全日本モトクロス選手権 IA2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。
Rd.05 6月5日 九州
RACE DATA
■大会名称:2005全日本モトクロス選手権第5戦九州大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2005年6月5日(日)
■ 開催地: 熊本県/HSR九州
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇り
REPORT
釘村はけがで決勝不出場
ヤマハでは草野が総合14位
6月4、5日、全日本モトクロス選手権第5戦・九州大会が、HSR九州(熊本県)にて開催された。IA1のランキングと同様、トップの溝口哲也(カワサキ)が153、釘村忠152、小島庸平(スズキ)149、北居良樹(スズキ)138と接戦を繰り広げ、IA2のランキングも混戦模様となっている。
ヒート1、ホールショットを奪ったのは溝口、続いて平田優(カワサキ)、小島、福留、深谷広一(ホンダ)の順でレースがスタート。そして2周目以降、溝口、福留、小島、深谷と、早々にトップグループが形勢され、5番手以下を引き離しながらレースが展開される。5周目に深谷が転倒してトップグループを脱落して3人に絞られるが、中盤以降は溝口のペースが速く、徐々に後方を引き離して独走体制を築くと、そのままファーストチェッカーで中国大会より3連勝を飾った。一方2番手を走行していた福留は17周目に転倒。小島がこれをかわして2位、福留はすぐに再スタートを切って3位でゴールした。
第4戦を終了した時点でランキング2番手につけていた釘村は、4日に行われた予選レースで他車と接触。その際に喉を強打し、決勝レースは大事をとって欠場。尾崎友哉は第4戦に引き続きケガにより欠場となっている。またヤマハライダーでは、15歳のA級ライダー、池谷優太が9番手、また草野忠道が13番手でスタート。その後は2人とも順位を下げるが、最後は草野が13位、池谷が15位でフィニッシュした。
ヒート2、1周目の混戦でトップを奪ったのは、小島、続いて加藤吏一(カワサキ)、溝口、深谷、福留。しかし2周目で加藤が転倒して順位を下げると、ヒート1同様のメンバーがレースを引っ張る。ところが、トップの小島と2番手溝口のペースが速く、3番手以降を引き離す。小島はトップのキープしたまま、序盤を乗り切るが、徐々に溝口がその差を詰め、9周目に背後につくと、10周目に小島をかわしてトップを奪い、そのまま独走して優勝を飾った。2位は小島、3位は福留となり、ヒート1と同じライダーが同じ順位で表彰台を獲得した。
ヤマハライダーでは、星野恭平が14位、中島選手が16位、草野が17位となった。総合優勝は溝口、2位は小島、3位は福留、ヤマハライダーでは、総合14位の草野が最上位。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 溝口 哲也 | KRT | Kawasaki | 33'28.742 |
2 | 小島 庸平 | Team SRM | Suzuki | 33'45.365 |
3 | 福留 善秀 | Team HRC | Honda | 33'54.800 |
4 | 新井 宏彰 | グリーンクラブパーク神戸elf | Kawasaki | 33'55.338 |
5 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'18.778 |
6 | 芹沢 直樹 | Honda Dream RT | Honda | 34'22.810 |
7 | 小川 裕紀 | グリーンクラブパーク神戸RT | Kawasaki | 34'26.000 |
8 | 井上 愼一 | KRT | Kawasaki | 34'39.546 |
9 | 大藪 逸人 | グリーンクラブ&パーク神戸 | Kawasaki | 34'45.351 |
10 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'47.114 |
11 | 島崎 大祐 | SRFチームブルーイーグルス | Suzuki | 34'48.173 |
12 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダース | Kawasaki | 35'08.150 |
13 | 草野 忠道 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 35'10'902 |
14 | 伊藤 昌弘 | Team ITOMO I.S.R | Honda | 35'12.518 |
15 | 池谷 優太 | クラブヤマハ大河原レーシング&REDZONE | Yamaha | 35'13.392 |
16 | 杉山 和起 | TEスポーツ | Honda | 35'13.458 |
17 | 星野 恭平 | Moto Tech RT | Yamaha | 35'22.093 |
18 | 中村 泰介 | Club MotoRoman | Honda | 33'42.224 |
