全日本モトクロス選手権 IA2
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA2に関する情報をお届けします。
Rd.02 4月17日 SUGO
RACE DATA
■大会名称:2005全日本モトクロス選手権第2戦SUGO大会
■カテゴリ:IA2クラス
■開催日:2005年4月17日(日)
■開催地:宮城県/スポーツランドSUGO
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ
REPORT
釘村ヒート1で3位表彰台!
2005年、全日本モトクロス選手権・第2戦SUGO大会が宮城県・スポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。ヒート1、ホールショットを奪ったのは福留善秀(ホンダ)、その後は団子状態で釘村忠、芹沢直樹(ホンダ)、深谷広一(ホンダ)、小島庸平(スズキ)、溝口哲也(カワサキ)らが順位を入れ変えながらスタートし、一周目は、福留、溝口、芹沢、釘村、小島、深谷の順で終える。この6人がポジションを入れ替えながらレースが展開される。その中で釘村は、3周目に6番手まで順位を落とし、このグループの最後尾でレースを進めることになる。しかし5番手の芹沢を常にプッシュし上位を狙うが、8周目に転倒し、トップの福留とは約12秒、5番手芹沢との差は約6秒と、トップグループから離されてしまう。
ところがここから釘村の追い上げが始まる。11周目に転倒した芹沢をかわすと、さらにペースを上げ、4番手の溝口に追い付くと、3番手の小島選手も巻き込んで接近戦を繰り広げ、14周目に前の2人が接触転倒し一気に3番手にポジションを上げる。さらにその勢いのまま上位を狙うが一歩及ばず、3位でフィニッシュとなった。優勝は6周目からトップをキープした福留、2位は12周目に2番手となった深谷が入った。
ヒート2、ホールショットを奪ったのは溝口、続いて福留、大薮逸人(カワサキ)と続く。釘村は6、7番手につけ、1周目を終える頃には3番手まで浮上する。その後も順調に溝口、福留の後方をキープするが、3周目、コーナーの立ち上がりでリアが滑って転倒し、15番手あたりまでポジションを落としてしまう。そこから追い上げ、一時は8番手としたが、そこからペースが上がらず、9位でレースを終えた。ヤマハ最上位は、YZ250Fを駆るクラブヤマハレーシング鷹の深田卓哉。1周目を6番手で終えた深田は、4周目に2人をかわし4番手にポジションをアップ。しかしその後順位を落とし7位となった。優勝は福留、2位は溝口、3位は小島となった。
RESULT Race.1
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 福留 善秀 | TEAM HRC | Honda | 32'11.819 |
2 | 溝口 哲也 | KRT | Kawasaki | 32'12.796 |
3 | 小島 庸平 | Team SRM | Suzuki | 32'45.705 |
4 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 32'48.204 |
5 | 新井 宏彰 | グリーンクラブパーク神戸elf | Kawasaki | 32'55.545 |
6 | 北居 良樹 | Team SRM | Suzuki | 32'59.075 |
7 | 深田 卓哉 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'01.741 |
8 | 鈴木 友也 | バイクショップ鈴木WithBAS | Honda | 33'07.611 |
9 | 釘村 忠 | JubiloRT | Yamaha | 33'13.924 |
10 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 33'23.831 |
11 | 草野 忠道 | クラブヤマハレーシングチーム鷹 | Yamaha | 33'26.071 |
12 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダース | Kawasaki | 33'26.615 |
13 | 井上 愼一 | KRT | Kawasaki | 33'27.344 |
14 | 小川 裕紀 | グリーンクラブパーク神戸RT | Kawasaki | 33'27.850 |
15 | 星野 裕 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 33'33.278 |
16 | 星野 恭平 | Moto Tech RT | Yamaha | 33'40.904 |
17 | 島崎 大祐 | SRFチームブルーイーグルス | Suzuki | 33'42.795 |
18 | 沼田 誠司 | TEAM JUDGEMENT | Honda | 33'43.983 |
