AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.12 4月5日 フォックスボロ
RACE DATA
2025 AMAスーパークロス 第12戦フォックスボロ
開催日:2025年4月5日(土)
開催地:マサチューセッツ州フォックスボロ
会場:ジレット・スタジアム
REPORT
Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが、フォックスボロでのマディコンディションという厳しい状況を乗り越えて3位を獲得。今シーズン9度目のポディウムフィニッシュにより、ウエブは450SXでのリードをさらに拡大し、ランキング2位との差を15ポイントに拡大した。チームメイトのジャスティン・クーパーもトリッキーなコンディションの中で強さを見せ、ホールショットを奪ったが、メインイベントでは2度のコースアウトにより11位でフィニッシュするにとどまった。クリスチャン・クレイグは、近年最も難しいコンディションのひとつに数えられる状況下で17位で完走しポイントを獲得した。
250SX Eastの第6戦は、Monster Energy Yamaha Star Racingのダクストン・ベニックが、厳しいコンディションの中、トップ5フィニッシュを果たした。ネイト・スラッシャーはトリッキーなコンディションに何度も転倒を喫しながらも19位でフィニッシュとなった。
450SX
ウエブが3位表彰台を獲得、ランキングでのリードを拡大
雨により再びスケジュールが短縮されたが、今回は雨が降り続き、コース上も大混乱となった。泥と降り続く雨に加え寒さにも見舞われた。チャレンジングなコンディションの中で、ウエブは予選を4位。続いて参加したヒートレース(ヒート1)では好スタートを決めて2番手でフィニッシュラインを通過するが、トップでフィニッシュした選手にペナルティが課されたため、ウエブが1位に繰り上がった。ウエブはメインイベントでもスタート良く飛び出して5番手につけるが、何度か転倒して6番手に後退。だが最終ラップに最後の猛チャージを見せて3位でフィニッシュ。タイトル獲得に向けまた一歩前進した。
クーパーは予選17位と、第12戦の走り出しは厳しいものとなった。ヒートレース(ヒート2)、メインイベントともに理想的とはいえないゲートピックとなったが、クーパーは素晴らしいスタートを見せた。ヒートレースでは序盤にリードを奪うが2番手に、さらに13番手まで後退してオープニングラップを終える。それでもひるむことなく追い上げて一時8番手につけるが、最後は9位でフィニッシュした。メインイベントでクーパーは、ロケットスタートを決めてホールショットを奪った。レース序盤をリードするクーパーだったが、ミスによりコースアウトして7番手まで後退。その後再びコースアウトしたためさらに2つ順位を落として11位でフィニッシュとなったが、ランキングでは4位に浮上した。
予選を15位で終えたクレイグは、続いて参加したヒートレース(ヒート2)で確実なスタートを見せ、オープニングラップを11番手で戻ってきた。混乱の中を力走するクレイグは、6番手まで順位を上げると、そのままフィニッシュした。450クラスのメインイベントはチャレンジングなレースとなった。トリッキーなコンディションに、多くのライダーが転倒を喫したが、クレイグもそのひとりだった。オープニングラップを終えた時点の順位は最後尾近い20番手。それでもクレイグはプッシュを続け、一時15番手まで順位を上げるが、最終的に17位でフィニッシュした。
北東部のレースはこの後も続き、Monster Energy Yamaha Star Racingチームはフィラデルフィアに向かい、来週末4月12日にリンカーン・ファイナンシャル・フィールドで開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第13戦に臨む。
250SX East
ベニックが5位フィニッシュ
ジレット・スタジアムでの一日は、雨によって厳しいものとなった。スケジュールが短縮され、ナイトセッション前の走行は1回のみとなった。予選を24位で終えたベニックは、参加したヒートレース(ヒート1)ではまずまずのスタートを見せ、1周目を9番手で終えると、その順位のままフィニッシュ。メインイベントのスタートは大混乱となったが、混乱を避けたベニックは6番手へ。多くのライダー同様、ベニックも転倒を喫するが、8番手でレースに復帰すると、すぐに6番手に復帰した。そしてレース終盤で5番手に上がると、そのまま2戦連続となるトップ5フィニッシュを果たした。
スラッシャーは好調な走り出しを見せた。予選で9位に入ると、参加したヒートレース(ヒート2)では好スタートを決める。残念ながら、オープニングラップに前を走行するライダーがスタックしたため、行き場を失いともに転倒。スラッシャーは最後尾でレースに復帰し、順位を上げるべく全力を尽くすが、さらに転倒を喫し、結局リタイア。LCQ参加を経てメインイベントへの出場権を得た。 そのメインイベントでスラッシャーはまずまずのスタートを見せて14番手につけると、オープニングラップに13番手に順位を上げる。だがその後は転倒を繰り返し19位でフィニッシュとなった。次戦のEast/West Showdown(東西対抗戦)を前に、スラッシャーは、250SX Eastでランキングトップと18ポイント差の6位につけている。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、ペンシルベニア州フィラデルフィアに向かい、4月12日にリンカーン・ファイナンシャル・フィールドで開催される今シーズン2度目の250SX East/West Showdown(東西対抗戦)、AMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第13戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Yamaha Star Racing
クーパー・ウエブ選手(3位)
「本当に大変な一日でした。それにストレスの多い一日でした。泥だらけだったし、いろんなことに対処しなければならない状況でした。メインイベントでは、どうにか前へと突き進んでいきました。素晴らしいスタートを決めたんですが、2度クラッシュしてしまいました。最後は集中したライディングで猛チャージ。すごく興奮していますし、表彰台に上がれて、ランキングのポイント差も広げることができたのでうれしいです」
ジャスティン・クーパー選手(11位)
「今日は大変なコンディションでした。メインでホールショットを決めて、1周か2周リードしました。それからフィニッシュライン前のリズムセクションでミスをして、Uターンして前のリズムセクションに戻らなければならなくなり、ラップタイムで約20秒ロスして7番手まで順位を落としました。それからさらにコースアウトしてしまい、それで11番手まで後退しました。これからも前に進むだけです」
クリスチャン・クレイグ選手(17位)
「フォックスボロは半端ない夜になりました。泥の中でのサバイバルレースでした。残念ながらミスや転倒が多すぎました。この後、フィラデルフィアに向かいます」
250SX East
Monster Energy Yamaha Star Racing
ダクストン・べニック選手談(5位)
「こんなレースは初めてですよ。どちらの展開もあり得たと思いますけど、5位でレースを終えることができて満足です。このようなレースに向けて準備は難しいですが、楽しかったし、次のレースの準備はできています」
ネイト・スラッシャー選手談(19位)
「今夜のレースについてはあまり言うことはありません。とにかく過酷なレースでした。できることをすべてやって戦い続けました。このレースのことは忘れて、フィラデルフィアに向かいます」