19 | 中村 利雅 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'54.120 |
20 | 内山 慎太郎 | クラブヤマハYSP浜北大橋 | Yamaha | 33'16.065 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 溝口 哲也 | KRT | Kawasaki | 33'47.956 |
2 | 小島 庸平 | Team SRM | Suzuki | 34'10.606 |
3 | 福留 善秀 | Team HRC | Honda | 34'39.811 |
4 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'42.782 |
5 | 島崎 大祐 | SRFチームブルーイーグルス | Suzuki | 34'44.111 |
6 | 新井 宏彰 | グリーンクラブパーク神戸elf | Kawasaki | 34'47.754 |
7 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 34'54.264 |
8 | 芹沢 直樹 | Honda Dream RT | Honda | 34'57.609 |
9 | 大藪 逸人 | グリーンクラブ&パーク神戸 | Kawasaki | 34'59.000 |
10 | 井上 愼一 | KRT | Kawasaki | 35'15.549 |
11 | 北居 良樹 | Team SRM | Suzuki | 35'34.855 |
12 | 武田 慎平 | SRFスポーツ東北 | Suzuki | 35'38.631 |
13 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダース | Kawasaki | 35'41.945 |
14 | 星野 恭平 | Moto Tech RT | Yamaha | 34'49.455 |
15 | 杉山 和起 | TEスポーツ | Honda | 33'50.148 |
16 | 中島 敬則 | ヤマハヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'01.789 |
17 | 草野 忠道 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'09.054 |
18 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'13.000 |
19 | 中村 泰介 | Club MotoRoman | Honda | 34'13.795 |
20 | 池谷 優太 | クラブヤマハ大河原レーシング&REDZONE | Yamaha | 34'34.807 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 溝口 哲也 | Kawasaki | 203 |
2 | 小島 庸平 | Suzuki | 193 |
3 | 釘村 忠 | Yamaha | 152 |
4 | 北居 良樹 | Suzuki | 148 |
5 | 深谷 広一 | Honda | 130 |
6 | 平田 優 | Kawasaki | 130 |
15 | 深田 卓哉 | Yamaha | 47 |
18 | 草野 忠道 | Yamaha | 46 |
19 | 尾崎 友哉 | Yamaha | 44 |
23 | 星野 恭平 | Yamaha | 26 |
25 | 伊藤 正憲 | Yamaha | 20 |
26 | 坂下 賢記 | Yamaha | 19 |
30 | 池谷 優太 | Yamaha | 7 |
COMMENT
草野忠道選手談(13位/17位)
「タイム自体は悪くなかったが、それを最後まで続けることができなかった。部分的な走りは良くても、前のライダーを意識しすぎてミスをしたり、自分のペースを乱してしまった。世界選手権に出場して得たことは多かったが、それを今回のレースに活かせなかったのが残念だ。自分としては常に一桁の順位を狙っているので、満足できるものではない。まずは予選で良い成績を出し、決勝のスタートをもっと良くして、自分の思い通りの走りができればもっと上を狙いえると思っている」
光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談
「釘村忠選手は、予選レースの際に喉を強打し、喉の内部に裂傷が見られ食事が採れない状態。そのために体力的にも30分以上のレースを2本こなすことが難しいと判断し、今回のレースは欠場することとした。この時点での欠場はランキングを考えると、非常に痛いことだが、そこは割り切るしかないだろう。ただ、シーズンも半分残っていることだし、諦めずに最終戦まで彼の実力を出し切れば、まだまだチャンスはある。このインターバルでしっかり体調を整え、今後の5戦に全力でぶつかって、逆境をはね除ける力をつけながら、チャンピオンを狙ってほしいと思う」