ASB1000
Race 1:カスマは7位、伊藤が8位でチェッカー
YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEANの#27カスマ・ダニエル・カスマユディンと、第3戦日本ラウンド以降、怪我で欠場している#81ケミン・クボの代役として参戦してきた#76伊藤勇樹が今回も出場した。事前に行われた予選では、カスマが6番手・2列目、伊藤は9番手・3列目とし、レース1を迎えた。
そのレース1は、カスマ、伊藤ともに好スタートを決めることができず、カスマはポジションを下げて8番手、伊藤はグリッドと同じ9番手で1周目を終えた。その後、2人は序盤の内に順位を上げたいところだったが、ペースが上がらずポジションをキープしたまま周回を重ねていった。
4周を終え、ポジションを落としたライバルを捉えてカスマが7番手へ浮上。さらに伊藤もそのライバルを捉えて8番手とし、前をいくカスマを追っていった。カスマはその後、6位を目指したが、その差を縮めることはできずそのまま7位でフィニッシュ。伊藤も8番手からポジションの変動はなく8位でチェッカーを受けた。
Race 2:カスマが7位、伊藤は9位でシーズンを終了
2023年最後のレース、YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEANは昨日のデータを分析し、ウォームアップで改善を図って挑んだ。スタートでは、カスマがグリッドから一つポジションを落とし7番手、伊藤は9番手で1コーナーをクリア。1周目はそのまま順位が変わらず、カスマ、伊藤は7・9番手で終えた。
2周目に入り、トップグループは6名に絞られ、カスマは第2グループの先頭へ。その後は、トップグループから脱落したライダーの背後に迫り6番手を狙ったが、ポジションを落とし8番手に後退してしまった。それでも後半に入ると再び逆転して7番手とすると、6番手とは大きなギャップがあったが懸命にマシンをプッシュ。ところが、ラスト2周に入った直後にマシントラブルが発生。1コーナーでコースアウトして転倒してしまった。これで赤旗が提示されレースは終了。10周目の順位が最終の順位となり7位でシーズンを終えた。
伊藤は3周目に入っても9番手のままであったが、その後は前を走るライバルをロックオン、オーバーテイクを狙っていった。しかしペースが上がらずポジションをキープしたまま周回を重ねたが、赤旗の結果、最終順位は9位となった。
ランキングは、カスマが日本での優勝など、ヤマハトップの6位。怪我により2大会の出場となったケミン・クボは11位。その代役として4大会を戦った伊藤は8位でシーズンを終えることとなった。
SS600
Race 1:南本が優勝でランキングトップに浮上、アピワットは2位表彰台
シーズン最終戦、YAMAHA GEN BLU RACING TEAM ASEANの#22南本宗一郎が、ランキングリーダーとの差を7ポイントと、チャンピオン獲得の可能性を持って最終戦を迎えた。またチームメイトは、#50 アハマド・アムラン・アフィフに変わり、過去にAP250でチャンピオン獲得経験を持ち、今シーズンはスーパースポーツ世界選手権にも参戦していた地元タイの#24アピワット・ウォンタナノンが出場した。
初日から、YZF-R6を駆る南本とアピワットはその実力を発揮。金曜日はアピワットがトップタイム。南本も同サーキットで行われた開幕戦の初日のタイムを大きく上回り2番手。さらに予選では南本がポールポジション、アピワットが2番手と好調のままにレース1を迎えた。また、ホームレースとなるYAMAHA Thailand Racing Teamの#56ラタポン・ウィライローが4番手、YAMAHA Racing Indonesiaの#99ガラン・ヘンドラ・プラタマが11番手でレース1を迎えた。
スタートでは南本がホールショットを奪うと、これにアピワットが続いて2番手につけた。序盤の攻防ではライバルの追撃を退け、1周目を南本、アピワットがワンツーで終えた。なお、ガランは8番手とグリッドポジションから順位を上げたが、ラタポンは11番手とポジションを落とした。
南本とアピワットは2周目以降もワンツー体制をキープしたが、背後につけたのがランキングリーダーのKhairul Idham Pawir(ホンダ)だった。トップ争いは序盤のうちにこの3人に絞られ、トップの南本からKhairulまでの差は約0.5秒。それでも順位の変動はないまま周回が重ねられていった。
レースが動いたのはラスト3周。南本とアピワットが3番手のライバルとの差を開き始めると、ラスト2周となったところで1秒以上に拡大。これで余裕のできた2人は、ポジションを守ったままラストラップも走り切り、南本が今季2勝目、アピワットが2位としワンツーフィニッシュを達成。同時に南本はランキングを逆転、2ポイント差ながらトップに浮上した。
ガランは8番手のまま周回を重ねていたが、レース前半で9番手に。一方のラタポンは序盤の内に12番手に後退したが、5周目にポジションをあげてガランを捉えて9番手、逆にガランは11番手で後半に入った。後半、ラタポンは順位を一つ上げて8位でチェッカー。一方のガランはリタイアとなった。
Race 2:南本が2位とし自身初のチャンピオンを決定!
