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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 3月29日 シアトル

RACE DATA

2025 AMAスーパークロス 第11戦シアトル
開催日:2025年3月29日(土)
開催地:ワシントン州シアトル
会場:ルーメン・フィールド

REPORT

Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブがワシントン州シアトルのルーメン・フィールドで展開された激戦を2年連続で制した。レッドプレートホルダーは今シーズン4度目の優勝を飾ると共に、残り6戦となったAMAスーパークロス450SXで、ランキング2位との差を11ポイントに拡大した。チームメイトのジャスティン・クーパーも強さを見せ表彰台を巡るバトルを展開したが、レース後半の転倒により6位でフィニッシュとなった。

250SX Westの第7戦では、Monster Energy Yamaha Star Racingのコール・デイビスが、2位に7.5秒の差をつける圧勝で、自身初となる250SX優勝を飾った。ヘイデン・ディーガンは再び決意のライディングを見せて3位に入り、ランキングでのリードを拡大すると共に、チームのダブル表彰台を実現した。マイケル・モジマンは困難な状況を乗り越えて6位でフィニッシュ。レース復帰2戦目のクリスチャン・クレイグは、厳しいコンディションの中、450SXメインイベントで15位となり、選手権ポイントを獲得した。

450SX
ウエブがライバルに競り勝ち今季4勝目を獲得

第11戦は雨によりスケジュールに遅れが生じ、予選が2セッションに短縮された。ウエブは好調な走り出しを見せて最初のセッションで最速タイムを記録。最終的に3位で予選を終えた。その後参加したヒートレース(ヒート2)では素晴らしいスタートを決め、オープニングラップでチームメイトを抜くが、結局2位でフィニッシュ。チームの1-2フィニッシュを見事達成した。メインイベントではバトルがヒートアップ。チームメイトのクーパーを含めた4・5名の選手による激戦が繰り広げられた。ゲートが降りると、ウエブはホールショットを奪い、レース序盤の5周をリードする。その後、2番手に下がるが常にトップを視界に納め、強力なペースで走行。15周目に両選手はもう一人のタイトルを争うライバルにパスされ、ウエブは1周だけ3番手に後退するが、次の周には2番手に上がった。レース終了時刻が迫る中、ウエブは首位との差を詰め、時間切れ直前にトップに浮上。以後、激しく迫るライバルを抑え切り、通算29勝目回、シアトルスーパークロス で2連覇を飾り、ランキングでも2位との差を11ポイントに拡大した。

クーパーはシアトルで走り出しから全力で臨み1位で予選を終えると、参加したヒートレース(ヒート2)ではホールショットを奪った。オープニングラップにチームメイトの先行を許すが、3周目に首位を奪還。そのまま450SXヒートレース初優勝を遂げた。メインイベントでも素晴らしいスタートを決めたクーパーは、3番手につけて力走する。激しい混戦の中、レースの折り返し前に4番手に後退するが、プッシュを続けたクーパーは、レース終了まで残り約10周となったところで3番手に復帰。だがその3周後、クーパーは転倒。トップ5フィニッシュを目指して再走するが、結局6位でフィニッシュとなった。クーパーは現在、4位と1ポイント差のランキング5位につけている。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、東へ向かい、4月5日にマサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第11戦に臨む。

250SX
デイビスが250SX初優勝

今大会に向けて、太平洋岸北西部特有の雨が降ったため、大会スケジュールの開始が遅れ、予選セッションが2回のみという短縮スケジュールとなった。思うような走り出しができなかったデイビスは予選を11番手で終えるが、レースには強気で臨んだ。参加したヒート2では素晴らしいスタートを決め、レース序盤にトップに立つと、プレッシャーを受けながらも冷静さを保ち、この夜最初の勝利を挙げた。メインイベントで再び素晴らしいスタートを決めたデイビスは、ホールショットを奪った。オープニングラップで抜かれて2番手に後退するが、2周目に再びリードを奪うと、ぺースを上げて2番手以下を引き離し、圧勝を遂げた。ニュージーランドの若手、デイビスは250SX Westでは1位のチームメイトと20ポイント、2位とは6ポイント差の3位を維持している。

ディーガンはシアトルで走り出しから強さを見せつけた。予選では両セッションともトップタイムをマークして250クラス最速の栄誉を得ると、続いて参加したヒート2ではホールショットを奪った。レッドプレートホルダーであるディーガンは、そのすぐ後にチームメイトに先行され、再びトップに立つべくトライするが、フィニッシュライン手前で転倒。すぐに再走して猛チャージし、3番手まで挽回したところでゴールした。メインイベントでは思うようなスタートができなかったディーガンだが、オープニングラップを5番手で終える。残念ながらその後、トリッキーなコンディションに転倒を喫してしまう。2周目を8番手で終えたディーガンは、猛チャージの末4番手まで上がると、最終ラップにランキングを争う直接のライバルをパスして3位でフィニッシュ。今シーズン6度目の表彰台に立つと共に、シリーズランキングで2位との差を14ポイントに拡大した。

