech RT&REDZONE | Yamaha | 33'36.284(-1L) |
19 | 矢野 昇平 | AYEL MOTOLIFE RACING | Honda | 33'41.436(-1L) |
20 | 星野 優位 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 33'50.216(-1L) |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 平田 優 | Kawasaki | 90 |
2 | 新井 宏彰 | Kawasaki | 83 |
3 | 勝谷 武史 | Honda | 74 |
4 | 尾崎 友哉 | Yamaha | 72 |
5 | 小島 庸平 | Suzuki | 67 |
6 | 井上 眞一 | Kawasaki | 58 |
7 | 深田 卓哉 | Yamaha | 53 |
10 | 渡辺 学 | Yamaha | 42 |
14 | 池谷 優太 | Yamaha | 23 |
15 | 坂下 賢記 | Yamaha | 21 |
16 | 草野 忠道 | Yamaha | 17 |
17 | 中島 敬則 | Yamaha | 14 |
22 | 内山 慎太郎 | Yamaha | 7 |
25 | 斉木 達也 | Yamaha | 2 |
COMMENT
尾崎友哉選手談(3位/3位)
「ヒート1ではスタートはそれほど悪くなかったが、1コーナー、2コーナーでの攻めが甘く、順位を下げてしまった。その後は良いラインを見つけながら、ひとりずつ丁寧にかわすことを考えながら走った。その結果として3位まで辿り着けたと思う。ヒート2はスタートで他車と接触して後方2番手からのスタートとなってしまったが、後方からいかに上位に食い込めるかが自分の課題として持っていたので、最後まで諦めずに走った。今回のレースで感じたのは、後半十分に勝負できる体力があり、その分周りを見る余裕もあったことだ。この力をトップ争いで使えるようなレースをしなければならないし、今回上位のライダー達でも後半までついていき、後半勝負すればチャンスはあると感じた。次回は自信を持ってもっと積極的なレースをしていきたいと思う」
光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談
「このチームに入ってから一番のレースができたのではないだろうか。走りの内容は、全体的に硬さがあったように見られたが、常に安定した走りができていて、上位にからめば十分に勝負ができるだろう。トレーニングの成果も十分に感じられた。ヒート2は転倒がなければ、3位ではなくもっと上にいけていたかもしれない。今後はスタートを安定させること、そして上位でのレースをこなせば、自信もついて序盤での攻防もうまくくさばけるようになるだろう。そこまで早く辿り着ければチャンピオン争いに加わることができるだろう」