全日本モトクロス選手権 IA2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。
Rd.08 9月4日 近畿
RACE DATA
■大会名称:2005全日本モトクロス第8戦近畿大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2005年9月4日(日)
■開催地:奈良県/名阪スポーツランド
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ
REPORT
深田が総合13位を獲得
全日本モトクロス選手権第8戦・近畿大会が、9月3、4日、名阪スポーツランド(奈良県)にて開催された。今大会はランキングリーダーの溝口哲也(カワサキ)がケガで欠場となり、ランキング2位の小島庸平(スズキ)、3位福留善秀(ホンダ)、そして4位の釘村忠にとっては、ポイント差を縮める絶好のチャンスとなった。
ヒート1ホールショットを奪ったのは小島、その後に釘村、福留、須田純(カワサキ)、平田優(カワサキ)と続く。2周目には福留、小島、釘村、平田、北居良樹(スズキ)の順となり、この5名の争いでレースがすすむかと思われた。しかし、この周3番手の釘村が転倒しトップグループから脱落。優勝の行方は残る4人に絞られる。まず8周目、小島が福留にアタックしてトップに立つと、同周に4番手の北居も平田に仕掛けてこれをかわし3番手へ浮上する。そして9周目、再び福留がトップを奪い返すと、北居が小島をかわして2番手へ浮上し、福留、北居の一騎討ちとなる。
そして16周目、第1ヘアピンでインを突く北居がアウトの福留をかわして前に出るとそのまま国際A級初の優勝を獲得した。その際福留は転倒して順位を落としたため、2位に小島、3位は新井宏彰(カワサキ)がはいった。釘村は転倒後の22番手から順位を上げ11番手まで挽回したが、その後2度の転倒を喫して26位となった。ヤマハでは草野忠道が11位に入った。また今大会、ヤマハ創立50周年を記念した特別仕様モデル「YZ250F 50th Anniversary Special Edition」を駆り深田卓哉が参戦。インターカラーのYZに会場のモトクロスファンから大きな注目を集めた。
ヒート2、ホールショットは小島、中堀敏宏(ホンダ)、平田、須田、福留。釘村は出遅れて1周目終了時点で12番手となる。ところが釘村は3周目に他者と接触して転倒し、腕を負傷してそのままリタイヤとなってしまった。一方のトップ争いは序盤、福留、小島、北居の3人で行われたが、9周目に北居が小島をかわしてヒート1と同様2人のマッチレースとなる。そしてラスト数周というところで北居が福留の後方にピタリとつけるが、福留がトップを守りきり優勝を果した。2位は北居、3位は小島が入った。また、ヤマハ最上位は深田の11位を獲得している。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 北居 良樹 | Team SRM | Suzuki | 32'27.829 |
2 | 小島 庸平 | TEAM SRM | Suzuki | 32'43.821 |
3 | 新井 宏彰 | グリーンクラブパーク神戸elf | Kawasaki | 33'05.541 |
4 | 福留 善秀 | Team HRC | Honda | 33'22.451 |
5 | 中堀 敏宏 | チームハマー | Honda | 33'22.915 |
6 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダーズ | Kawasaki | 33'23.821 |
7 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 33'24.629 |
8 | 星野 裕 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 33'27.046 |
9 | 井上 愼一 | KRT | Kawasaki | 33'36.500 |
10 | 芹沢 直樹 | Honda Dream RT | Honda | 33'48.203 |
11 | 草野 忠通 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'00.290 |
12 | 杉本 高規 | Honda | 34'06.759 | |
13 | 増田 篤 | Team SSC XP | Suzuki | 32'40.332 |
14 | 川島 雄一郎 | HRF サーキット サービス | Honda | 32'44.982 |
15 | 杉尾 寿城 | Team H.S.F | Honda | 32'47.435 |
16 | 伊藤 昌弘 | TEAM ITOMO I.S.R | Honda | 32'52.166 |
17 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'03.388 |
18 | 上田 隼人 | SRF スポーツ 九州 | Honda | 33'08.971 |
19 | 谷 和也 | サンビシwith ダイイチ | Yamaha | 33'13.603 |
