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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

全日本モトクロス選手権 IA1

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどIA1に関する情報をお届けします。

Rd.06 7月2日 北海道

RACE DATA

■大会名称:2006全日本モトクロス選手権 第6戦北海道大会
■カテゴリ:IA1クラス
■開催日:2006年7月2日(日)
■開催地:北海道/わっさむサーキット
■レース時間:(30分+1周)×2ヒート
■天候:曇り

REPORT

YZ450Fを駆る大河原が総合4位を獲得!
ポイントリーダーの成田はけがで欠場

2006年全日本モトクロス選手権・第6戦北海道大会が7月2日(日)、わっさむサーキット(北海道)にて開催された。2006年シリーズもいよいよ後半戦に突入し、今後のチャンピオン争いにとって重要な1戦となった。

7月1日(土)には、ここまでランキングトップを守ってきた成田亮が予選レース中、転倒車両と交錯して転倒。肩を強く打ちつけ、鎖骨を骨折し今大会を欠場。また今後の復帰も未定となっており、ランキング2位につける熱田孝高(ホンダ)らのレース結果に注目が集まった。またその予選では、YZ450FMを駆る釘村太一が2位、出原忍が3位とし決勝に臨んだ。

第1ヒート、ホールショットは大河原功次、その後に溝口哲也(カワサキ)、釘村が並ぶように第1コーナーを駆け抜ける。1周目を終えての順位は溝口、大河原、熱田、釘村、出原、中山裕(スズキ)、増田一将(ホンダ)。

レースが動き始めたのは3周目。まず増田が4番手に浮上。4周目には熱田が2番手に、さらに6周目には増田が大河原をかわし3番手に上がる。トップは変わらず溝口が守り、後半までレースをリードする。しかし、3番手の増田が9周目に熱田をかわし2番手に浮上すると、その勢いのまま溝口を追撃。そして14周目にトップを奪うと、そのままポジションをキープし優勝。2位に溝口、3位は熱田が入った。

ヤマハライダーはトップ三人の後方で、大河原を先頭に出原、釘村が4番手争いを展開。9周目に出原が4番手に浮上するが、10周目に転倒し、釘村、大河原、出原と順位が入れ代わる。その後一度大河原が前に出るが、次のラップで再び釘村が4番手に浮上し、徐々にリードを広げる。そのまま、釘村、大河原、出原の順でレースを終えるかに思われたが、高濱龍一郎(ホンダ)が後方から追い上げ、17周目に出原、ラストラップに大河原をかわす。釘村はポジションを守り4位を獲得。大河原は6位、出原は7位でフィニッシュとなった。また小池田はけがの状態が思わしくなく12位となっている。

第2ヒート、ホールショットは中山、これに溝口、加賀真一(スズキ)、増田、戸田蔵人(スズキ)が続く。1周目の混戦を制したのは増田。これに加賀、溝口、戸田、中山、熱田、釘村が続く。大河原は9番手、小池田、出原はさらに後方からのスタートとなる。

レース序盤は上位陣に大きな動きはなかったが、中盤の8周目に溝口が2番手に浮上。さらに9周目、熱田が3番手にポジションを上げ、第1ヒートと同様のオーダーでレースを展開する。レース終盤、2番手に上がった熱田が増田に迫るが、増田はトップの座を明け渡すことなく、2ヒート連続での優勝。2位は熱田、3位は溝口となった。

ヤマハライダーは、大河原が6周目までに6番手まで浮上。その後も順位を上げようと力走を見せるが、5番手には届かず6位。また釘村は、レース前半で順位を落とし8番手でレースを進めるも、ラストラップで高濱にかわされ9位。出原は2周目の17番手から、徐々に順位を上げ11位でフィニッシュ。小池田は苦しみながらもポイント圏内の15位となった。

RESULT Race.1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1増田 一将TEAM HRCHonda31'57.544
2溝口 哲也K.R.T.Kawasaki32'00.827
3熱田 孝高TEAM HRCHonda32'20.991
4釘村 太一Jubilo RTYamaha32'29.896
5高濱 龍一郎Honda DREAM RTHonda32'31.835
6大河原 功次大河原レーシングYamaha32'32.752
7出原 忍Jubilo RTYamaha32'40.234
8加賀 真一Team SUZUKISuzuki32'56.902
9平塚 雅樹グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki33'07.538
10小川 裕紀グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki33'15.466
11中山 裕Team SRPSuzuki33'20.252
12小池田 猛Jubilo RTYamaha33'26.721
13高須 庸市Team SSC with XPSuzuki33'28.869
14辻 健二郎Yamaha33'29.670
15戸田 蔵人Team SUZUKISuzuki33'33.675
16吉田 勝グリーンクラブ&パーク神戸RTKawasaki33'42.264
17今井 隆充オートメント・グラスライダーズSuzuki-1 Laps
18沼田 誠司TEAM JUDGEMENTHonda-1 Laps
19桒垣 竜斗エイル・モトライフ・レーシング Honda-1 Laps
20鈴木 伸也SRFスポーツ東北&SHOEI岩手Suzuki-1 Laps
21片平 竜英モトハウスレースチームYamaha-1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1増田 一将TEAM HRCHonda32'25.807
2熱田 孝高TEAM HRCHonda32'26.915
3溝口 哲也K.R.T.Kawasaki32'45.553
4戸田 蔵人Team SUZUKISuzuki32'48.890
5加賀 真一Team SUZUKISuzuki33'02.502
6大河原 功次大河原レーシングYamaha33'07.616
7高濱 龍一郎Honda DREAM RTHonda33'10.824
8中山 裕Team SRPSuzuki33'16.339
9釘村 太一Jubilo RTYamaha33'22.924
10平塚 雅樹グリーンクラブパーク神戸RTKawasaki33'22.962
11出原 忍Jubilo RTYamaha33'46.235
12辻 健二郎Yamaha33'47.099
13吉田 勝グリーンクラブ&パーク神戸RTKawasaki34'02.323
14高須 庸市Team SSC with XPSuzuki-1 Laps
15小池田 猛Jubilo RTYamaha-1 Laps
16沼田 誠司TEAM JUDGEMENTHonda-1 Laps
17片平 竜英モトハウスレースチームYamaha-1 Laps
18今井 隆充オートメント・グラスライダーズSuzuki-1 Laps
19岩本 慎平AKIRA WATANABE RacingSuzuki-1 Laps
20桒垣 竜斗エイル・モトライフ・レーシングHonda-1 Laps