19 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'07.683 |
20 | 杉本 高規 | Honda | 34'09.971 |
RESULT Race.2
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 福留 善秀 | TEAM HRC | Honda | 34'02.022 |
2 | 深谷 広一 | SEKI Racing MotoRoman | Honda | 34'03.951 |
3 | 釘村 忠 | JubiloRT | Yamaha | 34'08.453 |
4 | 溝口 哲也 | KRT | Kawasaki | 34'12.359 |
5 | 北居 良樹 | Team SRM | Suzuki | 34'13.391 |
6 | 平田 優 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'36.934 |
7 | 新井 宏彰 | グリーンクラブパーク神戸elf | Kawasaki | 34'40.888 |
8 | 小島 庸平 | Team SRM | Suzuki | 34'45.039 |
9 | 井上 愼一 | KRT | Kawasaki | 34'48.706 |
10 | 加藤 吏一 | TEAM GREEN | Kawasaki | 34'51.958 |
11 | 須田 純 | グリーンクラブジュニアライダース | Kawasaki | 34'54.349 |
12 | 武田 慎平 | SRFスポーツ東北 | Suzuki | 34'56.564 |
13 | 鈴木 友也 | バイクショップ鈴木WithBAS | Honda | 34'57.955 |
14 | 星野 裕 | SRF TEAMブルーイーグルス | Suzuki | 34'58.703 |
15 | 小川 裕紀 | グリーンクラブパーク神戸RT | Kawasaki | 34'59.638 |
16 | 島崎 大祐 | SRFチームブルーイーグルス | Suzuki | 35'01.719 |
17 | 大藪 逸人 | グリーンクラブパーク神戸RT | Kawasaki | 35'09.841 |
18 | 沼田 誠司 | TEAM JUDGEMENT | Honda | 35'21.964 |
19 | 坂下 賢記 | クラブヤマハTEAMKOH-Z | Yamaha | 35'24.265 |
20 | 杉本 高規 | Honda | 35'26.778 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 福留 善秀 | Honda | 89 |
2 | 小島 庸平 | Suzuki | 75 |
3 | 釘村 忠 | Yamaha | 73 |
4 | 溝口 哲也 | Kawasaki | 71 |
5 | 深谷 広一 | Honda | 70 |
6 | 北居 良樹 | Suzuki | 69 |
20 | 尾崎 友哉 | Yamaha | 11 |
COMMENT
釘村忠選手談(3位/9位)
「ヒート1は3位に入ることができたが、転倒してしまったし、ヒート2も表彰台を狙える位置にいながら転倒してチャンスを潰してしまった。どちらも接触などではなく、単独の転倒で完全に自分のミスだ。それでもヒート1は集中力を切らすことなくきっちり追い上げができたが、ヒート2は途中で集中力が切れてしまった。去年から何度も体験していることだが、いまだに繰り返してしまうことが自分で悔しくて仕方ない。ただ今回は、福留選手や溝口選手らと走ることができ、自分の実力が決して劣っていないことがわかった。次の大会はすぐにやってくるし、気持を戦いに向けて作っていきたい」
尾崎友哉選手談(予選落ち)
「予選のスタートで、前のライダーが僕の目の前で突然転倒し、避けようとしたが避けきれず、そのまま転倒。しかもステップが転倒車のスポークに絡んで身動きがとれず、走り始めた頃にはもう1周半の差が付いており、予選を通ることができなかった。今回は事前から体調も良くバイクに乗れていたのでとにかく悔しかったが、いつまでもくよくよしていてもしょうがないし、来週の関東大会に向けて、気持を切り替えたいと思う」
光安鉄美監督談
「釘村選手は、両ヒートとも転倒ということで内容は良くないが、トップライダーとしてのポテンシャルは確認できたと思う。ただまだ完全なトップライダーといえないのは、優勝経験の少なさや、上位でのバトルがまだまだ足りないということ。焦ることなくこの1年でしっかり積み上げていけば良いと思う。尾崎選手は、回避が難しいアクシデントだったという部分でしょうがないと思う。しかし彼の実力からすれば予選はイージーなもの。最後尾からでも充分追い上げられる実力を持っていることを自覚し、余裕を持って望んで欲しい。そしてIA1のレースのように、2人が刺激し合い高めあえるようになってもらいたい」