全日本モトクロス選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。
Rd.01 3月15日 三重
RACE DATA
■大会名称:D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026 第1戦 中部ダートフリークカップ
■開催日:2026年3月15日(日)
■会場:三重県・いなべモータースポーツランド
■レース時間:IA1(15分+1周)×3ヒート
■レース時間:IA2(30分+1周)×2ヒート
■天候:晴れ
■観客数:2,039人
REPORT
IA1 ヒート1:全日本開幕、ジェイと大城は5位と7位
例年よりも1ヵ月早く3月中旬、暖かな日差しと冷たい風が入り混じる気候の中で行われた開幕戦。その会場はいなべモータースポーツランド。30年ぶりの中部でのレースとなり、2,039人の観客が見守る中、注目のIA1決勝ヒート1では、各選手がシーズン初戦から激しいバトルを繰り広げた。
YAMAHA FACTORY RACING TEAMの#2 ジェイ・ウィルソンは、まずまずのスタートを切ったものの、1周目を10番手で終えた。序盤はなかなかペースが上がらず苦しい展開となったが、それでも4周目には5番手までポジションを回復。しかし、そこから上位との差を詰めることはできず、そのまま5位でフィニッシュ。昨年最終戦での怪我の影響もあり、厳しいシーズンのスタートとなった。
一方のYAMAHA FACTORY RACING TEAMの#3 大城魁之輔は好スタートを決め、2番手でレースを開始。しかし2周目の1コーナー付近で転倒し大きく順位を落とす。10番手で2周目を終えると、その後はファステストラップを記録するなど追い上げを見せたものの表彰台権内にはおよばず、最終順位は7位でチェッカーとなり、ヤマハ勢にとっては悔しさの残るオープニングレースとなった。
IA1 ヒート2:ジェイと大城が今季初表彰台獲得
スタートで前に出たのはライバルの大倉由揮(ホンダ)。ジェイが2番手、大城が3番手でレースの幕は開けた。
2番手からスタートしたジェイは、2周目に前を走る大倉を攻略してトップに浮上。序盤は大城との首位争いを展開し、トップをキープしてレース前半をリードする。
しかし、昨年度の年間チャンピオンである大倉が徐々に差を詰め、終盤にはジェイ、大城。大倉の3台による激しい優勝争いに発展。一進一退の攻防が続く中、ジェイはファイナルラップで大倉にかわされたが、2位でチェッカーを受け今季初の表彰台を獲得した。
一方の大城は、1周目を3番手で通過すると、2周目に大倉をかわして2番手に浮上。その後はトップを走るジェイの約1秒後方につけ、攻略の機会をうかがった。その後もジェイに食らいついたが、ファイナルラップで大倉にかわされてしまったものの、最後は3位でフィニッシュし、今季初の表彰台を獲得した。
IA1 ヒート3:会心の走りを見せた大城が今季初勝利
ジェイが完璧なホールショットを決めてレースをリード。これに続いたのは内田篤基(カワサキ)、大城、大倉といったトップライダーたちだった。その中でジェイは序盤から安定した走りを見せ、トップをキープしたままレースを進めていく。
レースが大きく動いたのは後半の9周目。後方から迫ってきた大倉にかわされ、ジェイは2番手に後退する。しかし直後のコーナー付近で果敢に仕掛け、すぐさまトップを奪い返した。だが10周目にはチームメイトの大城に先行を許し再び2番手に。その後は差を縮めることができず、ジェイは2位でチェッカーを受け、開幕戦は総合2位、チャンピオンの奪還に向けて十分なスタートを切った。
一方の大城は好スタートを決め、3番手でレースをスタート。トップ3による激しいバトルの中でチャンスをうかがうと、10周目にジェイを攻略し首位に浮上する。その後は会心の走りで、2番手との差を約4秒まで広げてトップでフィニッシュ。見事、開幕戦で初勝利を飾るとともに、総合ではジェイに続く3位とし、IA1で初のチャンピオン獲得に向け好スタートを切った。
IA2 ヒート1:田中が逆転で開幕戦優勝
IA2ヒート1は、序盤から白熱した展開となった。好スタートを決めたYAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 BOSSの#55 田中淳也は、レース序盤から横澤拓夢(カワサキ)、柳瀬大河(ホンダ)とともに激しい首位争いを展開。1周目は2番手でレースを進めながら、トップの横澤の背後にピタリとつけ、チャンスをうかがう。
そして迎えた6周目の最終コーナーで勝負を仕掛けると、横澤をかわしてトップに浮上。その後は落ち着いたレース運びで後続を寄せ付けず、見事トップチェッカーを受け、年間チャンピオンの獲得に向けて、幸先の良いスタートを切った。
IA2 ヒート2:渡辺陵が開幕戦のヒート2で2位表彰台
ヒート2は、BLU CRU Team Pitin with M:Fの#48 渡辺陵が5番手、田中が6番手で1周目を終えた。
まずまずのスタートを決めた渡辺は、序盤から落ち着いたレース運びを展開。徐々にポジションを上げると、7周目には2番手に浮上。その後はトップを追い続けながら、終盤、背後に迫ってきたライバルからポジションをキープ。そのまま2位でチェッカーを受け、うれしい今季初表彰台を獲得し、開幕戦を総合6位で終えた。
一方の田中は、スタートこそ6番手と出遅れたものの、徐々にペースを上げてポジションを回復。6周目には2番手に浮上した。しかし続く7周目に転倒を喫し、一気に6番手まで後退。それでも諦めずに攻めのライディングで追い上げ表彰台圏内も見えていたが、最終的に4位でチェッカー。この結果、ランキングトップに4ポイント差の総合2位でレースを終えた。
次戦の第2戦熊本大会は、4月19日に熊本県のHSR熊本で開催される。
IA1 RESULT Heat.1
IA1 RESULT Heat.2