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1熱田 孝高Honda238
2成田 亮Yamaha234
3増田 一将Honda214
4溝口 哲也Kawasaki195
5出原 忍Yamaha163
6小池田 猛Yamaha157
7釘村 太一Yamaha146
9大河原 功次Yamaha133
18辻 健二郎Yamaha50
24片平 竜英Yamaha14

COMMENT

釘村太一選手談(4位/9位)

「第1ヒートではスタートが決まって、トップグループで勝負できる状況にあったが、そこで戦うだけの十分なスピードがなく、順位を下げてしまった。その後は、順位を下げたり、上げたりで走りにリズムを作ることができなかったがなんとか4位に食い込むことができた。第2ヒートはスタートを失敗して、その後も自分の走りができなかった。今回は練習走行や予選の結果が良かったため、逆に気負い過ぎて決勝で体が硬くなってしまったということはあるが、今シーズンは最低でもトップ5でのフィニッシュが目標だったので、ようやくスタートラインに立つことができた。前戦でスタートが決まるようになってきて、今回の第1ヒートで4位と、歩みは遅いが一歩一歩着実に調子は上がっている。藤沢では次のステージである表彰台を貪欲に狙っていきたい」

出原忍選手談(7位/11位)

「第1ヒートではスタートが決まって序盤から上位でスタートできたので、このままレースを続ければ表彰台のチャンスがあると思った。しかし釘村選手や大河原選手とのバトルや、転倒もしてしまい体力が奪われ、後半は盛り返すだけの余力が残っていなかった。第2ヒートでは、スタートが良くなかっただけでなく、他のライダーと絡んだ時にリアブレーキのペダルが曲がってしまって、ブレーキの感触を掴むことができず、走行が困難になってしまった。順位は良くなかったが、そういった状況でのレースだったので納得するしかない。だから次の藤沢は今回が不完全燃焼だった分を取り戻せるようなレースをしたい」

小池田猛選手談(12位/15位)

「前回のけがが治っておらず、このレースまでの2週間ほとんどバイクに乗れないままレースとなってしまった。そのため今回をキャンセルすることも考えたが、トレーナーと相談し、レースをすることが可能な状態ではあることは確認できたし、なによりノーポイントだけは避けたかったので参戦を決めた。ただやはり、下りなど上半身を使う走りでは、両肩に激しい痛みがあったので、無理せずとにかく完走だけを目指して走った。次回までに体調が良くなるとは限らないが、このインターバルで最善をつくして藤沢に臨みたいと思う」

大河原功次選手談(6位/6位)

「第1ヒートではスタートが決まってトップでレースをすることができたが、4周目までに二人にかわされてしまった。しかし前回に続いて、ズルズルとポジションを落とすのではなく、着実に上位でレースを展開することができるようになっている。ただ1~3番手で勝負するスピードがあるかと言えば、結果からも明らかなようにまだまだ足りない。今後も自分のため、また自分を支えてくれるすべての方にいい走りを見せるため、現状維持ではなく表彰台を獲得するためにトレーニングや練習は継続していかねばならない。これはプロのライダーの努めであると思うし、これができなければプロとしてライダー失格。次回までに大きな変化があるとは言えないが、また一歩前進してみせるので期待していてほしい」

光安鉄美監督談

「レースは良い時もあれば、悪い時もあるが、前回の小池田選手のけがに続き、ランキングトップの成田選手の負傷は残念だし、正直予想外の展開である。またレースでは、釘村選手と出原選手が公式練習、予選と調子が良く期待していたが、良いスタートを切りながらミスがあるなど、結果的にライバルに上位を獲得されたのも悔しい。一方の小池田選手は、前回のけがが完治しておらず、今回はキャンセルするという選択肢もあったが、本人の少しでもポイントを取りたいという気持が強かったので出場となった。チームとしてはけがをせず、ポイントを獲得して完走してくれたのでホッとしている。次戦は成田選手の出場は未定。小池田選手はインターバルで療養して次のレースに備えてもらうこととなる。我々はこの状況をしっかりと受け止め、そして以前と同様ライダーを少しでも良い成績に導けるようにバックアップしていくしかない」

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