レース2は南本がロケットスタート&ホールショットで幕を開けた。これにチームメイトのアピワットが続き、レース1を再現するように、1周目をワンツーでクリアした。2周目に入るとチャンピオンを争うKhairulが転倒、これで南本のチャンピオンはほぼ確定となったが、南本はアクセルを緩めることはなく、トップをキープしたまま2周目を終えた。
一方のアピワットは序盤でライバルにかわされ3番手としたが、5周目に逆転して2番手を取り戻すと、ライバルのミスもあり単独でトップのチームメイトを追撃していった。
後半に入ると、南本とアピワットの優勝争いに焦点は絞られた。二人の差は約1秒。その差はなかなか縮まることはなかったが、ラスト2周でアピワットが一気に接近し、南本は最終コーナーで逆転を許してしまう。最終ラップも2人はトップ争いを展開したが、南本は逆転できずアピワットが優勝のチェッカーを受けた。同時に南本が2位とし、この結果、自身初となるチャンピオンを決定した。
ラタポンは2周を終え6番手、4周目を終えて5番手と上位をキープしたが、その後は同じYZF-R6を駆る#51阿部恵斗とマッチレースを展開。残り4周で阿部にかわされ6番手に後退した。ラタポンはその後もポジションを落とし7番手となったが、上位の後退があり最後は6位でチェッカーを受けた。
ガランは序盤の9番手から4周目に8番手に浮上し、さらに前をいくライバルを目指した。その後は8番手をキープしたまま周回を重ねてきたが、終盤に9番手に後退。しかし、上位が後退してことで順位を上げ最後は8位フィニッシュした。
ランキングは、チャンピオンを獲得した南本に続き、ラタポンが8位、カランが10位、アピワットが11位、#108 アンディ・ムハマッド・ファドリが12位、#66イブラハム・ノルディンが13位、#50 アハマド・アフィフ・アムランが16位でシーズンを終えた。
AP250
Race 1:ワヒューが9位を獲得
AP250の最終戦は、YAMAHA Racing Indonesiaの#36ムハマッド・ファエロズィ・トレクォットゥラと、#89ワヒュー・ヌゴロホがYZF-R25で出場。先に行われた予選では、ファエロズィが健闘し5番手・セカンドローを獲得。チームメイトの#89ワヒュー・ヌゴロホは13番手・5列目とし、決勝に臨んだ。
レースでは、ファエロズィが好スタートを決めトップ3に迫る順位としたが、その1周目のうちにポジションを落として8番手、ワヒューは順位を上げ10番手で1周目を終えた。2周目に入るといくつかの集団に分かれ、ワヒューとファエロズィは、トップから約3秒差の第3グループに位置してレースを進めることとなった。
序盤を終えてワヒューは9番手とし、7位争いを展開。周回を重ねる中でそのバトルは3台にしぼられ、一進一退を続けながら周回を重ねていった。そしてワヒューはラストラップに8番手で入ったが、ここで順位を落とし、最後は9位でフィニッシュとなった。
チームメイトのファエロズィは、マシントラブルの兆候があり、序盤の内に大きくポジションを落とし3周目を終えて15番手。さらに4周目を終えると17番手までポジションをダウンすると、その後、トラブルが原因でリタイアとなった。
Race 2:ファエロズィがトップ争いを演じて5位