IA1 RESULT Heat.3
IA1 RIDERS RANKING
IA2 RESULT Heat.1
IA2 RESULT Heat.2
IA2 RIDERS RANKING
COMMENT
YAMAHA FACTORY RACING TEAM
ジェイ・ウィルソン選手(IA1:5位/2位/2位:総合2位)
「今回の大会は現状のコンディションの中で、これ以上ないと思えるくらい最高の一日でした。新しいバイクにトレーニングで乗れたのは9日ほどと準備期間が短かったので、レース前の目標は"トップ5を3回取ること"に設定していました。その目標を達成できたので、とても満足しています。チーム体制も新しくなり、学ぶことや新しい取り組みも多い中での開幕戦でしたが、自分自身の改善点にも気づくことができた大事なラウンドになりました。次戦までは1ヵ月空くので、身体の回復もしっかり行いながら、足りていないバイクに乗る時間を増やしていきたいと思います。オフシーズンはジムトレーニングを中心に身体づくりをしてきたので身体のキレはとても良いですが、まだバイクとのフィーリングやセットアップには改善の余地があります。新しいチームとバイクに慣れながら、次のラウンドに向けてチーム全体で課題を一つずつ改善していきます」
大城魁之輔選手(IA1:7位/3位/1位:総合3位)
「オフシーズンに行ったニュージーランドでのトレーニングを含め、ここまでしっかり準備ができていた中でレースに臨めたので、勝つための気持ちは十分に整っていました。ただヒート1、ヒート2では少しつまずく場面もあり、ヒート3でようやく自分らしい走りを形にできたという印象です。結果は総合3位で、もちろん総合優勝を狙っていたので満足ではありませんが、年間チャンピオンを目標に考えれば、上々の滑り出しだったと思っています。スタートは全体的に良く、新しいマシンのポテンシャルも高いと感じています。ニュージーランドで作れた良いベースがあるので、これからはそこに積み上げていくだけ。次戦以降も焦らずプロセスを大切にしながら、常に勝ちを狙える位置で戦い、年間チャンピオンを目指します」
豊田剛士監督
「今回の開幕戦は、チームとして上々の結果だったと感じています。ジェイ選手にとっては怪我からの復帰戦であり、大城選手も海外トレーニングでコンディションは上がっているものの、帰国してからの期間が短く、車両のセットアップはまだ発展途上という状況でした。その中で大城選手が勝利し、ジェイ選手もしっかりポイントを獲得してくれたことは非常に大きいと思います。また、今シーズンはファクトリーライダーが2名体制になり、メカニックの人数やチーム体制、そして監督である私自身も変わるなど、大きな変化の中でのスタートとなりました。多少のトラブルはありましたが、チームをしっかりと運営し、結果を出せたことは開幕戦として十分評価できると思います。今後はライダー同士が互いに刺激し合いながらセットアップの精度を高め、チームとしての基盤をさらに強くしていきたいと考えています。長いシーズンを通じてファクトリーチームとして常に勝利を意識しながら、安定して勝てるチーム作りを目指していきます」
YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 BOSS
田中淳也選手(IA2:1位/4位:総合2位)
「開幕戦はヒート1で優勝、ヒート2が4位で総合2位と、自分としては良いスタートを切ることができました。ニュージーランドで約1ヵ月半トレーニングを行い、その成果をレースの中でも感じることができました。初戦ということで焦らず、自分の走りに集中することを意識して臨みましたが、ヒート2の中盤にはミスによる転倒もあり、まだ課題も残っています。ただ後半はしっかりペースを取り戻して走れたので、収穫のある大会となりました。今年は年間チャンピオン獲得を目標にしているので、1ヒートずつ確実に結果を積み重ねていきたいです。次戦に向けてもしっかり準備してさらに良い走りを見せたいと思います」
BLU CRU Team Pitin with M:F
渡辺陵選手(IA2:11位/2位:総合6位)
「事前練習から手応えはありましたが、ヒート1では少し強引にいってしまい転倒してしまったことで、チャンスを掴みきれませんでした。ただ、すぐに気持ちを切り替えてヒート2に臨めたのは良かったと思います。これまで開幕戦ではうまく結果を残せないことが多かったのですが、今年はしっかり流れを作れたので自信にもつながりました。オフシーズンはスタート練習やスプリントトレーニングに取り組んできて、その成果も少しずつ感じられています。IAクラスで表彰台争いをする経験はまだ多くありませんが、ヒート2では転倒もなくレースをまとめることができました。前を走ると後ろからのプレッシャーもあり難しさを感じますが、スタートを決めて自分のレースができれば、十分に戦える感覚はあるので、そうした状況でも落ち着いて走れるように成長していきたいです。次戦の熊本もワンデー開催なので、しっかり集中して結果につなげたいと思います」
YSP浜松 BOSS RACING
川上真花選手(レディース: 2位)
「今日のレースはスタートがうまく決まらず出遅れましたが、コーナーへ入りは自分の中でも今までで一番良かったと感じています。序盤から2番手で走ることができ、その後トップにも立ちましたが、後ろからのプレッシャーを強く感じてしまい、1位を走る経験の少なさから力が入りすぎてミスが増えてしまいました。今回のオフシーズンは休むのではなく、課題を振り返りながらしっかり乗り込んできました。特にコーナーの突っ込みを意識して練習し、苦手なジャンプにもチャレンジしてきました。少しずつ手応えは感じていますが、まだシーズンは始まったばかりです。今回の課題は焦りからミスが出てしまったことなので、次は落ち着いて自分の走りをしっかり出し、ミスなく気持ちよくゴールできるレースをしたいです」




















