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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 3月22日 バーミンガム

RACE DATA

2025 AMAスーパークロス 第10戦バーミンガム
開催日:2025年3月22日(土)
開催地:アラバマ州バーミンガム
会場:プロテクティブ・スタジアム

REPORT

Monster Energy Yamaha Star Racingのクーバー・ウエブが今シーズン最後のトリプルクラウンで開催されたAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第10戦で、7-4-1位とし総合4位に入った。2度に渡り450SXの王座に就いているウエブは、タイトル争いで貴重なポイントを獲得した。ジャスティン・クーパーは6-7-6位で総合6位に入っている。

250SX Eastの第5戦は、Monster Energy Yamaha Star Racingのネイト・スラッシャーが3-3-2位で自身6度目の総合優勝を遂げ、表彰台の最上段に立った。ダクストン・べニックは厳しい状況を乗り越えて総合トップ5フィニッシュ(8-7-4位)。また、クリスチャン・クレイグがMonster Energy Yamaha Star RacingのYZ450Fでのデビューを果たし、昨年秋に膝の手術を受けてから最初のレースを総合12位(11-15-13位)で終えた。一方、マックス・アンスティは予選でクラッシュして足を骨折し、以後の走行を断念した。

450SX
ウエブがトリプルクラウンで7/4/1位とし総合4位

シリーズ中盤のオフを挟んで再開されたレースで、ウエブは予選総合タイムで3位に入る好調な走り出しを見せた。だが残念なことに、最初のメインイベントのオープニングラップに転倒を喫し、15番手まで後退してしまう。それでも集団の中を果敢に追い上げ、7番手まで上がったところでフィニッシュした。2回目のメインイベントでははるかに良いスタートを見せたウエブは2番手につける。序盤に5番手へと後退したが、プッシュを続け、一つ順位を上げ4位でフィニッシュした。最後のレースでは、再び好スタートを決め2番手を確保すると、3周目にはタイトルを争うライバルを抜き去ってトップに浮上。その後も力強いペースでレースをリードするウエブは、トリプルクラウンのメインイベントで4度目の優勝を果たすとともに、総合4位に入って貴重なポイントを獲得した。この結果ウエブは、450SXで2位に8ポイントの差をつけてバーミンガムを後にした。

クーパーは、最初のプラクティスセッションでトップタイムをマークし、予選総合タイムでも2位に入った。ところが、メインイベントでクーパーは思うようなスタートができず、3レースすべてで苦戦を強いられることになった。最初のレースでは、オープニングラップを10番手で終えながらも6番手まで上がったが、5番手のライダーの背後に迫るも、トップ5には届かず6位となった。2回目のメインイベントでは8番手につけ、4周目に7番手に上がるとそのポジションを守ってチェッカー。最終レースでクーパーは7番手から一つポジションを上げ、6位でフィニッシュし、総合6位を獲得した。クーパーはランキングで4位とわずか2ポイント差の5位につけている。

クレイグは450SXの第10戦で復帰するととも、450クラスデビューをチームと共に果たした。総合タイム14位で予選を終えると、最初のメインイベントでは堅実にスタート。1周目を11番手で終えたクレイグは、一時13番手にシャッフルされたが、バトルを続け、11番手まで戻ってフィニッシュした。2回目のメインイベントでは、オープニングラップを15番手で終えると、レースの折り返しまでに12番手まで順位を上げ15位でフィニッシュ。最後のメインイベントではスタートで11番手につけて順位をあげるべくトライしたが、13位とし総合12位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームは西へと向かい、3月29日にワシントン州シアトルのルーメン・フィールドで開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第11戦に臨む。

