AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 3月1日 デイトナビーチ
RACE DATA
2025 AMAスーパークロス 第8戦デイトナビーチ大会
開催日:2025年3月1日(土)
開催地:フロリダ州デイトナビーチ
会場:デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ
REPORT
フロリダ州デイトナビーチの伝説的なレース会場、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されたAMAスーパークロス第8戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが2位に入り、2025年6度目の表彰台に立つととも、シーズンが折り返す中、2度にわたり450SX王座に就いているウエブは、シリーズポイントで2位との差を10ポイントと倍増させた。ジャスティン・クーパーは決意の走りを見せ、表彰台をわずかの差で逃したものの4位でフィニッシュした。
250SX Eastは第3戦が行われ、Monster Energy Yamaha Star Racingのマックス・アンスティが6位でフィニッシュした。52回目を迎えたデイトナ・スーパークロスの250クラスメインイベントはドラマチックな展開となり、アンスティはレース序盤のクラッシュという困難を乗り越えて健闘し、貴重なポイントを獲得してランキング首位を守った。チームメイトのダクソトン・べニックとネイト・スラッシャーはそれぞれ7位と8位でフィニッシュした。
450SX
ウエブが2位としランキングのリードを拡大
ウエブは予選総合タイムで5番手となるが、その後参加したヒート2では不運にもスタート直後に転倒してしまう。それでもひるむことなく、目を見張る猛チャージを展開するウエブは4位でフィニッシュラインを通過した。メインイベントでははるかに良いスタートを見せて3番手につけると、ポジション争いを展開し、10周目に2番手に上がる。レース終了までの時間が迫る中、レッドプレートホルダーであるウエブは、トップとの差を詰めてゆくも、ミスを犯して追い上げが頓挫してしまう。残り時間が少ない中、ウエブは確実な走りで2位フィニッシュ。シリーズポイントでのリードを拡大した。
クーパーは走り出しから強さを見せ、フリープラクティスで最速ラップタイムを、そして予選では2番手となるタイムを叩き出した。ヒート1では、思うようなスタートができず、5番手につけるが、最後までプッシュを続ける。表彰台をかけたバトルを展開するが、結局5位でフィニッシュした。メインイベントでは1周目を終えて9番手で戻って来たクーパーだが、再び戦いを続け、レースの折り返しまでに5番手まで順位を上げる。プッシュを続けるクーパーは、3選手による表彰台争いを展開。残り2周で4番手に浮上。3番手を射程に収めるが、時間切れとなり、表彰台にはわずかに届かず4位でフィニッシュラインを通過した。
Monster Energy Yamaha Star Racing 450チーム、次は3月8日にインディアナ州インディアナポリスのルーカスオイル・スタジアムで開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第9戦に臨む。
250SX East
アンスティが6位獲得しランキングトップをキープ
アンスティはデイトナで素晴らしい走り出しを見せ、フリープラクティスと最初の予選セッションでトップタイムをマークし、予選総合タイムで4位となった。ヒートレース(ヒート1)ではゲートが降りると力強いスタートから4番手につけたアンスティは、プッシュを続けて2位でフィニッシュ。メインイベントでは好スタートを決めるが、不運にも第2コーナーで他のライダーと絡んで転倒。最後尾まで後退してしまう。レースに復帰したアンスティはすぐにプッシュし、12番手まで順位を上げるとそこで赤旗が提示されてレースが中断された。スタッガードスタート方式で11番手からスタートしたアンスティはすぐに9番手に順位を上げる。レース終了予定時刻が迫る中、その後も挽回して6番手とすると、前を行くライダーに狙いを定めてギャップを詰めるが、およばす6位でフィニッシュとなった。ランキングでは2位に6ポイント差で首位を守った。
負傷のため第2戦を欠場したべニックは、この復帰戦の予選を6位で終えた。ヒートレース(ヒート1)では8番手から力走して、5番手まで上がったところでフィニッシュした。続くメインイベントでも力強いスタートを決めて6番手につけるも赤旗が提示された。中断後のスタッガードスタートでは5番手スタート。チームメイトのアンスティを含め、3選手によるポジション争いを展開し、そこで8番手に後退するとそのままフィニッシュしたが、上位のライダーがスタート時にコース外を走行して優位に立ったことから4ポジション降格のペナルティを受けたため、べニックは最終的に7位となった。
予選を12位で終えたスラッシャーだったが、参加したヒートレース(ヒート1)では素晴らしいスタートを決めてホールショットを奪った。残念ながらこのオープニングラップにクラッシュ。最後尾まで後退してレースに復帰し9番手までポジションを挽回してフィニッシュし、メインイベントの出場権を得た。続くメインイベントでは1周目を終えて10番手で戻って来ると、そこから順位を上げ、赤旗提示の1周前には8番手へ。そして再スタート後も8番手につけたスラッシャーは、順位上げるべく最善を尽くすも9位でフィニッシュラインを通過。それでもペナルティを受けたライダーの順位が降格したため、最終結果は8位となり、250SX Eastのランキングでは、1位と18ポイント差の5位につけている。
Monster Energy Yamaha Star Racingはこの後、AMAスーパークロス250SX Eastの第4戦および250SX Westの第6戦として3月8日にインディアナ州インディアナポリスのルーカスオイル・スタジアムで開催されるシーズン初の250SX East/West Showdown(250東西対抗戦)に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Yamaha Star Racing
クーパー・ウエブ選手談(2位)
「今夜は勝てたはずなのに勝てなかったという感触なので、ちょっと残念でした。それ以外はチームにとって素晴らしい結果だったし、ランキングもトップを維持、後続へのポイントを拡大できて素晴らしい夜でした。この調子を維持して行きます」
ジャスティン・クーパー選手談(4位)
「プラクティスはとても上手く行き、予選は2番手でした。今夜はスタートが良くなくて、それが唯一の失敗だったと思います。大変でした。繰り返しバトルして、何度も先行されました。メインでは10番手前後でスタートしたと思います。追い上げて、最後まで猛チャージして、表彰台を目指したのですが、わずかに及びませんでした。ちょっと不完全燃焼です。今日、速さはあったし、すべてが順調でした。あとは良いスタートを切るだけです」
250SX East
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
マックス・アンスティ選手談(6位)
「デイトナでは厳しい夜になりましたけど、与えられたカードを最大限に活用しましたし、ランキングについても依然、しっかりした位置にいます。リカバリーに集中してインディに備えます」
ダクストン・ベニック(7位)
「デイトナは厳しいレースでした。数週間、ライディングをできなかった後だったので、復帰はもちろん大変でした。再スタートまでは5番手を走っていたので、この調子を維持して、準備を整えて次のインディに臨みます」
ネイト・スラッシャー(8位)
「僕にとってデイトナはまずまずでしたが、ランキングポイントを得るためにベストを尽くしました。そしてインディに備えるため、今週はできるかぎりのことをするつもりです」