AP250のシーズン最後のレース2、前日、マシントラブルでリタイアしたファエロズィが好スタートから1コーナーを3番手。ところが序盤の混戦の中でポジションを落とし10番手で2周目に入った。一方、13番グリッドからスタートしたワヒューがジャンプアップし5番手で1周目を終えた。続く2周目を終えるとワヒューとファエロズィが5・6番手とし、トップグループにつけてレースを展開。特にワヒューは積極的な走りでトップを脅かし3周を終えて2番手へ進出。ファエロズィもしぶとく6番手と上位陣に食らいついた。
前半を終えるとトップグループは10台に絞られた。この中でワヒューとファエロズィは中段に位置し、激しいポジション争いを繰り広げたが、上位陣の壁は厚く、前に出ることができないまま周回を重ねた。ラスト2周では、6番手で入ったファエロズィが3番手まで順位をあげ、ワヒューは9番手でラストラップを迎えた。表彰台を目指し2人ともにマシンをプッシュしたが、ファエロズィが5位、ワヒューが9位でチェッカーとなった。
この結果、ランキングはファエロズィがヤマハ最上位の8位、ワヒューが10位を獲得し2023年シーズンを終えた。
UB150
Race 1:グピタが4位を獲得
24台が8周で争う最終戦、UMA MMR YAMAHA PHILIPPINE TEAMの#43エイプリル・キング・マスカルドが11番グリッド、チームメイトの#27ジアン・カルロ・マウリシオが18番グリッドから、4S1M YAMAHA PHILIPPINE TEAMの#23グピタ・クレスナ・ワドハナが7番グリッドからレース1を迎えた。
その1周目、それぞれが順位を上げ、グピタが8番手、エイプリルが9番手、ジアンは12番手。2周目に入るとグピタが3番手まで浮上したが、ジアンとエイプリルは14・15番手と後退してしまう。しかし、目まぐるしいポジションが変わるのがUB150。3周を終えてジアンとエイプリルは5・6番手と順位を上げたが、グピタは12番手。それでも3人ともにトップグループでレースを続けた。
レースを折り返してもジアンは3番手、さらにラスト3周には2番手と上位をキープしたがラスト2周となったところで11番手に後退。逆にエイプリルとグピタはトップ10を外れていたが、エイプリルがラスト2周となったところで2番手とジャンプアップした。
そして再び順位は変動し、ジアンが4番手、グピタが10番手、エイプリルは13番手で最終ラップを迎えた。大集団の中で、3名にも表彰台のチャンスはあったがわずかに届かず、グピタが4位、ジアンが5位、エイプリルが11位でチェッカーとなった。
Race 2:グピタが6位を獲得
レース2は、グピタ、エイプリル、ジアンがそれぞれ13・14・15番手、トップに1秒差で2周目に突入。2周目を終えると、グピタが10番手とすると3周目を終えて3番手、ジアンも5番手に浮上した。さらに前半最後の4周目にはエイプリルが2番手と、目まぐるしくポジションを入れ変えながら、後半戦へと突入した。
後半に入っても3人は激しく順位を入れ替えながら、最終ラップの最終コーナーに向けて有利なポジションを目指した。そして迎えた最終ラップ、ジアンが10番手、グピタが11番手、エイプリルが14番手で突入。一つ間違えば大きなポジションダウンが待ちける大集団の中、それを恐ることなくプッシュした3人だったが、トップ3には及ばず、グピタが6位、エイプリルが9位、ジアンが14位でシーズンを終えた。ランキングはグピタが4位、エイプリルが15位、ジアンが18位。