モジマンもこの日、力強い走り出しを見せて予選を3番手で終えた。チームメイトの2人と同様、モジマンも250SXヒート2に参加して好スタートを決めるが、残念ながらオープングラップにクラッシュ。最後尾近くからレースに復帰し、懸命なライディングで7番手まで順位を上げたモジマンだったが、赤十字旗セクションでジャンプしたため、2ポジション降格のペナルティを受け、9位となった。

理想的ではないゲートピックとなったメインイベントではオープニングラップを14番手で終える。着実に追い上げるモジマンは6番手まで上がったところでフィニッシュした。

レース復帰2戦目のクレイグは、短縮スケジュールの中、楽に走れる自分のゾーンを見つけようと努め、予選を9位で終えた。参加したヒート2ではオープ二ングラップを7番手で終え、バトルを続けるが、結局7位でフィニッシュした。メインイベントでは1周目を9番手で終えたクレイグは、順位を上げるべく奮闘するが、ラフでわだちの多いコースで自身の流れをつかむのに苦労し、15位でフィニッシュした。

この後、Monster Energy Yamaha Star Racingチームは東へと戻り、来週末4月5日にマサチューセッツ州フォックスボロのジレット・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス450SX第12戦および250SX East第6戦に臨む。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX
Monster Energy Yamaha Star Racing

クーパー・ウエブ選手(優勝)

「最高の一日を過ごしました。予選はうまく行って3位に入り、ヒートレースは2位でした。メインイベントはクレージーな展開でした。僕が最初にリードしたのですが、ケニー(ロクスン)に抜かれました。僕らはバトルを繰り広げていて、チェイス(セクストン)が僕らを抜いて、三つどもえの争いになり、その後、ジャステインも争いに加わりました。まさにクレージーでしたね。最後はチェイスと一対一の対決になり、最後に彼を抜くことができました。先週末の4位から、こうして立ち直ることができてただただうれいしいです」

ジャスティン・クーパー選手(6位)

「本当に良い一日でした。予選で1位になり、このクラスでキャリア初のヒート優勝を飾ったので、特別な一日でした。本当にコースに合っていると感じましたね。それが自分の進歩によるものなのか、このコースで良い感触を得ただけなのかはわかりませんが、間違いなくうまくいっていました。メインではレースの大半で3番手か4番手につけていました。ケニーを抜いて、残り約4分というところで表彰台圏内に上がりましたが、その時にクラッシュ。今夜は表彰台には上がれたと強く感じましたが、もっとプッシュしてトップ2と争うことが大切でした。ライバルがミスするのを待ってしまい、自分がミスしてしまったのです。。今夜のコースは厳しかったのですが、そこから得るものがたくさんありました」

250SX

Monster Energy Yamaha Star Racing
コール・デイビス選手談(優勝)

「ここシアトルで、初優勝を飾ることができてすごくうれしいです。ルーキーシーズンに勝利を収めることができたのは大きな成果だし、生涯の夢でした。また自分がやるべきことに戻り、引き続きがんばります」

へイデン・ディーガン選手談(3位)

「メインイベントでクラッシュしたことを除けば、今日はかなり順調でした。予選では両セッションで1位だったのですが、ヒートレースでは転倒してしまって、これは良くなかったですね。メインイベントではスタートを失敗して、その後クラッシュしてしまいました。なので3位で終えて、ポイントを獲得できたのは良かったのです。でも必要なのは勝利。やるべきことがまだあります」

マイケル・モジマン選手談(6位)

「シアトルの夜は大混乱でした。予選では良い感触で、スタートも力強い感じでした。ヒートレースでは好スタートを決めたのですが、序盤のクラッシュで長くは続きませんでした。メインのスタート位置が悪くて、2度に渡って集団の中を抜けて行かなければなりませんでした。集団を抜け出すための序盤の戦いには満足していますが、6番手に上がった後、5番手までには大きく差が開いていたので、なんとか6位でゴールするにとどまりました。残念な夜でしたけど、無事で次のレースに向けて前進できることはうれしく思ってます。もっと上位を目指して大いに努力してゆきます」

クリスチャン・クレイグ選手談(15位)

「今日の走り出しはすごく良かったんですが、その後、コースがものすごくわだちが多くラフになって、ちょっと苦戦しました。メインイベントは厳しいレースになりました。ライディングしていて、良い感触、良い流れが得られず、自分らしいライディングができませんでした。もっと良くならないといけないし、やるべきことがあります」

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