全日本モトクロス選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本モトクロス選手権 IAに関する情報をお届けします。
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全日本モトクロス選手権
「第1回日本グランプリ」として1964年にスタートした国内最高峰のモトクロスレース。現在は、国際A級ライセンスを持つライダーによるIA1とIA2、国際B級ライセンスを持つライダーが出場するIBOPEN、そしてレディースが公認レースとして行われている。
この中でIA1は、各メーカーが主導するチームからトップライダーが参戦する国内最高峰クラス。IA2はトップライダーをめざす若手や国際B級から昇格したばかりの国際A級ルーキーが、IA1を見据え腕を磨くクラスである。
マシンは市販競技用モデルを使用するが、特別なモディファイが行われたファクトリーマシンや、先行開発車両が投入される。排気量は、IA1は4ストロークが290ccを超え450ccまで/2ストロークが175ccを超え250ccまで。IA2は4ストロークが175ccを超え250ccまで/2ストロークは100ccを超え125ccまでの車両を用いる。
IA1・IA2の基本的なレースフォーマットは30分+1周×2ヒート、IBOPENは20分+1周×2ヒート、レディースは15分+1周の1ヒート制で行われる。なお2025年は年間8大会が開催される。
2025年はポイントスケールの変更が行われ、従来の1〜15位に25〜1ポイントが付与されたが、1〜30位に35〜1ポイントが付与されることとなった。
ヤマハ発動機は、1964年の「第1回日本グランプリ」から出場しており、国際A級(旧セニア)では鈴木忠男、鈴木秀明、鈴木都良夫、光安鉄美、小池田猛、成田亮、富田俊樹、ジェイ・ウィルソンといったライダーとともに、チャンピオンを獲得してきた。
チーム
2025年は国内最高峰クラスのIA1にYAMAHA FACTORY RACING TEAMが参戦する。ライダーは2022年にIA2で15勝、2023年にIA1で22勝、2024年はIA1で11勝をあげ、3年連続でチャンピオンを獲得してきたジェイ・ウィルソン(オーストラリア)が、ファクトリーマシン「YZ450FM」で参戦。今年はヤマハ発動機にとって最高峰クラスで2022年から四連覇、ジェイ自身にとっては三連覇となるチャンピオン獲得がターゲットとなる。
また、今シーズンから次のファクトリーライダーを育成するセカンドチームとしてYAMAHA BLU CRU RACING TEAMを発足。IA1には、昨年、同クラスでランキング8位の大城魁之輔、ランキング15位の渡辺祐介がYZ450Fで参戦。IA2には、昨年のチャンピオンである中島漱也、そしてランキング4位の⽥中淳也という若手の二人がYZ250Fで参戦。4名はそれぞれチームメイトとして、またライバルとしてジェイをターゲットに切磋琢磨しながら成長を目指す。