20 | 武田 慎平 | SRFスポーツ東北 | Suzuki | 33'35.136 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 福留 善秀 | Team HRC | Honda | 32'46.284 |
2 | 北居 良樹 | Team SRM | Suzuki | 32'46.892 |
3 | 小島 庸平 | TEAM SRM | Suzuki | 33'35.736 |
4 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 33'55.746 |
5 | 星野 裕 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 33'57.000 |
6 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダーズ | Kawasaki | 33'59.390 |
7 | 島崎 大祐 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 34'02.238 |
8 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'28.765 |
9 | 中堀 敏宏 | チームハマー | Honda | 34'35.262 |
10 | 川島 雄一郎 | HRF サーキット サービス | Honda | 32'54.587 |
11 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'00.000 |
12 | 芹沢 直樹 | Honda Dream RT | Honda | 33'06.338 |
13 | 増田 篤 | Team SSC XP | Suzuki | 33'12.215 |
14 | 請川 意次 | SRF スポーツ関東 | Suzuki | 33'17.000 |
15 | 杉尾 寿城 | Team H.S.F | Honda | 33'20.149 |
16 | 杉本 高規 | Honda | 33'26.784 | |
17 | 草野 忠通 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'33.543 |
18 | 武田 慎平 | SRFスポーツ東北 | Suzuki | 33'42.512 |
19 | 上田 隼人 | SRF スポーツ 九州 | Honda | 33'45.104 |
20 | 中村 利雅 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'49.778 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 溝口 哲也 | Kawasaki | 293 |
1 | 小島 庸平 | Suzuki | 293 |
3 | 福留 善秀 | Honda | 261 |
4 | 北居 良樹 | Suzuki | 251 |
5 | 釘村 忠 | Yamaha | 218 |
6 | 深谷 広一 | Honda | 210 |
18 | 草野 忠道 | Yamaha | 69 |
20 | 深田 卓哉 | Yamaha | 61 |
22 | 尾崎 友哉 | Yamaha | 44 |
23 | 坂下 賢記 | Yamaha | 42 |
24 | 星野 恭平 | Yamaha | 33 |
27 | 伊藤 正憲 | Yamaha | 20 |
31 | 池谷 優太 | Yamaha | 14 |
31 | 中島 敬則 | Yamaha | 14 |
COMMENT
釘村忠選手談(26位/リタイヤ)
「ヒート1は良いスタートが切れて3番手につけ、前のペースがあまり速くなかったので、序盤で前にでようと思った矢先に転倒。再スタートしたが早く追いつこうと気が焦ってしまい2度目の転倒。3度目の転倒は、フィニッシュジャンプでラインを変えたらリアが引っ掛かりフロントから落ちてしまった。ヒート2はスタートが悪く集団でのレースとなり、前方のライダーがギャップにふられて自分の前にきて接触して転倒。腕を痛めてしまい、再スタートをきれなかった。運も悪かったと思うが、自分の集中力や、スタートでの遅れなど、反省する点が多い。ランキングトップの溝口選手が欠場していたので、チャンピオン争いに加わるチャンスだったのに、自分のミスで逃してしまったのが悔しくて仕方ない。幸い骨折はしていないようなので、次のレースには出場できると思う」
光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談
「釘村選手はヒート1で3回、ヒート2でも転倒してリタイヤとなり、残念な結果となってしまった。後半戦は転倒するレースが多く、せっかく高いポテンシャルを持っているだけに、もったいない結果だ。ランキング上位でポイント争いというプレッシャーの中で力を発揮できないようでは、まだまだ一流にはなりきれていない証拠。次の広島はケガの状態を見てからでは判断できないが、最後まで目的を持って前半で見せた走りを見せてほしい」