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世界耐久選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど世界耐久選手権に関する情報をお届けします。

世界耐久選手権

FIM(国際モーターサイクリスト連盟)が開催する世界選手権のひとつで、MotoGPやスーパーバイクのようなスプリントレースに対して、8時間や24時間といった長時間走る耐久レースの世界最高峰。鈴鹿8耐など、歴史と伝統を持つレースが多く、特に欧州で人気の選手権で、2025年は欧州でル・マン24時間(フランス)、スパ8時間(ベルギー)、ボルドール24時間(フランス)と、日本での鈴鹿8耐という4大会が開催される。

レースは1台のマシンを最大3人のライダーがピットストップを繰り返して交代しながら、また給油やタイヤ交換を重ねながら順位を競う。クラスはEWCとSuperstockがあり、これらが混走する。市販スーパースポーツモデルをベースに、前者はよりレースに特化したモディファイが可能で、後者は改造範囲が狭くなっている。

特にEWCのマシンは、走行性能が大きく向上されスプリントレースと同等レベルとしながら、耐久性や信頼性を高めるパーツやスピーディーなタイヤ交換、給油を行うための特殊装備など、耐久ならではの仕様が随所に織り込まれている。

ヤマハ発動機は、このEWCで2004年、2009年、2014年、2017年、そして2023年という5回のシリーズチャンピオンを獲得してきた。一方、日本で開催される鈴鹿8耐は、日本メーカーにとってのホームレースということで、ファクトリーチームなど強力なエントラントが揃い、シリーズ中でもっともハイレベルなレースが展開され世界的にも注目が集まる大会だ。ヤマハ発動機は、2015-2018年の4連覇を含め通算8回の勝利を獲得している。

ライダー紹介

#7マービン・フリッツ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

#7カレル・ハニカ

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

#7ジェイソン・オハロラン

Yamalube YART Yamaha EWC Official Team

チーム

2025年もYamaha Motor Europe N.V. (YMENV)がサポートする「Yamalube YART Yamaha EWC Official Team」、通称「YART」がヤマハトップチームとして参戦する。

オーストリアを拠点するYARTは2001年、元ライダーのマンディ・カインツが設立し、2002年よりEWCに本格参戦を開始。2005年にランキング3位を獲得すると、その後は常にチャンピオン争いを繰り広げ、2009シーズンにはシリーズチャンピオンを獲得。その後も、EWCのトップチームとして参戦を続けてきたがチャンピオンには届かないシーズンが続いた。

そして、2023年は開幕戦で2位を獲得すると、第2戦SPA 24 EWC Motosでは24時間レースで14年ぶりの優勝。続く鈴鹿8耐では22位に終わったが、最終戦で4位を獲得して2009年以来、チームにとっては2度目、ヤマハ発動機にとっては、2017年以来となるチャンピオンを獲得した。さらに2024年は連覇に挑み、シーズンの中で最もハイレベルな鈴鹿8耐で3位とし長年目標としてきた初の表彰台を獲得するもランキングは2位となった。

ライダーラインアップは、チームの中心として数々の勝利に貢献し、チームをチャンピオンにも導いたニッコロ・カネパが2024年シーズンで引退。これにより、Moto3とMoto2、スーパーバイク参戦してきたカレル・ハニカ。ドイツ選手権のスーパースポーツでチャンピオンの経験を持つマービン・フリッツに、新戦力としてオーストラリア出身で、ブリティッシュ・スーパーバイク選手権を主戦場に戦い通算26勝をあげるジェイソン・オハロランが加わる。

オハロランは、Moto2、スーパーバイク・スーパースポーツ世界選手権へのワイルドカード、そしてEWCにも代役参戦をしており、カネパと同様に十分な経験値をチームにもたらし、ハニカ、フリッツとともに3度目のチャンピオンを目指す。

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