本文へ進みます

AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 5月10日 ソルトレイクシティ

RACE DATA

2025 AMAスーパークロス 第17戦ソルトレイクシティ
開催日:2025年5月10日(土)
開催地:ユタ州ソルトレイクシティ
会場:ライス・エクルズ・スタジアム

REPORT

ユタ州ソルトレイクシティのライスエクレス・スタジアムで開催されたAMAスーパークロスシーズン最終戦でMonster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが4位に入り、激戦の450SX選手権を制した。チームメイトのジャスティン・クーパーは3戦連続となるポディウムフィニッシュを果たしてシーズンを締めくくり、最高峰クラスのランキング3位に入って銅メダルを獲得。

250SXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンがEast-West Showdown (東西対抗戦)で圧倒的な勝利を収め、シーズンを華々しく締めくくった。マイケル・モジマンは見事な追い上げを見せて5位に入り、ネイト・スラッシャーは転倒から立ち直って13位でフィニッシュ。クリスチャン・クレイグは予選で数度のクラッシュを喫して100%の状態ではなかったにもかかわらず、奮闘して11位でフィニッシュした。

450SXにてクーバー・ウエブが、250SX Westではヘイデン・ディーガンがシリーズ戦を制し、Monster Energy Yamaha Star Racingチームにとって素晴らしいシーズンとなった。加えて、Yamaha Motor Corporation, U.S.A.,(ヤマハ・モーター・コーポレーションUSA)は、2025年AMAスーパークロス・マニュファクチャラーズカップを獲得した。

450SX

Monster Energy Yamaha Star Racing
ウエブがソルトレイクシティで2025年450SXチャンピオンに

チャンピオンを決定するシーズン最後のレースへの期待が高まる中、ウエブは9ポイントのリードを維持して最終戦に臨んだ。予選を3番手で終えたウエブは、ヒート2でホールショットを奪って3周に渡ってレースをリードし、2位でフィニッシュラインを通過した。メインイベントでも素晴らしいスタートを決めたウエブは、すぐにトップを奪うと、レース序盤の4周をリードする。ウエブはその後、2番手につけて速いペースで走行するが、時間が進むにつれて、多くのライダーがバトルに加わり、ウエブは4番手に後退する。タイトル獲得が可能な位置で走行するウエブは、そこから賢明なレース展開を見せてポジションを守り、そのまま4位でフィニッシュ。自身3度目となる450SX選手権タイトルを獲得した。タイトル争いが熾烈を極める中、ウエブは5度の優勝と合計13回のポディウムフィニッシュを果たしている。

この日、クーパーも力強い走り出しを見せて予選で2番手に入り、ヒート1では3位でフィニッシュ。続くメインイベントで5番手の好スタートを見せたクーパーは、2周目に4番手に上がると、プッシュを続け、7周目には3番手へと順位を上げる。レース後半になると、複数のライダーによる表彰台を巡る争いが展開され、クーパーは4番手に後退するが、その1周後にチームメイトをパスして3番手に返り咲いてそのままフィニッシュ。3戦連続ポディウムフィニッシュを果たしたクーパーは、複数のホールショット、2度のヒートレース優勝、そして4度のポディウムフィニッシュを遂げ、充実した2年目のシーズンをランキング3位で締めくくった。

タンパ・スーパークロスの予選中に腓骨を骨折してシーズンの大半を欠場したイーライ・トマックだったが、2025年シーズン開幕から強さを見せ、サンディエゴで激戦を制して通算53勝目を挙げている。トマックはアウトドアシーズンに復帰し、プロモトクロス・シリーズのタイトル獲得を目指す。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、週末のオフをとり、5月24日にカリフォルニア州パラのフォックス・レースウェイで開催される2025年プロモトクロス・シーズン開幕戦に臨む。

250SX

Monster Energy Yamaha Star Racing
ディーガンがソルトレイクシティの250 East/West Showdownで優勝

1週間前に250SX West(250SX西地区)シリーズを制したディーガンは、ソルトレイクシティで力強い走り出しを見せて最初の予選セッションで最速ラップタイムをマークし、予選総合タイムで2番手となった。250SX Westヒートレースではホールショットを奪い、レース前半をリードしたディーガンだったが、5周目に後続に抜かれて2位でフィニッシュ。メインイベントでもディーガンが再びホールショットを奪ってトップに立つと、2位以下を大きく引き離して行く。新たに王座についたディーガンは、YZ250Fを駆って2位に9.255秒もの大差をつけて圧倒的な勝利を収めた。19歳のィーガンは、全10戦で4度の優勝、9度の表彰台獲得という輝かしいシーズンを終えた。

モジマンは予選を11番手で終えると、続いて参加した250SX Westヒートレースではスタート直後に6番手につける。その後もプッシュを続けるモジマンは、4番手まで順位を上げてフィニッシュした。メインイベントでは思うようなスタートができず、オープニングラップを終えて11番手で戻ってきた。それでもひるむことなく、集中したライディングで追い上げるモジマンは、4周目までに8番手まで上がると、その後も着実に順位を上げ、6番手まで浮上。レース終盤もバトルを続け、5位でフィニッシュラインを通過し、250SX西地区ランキング7位でシーズンを終えた。