250SX East
スラッシャーが3/3/2位で今季初優勝

スラッシャーは予選総合タイムでチーム最上位の4位とすると、続く最初のメインイベントで好スタートを決め、1周目に発生した多重事故をうまく回避して3番手につけ、その順位のままフィニッシュ。2回目のメインイベントではオープニングラップを6番手で終えるが、プッシュを続けて前を行くライダーをパス。最終ラップには3番手に上がってチェッカーを受け、再び3位を獲得した。最後のメインイベントで、スラッシャーは好スタートを決めて2番手につけると、賢明なレース運びでポジションを守り、そのままフィニッシュ。自身にとって今シーズン初の総合優勝を飾った。指の骨折により100%の感触ではなかったにもかかわらず、粘り強さを見せたスラッシャー。250SX Eastのランキングでは1位と21ポイント差の4位タイにつけている。

べニックもバーミンガムで力強い走り出しを見せ、プラクティスで最速ラップタイムを記録し、予選総合タイムでも5位に入った。しかし、最初のメインイベントではオープニングラップの多重事故に巻き込まれて、14番手でレースに復帰した。集中した走りで着実に追い上げたべニックは、8位でフィッシュを通過した。2回目のメインイベントでも思うようなスタートができず、オープニングラップを11番手。ここでも追い上げて7番手としてフィニッシュ。最後のメインイベントでははるかに良いスタートを見せて6番手につけると、2周目までに4番手へと順位を上げる。プッシュを続けたべニックは、前を行く3番手のライダーをパスしようと試みるが、結局4位でチェッカーフラッグを受け、総合5位となった。

アンスティはプラクティスで速さを見せたが、予選中にクラッシュして足を骨折。アンスティはAlpinestars Mobile Medical Unit(※アルパインスターズ・モバイル・メディカルユニット)により、その場で診察を受けた。さらなる診察を受ける予定で、復帰に関する最新情報は後日発表される。

Monster Energy Yamaha Star Racingは来週末、西へと向かい、3月29日にワシントン州シアトルのルーメン・フィールドで開催される250SX Westの第7戦、AMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第11戦に臨む。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX
Monster Energy Yamaha Star Racing

クーパー・ウエブ選手談(4位)

「厳しい夜になりました。最初のメインではミスをして大きく後退しましたが、その後はうまく走ることができました。最後にメインイベントは優勝することができて最高でしたが、表彰台に立てなかったのが残念です。シアトルでは気を引き締めて、再びトップを走れるように努めます」

ジャスティン・クーパー選手談(6位)

「予選は本当にうまくいったのですが、ここのダートは一旦乾くと、期待したようには元に戻らないと感じました。今夜のスタートはあまり良くなかったので、スタートの改善に少し取り組む必要があります。僕にとってはかなり穏やかな夜でした。総合成績が6位、各レース中もほぼ6番手でしたから。まずまずの夜でしたけど、もちろんもっと上位が目標です。次のレースでは、さらに良い結果を目指します」

クリスチャン・クレイグ選手談(12位)

「レースに戻ってきて気分はハッピーです! 結果は最高ではありませんでしたが、自分に何ができるのかわかっています。毎週末、進歩するためにハードにプッシュするつもりです!」

250SX East

Monster Energy Yamaha Star Racing

ネイト・スラッシャー選手談(優勝)

「良い一日でした。やっと自分らしく走ることができました。オフシーズン中、ずっと良い感触で練習も重ねていましたが、タンパでのシーズン開幕戦は、一日を通して良い感触だったのに運悪く、押し出されて、最後尾から8番手まで追い上げるレースでした。それからは怪我と戦ってきましたが、今週、約1か月半ぶりに練習ができたので、この週末は、より自分らしく走れた気がします。なので今週末は、やっと自分が本来できることをしました。優勝できて最高です。自分に速さがあることはわかっていましたし、やれることもわかっていました。あとは体調を整えること、すべてをまとめ上げることですね。まだたくさんのラウンドが残っていますし、21ポイント差なので、まだタイトル圏外ではありませんよ」

ダクストン・べニック選手談(5位)

「ちょっとフラストレーションを感じているのは確かですが、今日は良いライディングができました。結果(総合5位)は自分が望んでいたものではないとしても、最後のメインではうまくまとめて、しっかりと走れました。怪我なく無事で、2週間後にまたチャンスがあることがうれしいです」

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