全日本モトクロス選手権 IA2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。
Rd.04 5月15日 中国
RACE DATA
■大会名称:2005全日本モトクロス選手権第4戦中国大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2005年5月15日(日)
■開催地:広島県/世羅グリーンパーク弘楽園
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ
REPORT
釘村忠が総合4位!
全日本モトクロス選手権枝委第4戦中国大会が広島県グリーンパーク弘楽園にて開催。前戦の関東大会で、ランキングトップに立った釘村忠、またそれに僅差で並ぶトップライダーたちがこのレースでどのような戦いを繰り広げるかに注目された。
ヒート1、ホールショットを奪ったのは、須田純(カワサキ)、続いて、溝口哲也(カワサキ)、小島庸平(スズキ)、深谷広一(ホンダ)、新井宏彰(カワサキ)、そしてYZ250FMを駆る釘村忠は6番手でスタートする。1周目をトップで終えたのは溝口。釘村は序盤で順位を上げ、1周目に5番手、2周目には深谷と須田を抜いて3番手へポジションをアップ。さらに勢いを増す釘村は、2番手をいく小島に接近し、4周目にこれをかわして2番手に上がると、トップの溝口の追撃を始める。
しかし釘村は、徐々にペースを落とし、小島、深谷にかわされると、さらに14周目には北居良樹(スズキ)にもかわされ5番手まで順位を落としてしまう。そして後半になってもペースは上がらず、順位をキープしたまま5位でレースを終えた。トップは、溝口がハイペースで後方を引き離し、そのまま独走で優勝。2位は9周目に小島をかわした深谷、3位は小島と北居がラストラップでデッドヒートを繰り広げた末、小島が3番手を守り表彰台を獲得した。ジュビロレーシングチームの尾崎友哉は、ケガのためこのレースは欠場した。
ヒート2、まず第1コーナーを真っ先に駆け抜けたのが溝口だったが、コーナーを曲がりきったところでバランスを崩し、北居にかわされ、1周目のオーダーは北居、溝口、小島、釘村、深谷となる。しかし2周目、溝口がトップを奪い返すと、ヒート1同様に後方を引き離しながらラップを重ねていく。
4番手をキープしたまま、前方を追う釘村は、一時その差を詰めるがペースが上がらず、逆に13周目、後方から追い上げてきた深谷にかわされ5番手にポジションを下げる。しかし、次の周に深谷が転倒し、4番手に浮上すると再びペースを上げ、ラストラップには小島を追い詰める場面もみられたが後一歩及ばず、4位でチェッカーを受けた。トップは、溝口が独走でパーフェクトウィンを達成。2位は北居、3位は小島が入った。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 溝口 哲也 | KRT | Kawasaki | 33'31.339 |
2 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 33'37.529 |
3 | 小島 庸平 | Team SRM | Suzuki | 33'39.515 |
4 | 北居 良樹 | Team SRM | Suzuki | 33'40.000 |
5 | 釘村 忠 | JubiloRT | Yamaha | 33'47.566 |
6 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダース | Kawasaki | 33'54.446 |
7 | 新井 宏彰 | グリーンクラブパーク神戸elf | Kawasaki | 33'59.901 |
8 | 星野 裕 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 34'08.652 |
9 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'09.935 |
10 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'10.955 |
11 | 小川 裕紀 | グリーンクラブパーク神戸RT | Kawasaki | 34'18.069 |
12 | 井上 愼一 | KRT | Kawasaki | 34'24.367 |
13 | 大藪 逸人 | グリーンクラブ&パーク神戸 | Kawasaki | 34'25.214 |
14 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 34'26.444 |
15 | 島崎 大祐 | SRFチームブルーイーグルス | Suzuki | 34'28.343 |
16 | 中堀 敏宏 | TEAM HAMMER | Honda | 34'37.149 |
17 | 種子 善之 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 34'54.647 |
18 | 星野 恭平 | Moto Tech RT | Yamaha | 34'58.683 |
19 | 伊藤 昌弘 | Team ITOMO I.S.R | Honda | 35'04.746 |
20 | 中島 敬則 | ヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 35'07.901 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 溝口 哲也 | KRT | Kawasaki | 32'34.724 |
2 | 北居 良樹 | Team SRM | Suzuki | 32'38.372 |
3 | 小島 庸平 | Team SRM | Suzuki | 32'41.950 |
4 | 釘村 忠 | JubiloRT | Yamaha | 32'42.710 |
5 | 新井 宏彰 | グリーンクラブパーク神戸elf | Kawasaki | 33'18.439 |
6 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダース | Kawasaki | 33'21.503 |
7 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 33'24.993 |
8 | 深田 卓哉 | ヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'29.019 |
9 | 小川 裕紀 | グリーンクラブパーク神戸RT | Kawasaki | 33'39.729 |
10 | 島崎 大祐 | SRFチームブルーイーグルス | Suzuki | 33'40.453 |
11 | 星野 裕 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 33'41.021 |
12 | 井上 愼一 | KRT | Kawasaki | 33'53.751 |
13 | 小林 詠士 | Moto Tech RT | Yamaha | 34'14.010 |
14 | 大藪 逸人 | グリーンクラブ&パーク神戸 | Kawasaki | 34'14.066 |
15 | 星野 恭平 | Moto Tech RT | Yamaha | 34'15.470 |
16 | 坂下 賢記 | クラブヤマハTEAMKOH-Z | Yamaha | 34'18.029 |
17 | 杉山 和起 | TEスポーツ | Honda | 34'23.506 |
18 | 久保 涼平 | グリーンクラブチームプロフェッサー | Kawasaki | 34'26.171 |
19 | 武田 慎平 | SRFスポーツ東北 | Suzuki | 34'29.790 |
20 | 中堀 敏宏 | TEAM HAMMER | Honda | 32'36.971 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 溝口 哲也 | Kawasaki | 153 |
2 | 釘村 忠 | Yamaha | 152 |
3 | 小島 庸平 | Suzuki | 149 |
4 | 北居 良樹 | Suzuki | 138 |
5 | 深谷 広一 | Honda | 116 |
6 | 平田 優 | Kawasaki | 101 |
15 | 深田 卓哉 | Yamaha | 47 |
17 | 尾崎 友哉 | Yamaha | 44 |
19 | 草野 忠道 | Yamaha | 34 |
21 | 伊藤 正憲 | Yamaha | 20 |
22 | 坂下 賢記 | Yamaha | 19 |
COMMENT
釘村忠選手談(5位/4位)
「ヒート1はスタートがうまく決まって、自分のペースで走ることができ、すぐに2番手まで上がることができた。その後はトップの溝口選手を目指して攻めの走りをしたが、その中でミスがでて、それが連鎖的に続いてしまい、中盤でペースが上がらず、順位を落としてしまった。ヒート2も同じように中盤にペースを上げることができなかった。これは技術の問題ではなく精神的なものが原因であり、まだまだコンスタントにトップを狙える実力がないのだと思う。また次回の九州は以前、苦手意識を持っていたが、もうそのようなことはいってられないし、もちろんIAで始めての3位表彰台を獲得したコースなので、次は表彰式では一番上に立ちたいと思う」
光安鉄美、ジュビロ・レーシング・チーム監督談
「釘村選手は今回、中盤でのペースの落ち込みが非常にはっきりと見てとれた。今後シリーズチャンピオンを狙うのであればレース状況によっては引くところ、攻めるところを自分でコントロールできるようでなければならない。これで勢いだけでトップを取り続けることが困難であることを釘村選手自身良く分かったはずだ。今後はもう少し考えながらレースを運んでいけるように心掛けて欲しい」