スラッシャーにとってこの日の走り出しは厳しいものとなった。予選15番手に終わり、理想的とは言えないゲートピックとなった250SX Eastヒートレースで、スラッシャーはオープニングラップを7番手で終える。スラッシャーはプッシュを続け、3周目に5番手に、そしてレース終盤には4番手まで順位を上げてフィニッシュした。メインイベントで好スタートを見せたスラッシャーは、5番手につけ、5周に渡ってそのポジションをキープする。レースが進むにつれて10番手まで後退したスラッシャーは、フィニッシュラインの先で転倒を喫し、14番手で再走を果たすと、追い上げを開始。レース終盤に13番手に上がり、そのままゴール。ここでシリーズポイントを獲得したスラッシャーは、250SX East(250SX東地区)ランキング4位でシーズンを終えた。ジェットコースターのような変化の多いシーズンとなったが、バーミンガム・スーパークロスで優勝して250SXでの通算勝利数を6に伸ばし、表彰台にも2度、立った。

クレイグはライスエクレス・スタジアムで好調な走り出しを見せ、450SXのプラクティスを3番手で終える。だが不運にも予選で数度のクラッシュを喫し、総合タイムでは10番手となった。ヒート1では好スタートを見せて4番手につける。レース序盤の6周に渡ってそのポジションをキープするが、結局、6番手まで後退してチェッカーを受けた。予選でのクラッシュにより、100%の状態ではないクレイグだったが、全力で臨んだ。450SXメインイベントではオープニングラップを12番手で終えると、プッシュを続けてレース序盤に11番手まで順位を上げ、そのポジションをキープしたままゴールした。

デイビスは走り出しから強さを発揮し、250SXのプラクティスで最速ラップタイムを記録すると、250SX West予選1回目では2番手となった。だが、不運にもデイビスはこの最初の予選セッションで他のライダーとコース上で絡むアクシデントにより、以後の走行を断念することになった。このクラッシュにより腕と鼻を骨折したデイビスは、日曜日に腕の手術を受け、成功。復帰に関する最新情報は後日、発表される。最終戦でリタイアしたにもかかわらず、デイビスは250SX West(250SX西地区)をランキング3位で終えた。デビューシーズンに2度の優勝、合計4度の表彰台獲得と、目覚ましい活躍を見せたデイビスは、AMAスーパークロス・ルーキー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、週末のオフをとり、5月24日にカリフォルニア州パラのフォックス・レースウェイで開催される2025年プロモトクロス・シーズン開幕戦に臨む。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX

Monster Energy Yamaha Star Racing
クーパー・ウエブ選手談(4位)

「なんて素晴らしい夜なんだ! このシリーズ戦を勝ち取るということは、僕にとってこの上なく大事なことなんです。今、ここにたどり着くまでに多くの厳しい日々がありましたし、3度のチャンピオン獲得はめったにあることではありません。この王座をチーム、家族、そして僕を支えてくれたすべての人たちに捧げたい。本当に感謝しています」

ジャスティン・クーパー選手談(3位)

「ランキング3位でシーズンを終えることができて良かったです。これは我々に与えられた目標でした。最後の3戦でポディウムフィニッシュしたのはクールでした。他のライダーとのバトルは本当に楽しかった。シーズンを素晴らしいカタチで締めくくることができたので、次はアウトドアシーズンに向けて、この勢いを持ち込みたいと思っています」

クリスチャン・クレイグ選手談(11位)

「ソルトレイクでの走り出しはとても良い感触だったんですが、残念ながら予選で2回も大きなクラッシュをして、ナイトセッションに向けてかなり痛い思いをしました。それでもできる限りのことをして、トップ10にかなり近づきました」

250SX

Monster Energy Yamaha Star Racing
へイデン・ディーガン選手談(優勝)

「今夜は堅実に走れました。メインでうまくライディングできたので、それが決め手になりました。最後のレースで圧倒的な強さを見せたいと思っていて、それが叶いました。10秒差で勝ったと思うので、本当にクールです。後方ではかなりの混乱がありましたけど、ホールショットを奪って、飛び出すことができました。今日とシーズンに満足しています。West(250SX西地区)選手権を制して、今夜は勝利で締めくくることができました。アウトドアのレースが楽しみです」

マイケル・モジマン選手談(5位)

「ソルトレイクのメインイベントでの戦いぶりを本当に誇りに思います。1周目は11番手でしたけど、何度か素晴らしい追い越しを決めて5位でフィニッシュしました。デンバーからの勢いを維持して、アウトドアに向けて自信を深めることができて本当に良かったです。1年間のチームのサポートと、僕の成長と一緒に歩んでくれたことにすごく感謝しています」

ネイト・スラッシャー選手談(13位)

「僕にとっては浮き沈みの激しいシーズンでした。もっと良くならないといけないですね、シンプルに。アウトドアシリーズで楽しむ準備はできています」

ページ
先頭へ