AMAスーパークロス
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Rd.05 2月8日 タンパ
RACE DATA
2025 AMAスーパークロス 第5戦タンパ
開催日:2025年2月8日(土)
開催地:フロリダ州タンパ
会場:レイモンド・ジェームス・スタジアム
REPORT
フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで開催されたAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第5戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブが集団の中で猛チャージを見せて2戦連続となる2位フィニッシュを果たした。熱戦が続く450SXタイトル争いでも2位に浮上し、トップとの差を5ポイントに短縮した。ジャスティン・クーパーは、シーズンベストとなる4位でフィニッシュ。一方、イーライ・トマックは不運にも予選第2セッションで足を負傷したが、メインイベベントに出場して17位でフィニッシュし、貴重なポイントを獲得した。
250SX Eastが開幕。マックス・アンスティがチーム加入後初勝利をあげ、ダクストン・べニックもこのクラスでキャリアベストとなる2位に入り、アンスティと表彰台に立った。ネイト・スラッシャーはレース序盤に他の選手と絡みもあり8位でフィニッシュした。一方、ピアース・ブラウンはメインイベントでトップを走行中にクラッシュを喫してリタイアとなった。
450SX
ウエブが2戦連続で2位、クーパーが自己最高の4位
グレンデールで2位フィニッシュを果たした後、現在フロリダに住むウエブは、地元でのレースを楽しみにしていた。予選で2位に入り、参加したヒートレース(ヒート1)ではホールショットを奪って圧勝と、ウエブは好調な走り出しを見せた。しかしながらメインイベントでは思うようなスタートができず、後方に沈んでしまう。それでもウエブは1周目を10番手で戻って来ると、3周目までに6番手へと順位を上げる。その後3番手、さらに終盤には2番手に上がりチェッカーフラッグを受けた。ウエブはランキングでもトップと5ポイント差の2位に浮上した。
トマックはタンパで最高の結果を目指し走り出しから速さを見せ、予選第1セッションで最速タイムを叩き出すが、不運にも第2セッションで足を負傷してしまう。このため予選では8位となったトマックは、参加したヒートレース(ヒート1)ではまずまずのスタートを見せて5番手につけると、100%の感触ではないながらも走り続けて7位。メインイベントでは期待したスタートができず、最後尾まで後退してしまうが、トマックはプッシュし続けて17位でフィニッシュして貴重な5ポイントを獲得。ランキングでは首位と21ポイント差のトップ5内に踏みとどまった。
クーパーは好調な走り出しを見せて予選を5位で終える。その勢いのまま、続いて参加したヒートレース(ヒート2)でも好スタートを決めて2番手につけるとすぐにトップに立った。レースの大半をリードしたクーパーだったが、最終的に3位でフィニッシュした。メインイベントでも素晴らしいスタートを決めたクーパーは2番手につける。その後6番手に後退も、最後までポジション争いを続けたクーパーは最終ラップに順位を上げ4位でチェッカー。これは最上級クラス参加2シーズン目のクーパーにとってこれまでのベストリザルトでもある。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、ミシガン州デトロイトに向かい、来週末2月15日にフォード・フィールドで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロス世界選手権第6戦に臨む。
250SX East
アンスティとべニックが開幕戦で1-2フィニッシュ!
アンスティは250SX Eastのシーズン開幕戦で走り出しから速さを見せ、予選で最速タイムをマークした。ヒートレース(ヒート2)では、混戦の中で、再スタート後のレースを制した。メインイベントではホールショットを奪い、チームメイトのブラウンとべニックが背後に続く展開となった。このオープニングラップでブラウンの先行を許すが、両選手は力強いペースでレースを引っ張る。残念ながらブラウンは6周目のフープスでクラッシュし、そこで赤旗が提示された。スタッガードスタート方式によるレース再開後はアンスティがスタートからフィニッシュまでレースをリードし、自身3度目、Monster Energy Yamaha Star Racingチームでは初となる250SXでの優勝を果たした。
250SX参加2シーズン目に入ったべニックは、予選を6位で終えると、ヒートレース(ヒート1)では思うようなスタートができなかったものの6位でフィニッシュ。メインイベントでは素晴らしいスタートを見せ、アンスティとブラウンに続く3番手につけると力強いペースでポジションをキープする。赤旗中断を経た再スタート後も2番手で走り続けたべニックは、このクラスでキャリアベストとなる2位に入って表彰台に立った。
スラッシャーは予選で4位とすると、ヒートレース(ヒート1)では1周目の5番手から、順位を上げて4位でフィニッシュした。メインイベントではチームメイトと好スタートを決めて5番手前後につけるが、バトルが激しさを増す中で10番手に後退。さらにスラッシャーは3周目に他ライダーと絡んでしまい、最後尾まで後退してしまう。それでも再走を果たしたスラッシャーは集中したライディングで目を見張る猛チャージを披露し、8番手まで挽回したところでチェッカーフラッグを受けた。
予選を7位で終えたブラウンは、参加したヒートレース(ヒート2)でホールショットを奪い、猛烈なペースでレースをリード。後続に大きな差を築いたが赤旗が提示されレースは中断。スタッガードスタート方式でのレース再開後、他のライダーと絡んで4番手まで後退するが、その後順位を挽回して2位でフィニッシュした。メインイベントではチームメイトのアンスティに続く2番手につけ、すぐにリードを奪った。だが残念ながら6周目にフープスでクラッシュし、再走は果たせなかった。ブラウンはアルパインスターズ・モバイル・メディカルユニットにより、その場で診察を受け、さらなる診察のために地元の病院に搬送され、日曜日にT5椎骨骨折の手術を受けた。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、ミシガン州デトロイトに向かい、2月15日にフォード・フィールドで開催される250SX East(※250SX東地区)選手権第2戦およびAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロス世界選手権第6戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
クーパー・ウェブ選手談(2位)
「全体的に良い一日でした。予選2位、ヒートレース優勝、そしてメインを2位でフィニッシュしました。スタートでホイールスピンさせてしまい、後方に埋もれてしまいました。集団の中を猛チャージしてライダーを次々に抜いていきました。ただ、マルコム(スチュワート)についていけると感じていたのですが、ミスをして離され周回遅れのライダーにも阻まれてしまい、がっかりです。全体としては多くのポイントが獲れた2位が得られたので良い夜でした。これからもしっかりとポイントを獲得できるよう、改善してデトロイトに向かいます」
ジャスティン・クーパー選手談(4位)
「先週末のグレンデールでは3回ともスタートが悪かったのですが、自分は良いスタートができることはわかっていますが今回はとても良いスタートを2回できたことがポジティブで、重要なことでした。そのため一晩中、良いポジションにつけることができました。ヒートレースは3位、そしてメインでは最終ラップのストレートでチェイス(セクストン)を抜いて4位でフィニッシュしました。最後までチャージしたし、力強く走り続けたので、僕にとって良い夜でした。デトロイトに向けて努力を続け、準備を進めます」
イーライ・トマック選手談(17位)
「タンパは厳しい一日になりました。予選中のジャンプで足がフットペグの下に引っかかってしまい、足首の上部を捻挫して、下腿を痛めてしまいました。デトロイトのレースに出場できるよう、全力を尽くします」
250SX East
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
マックス・アンスティ(優勝)
「準備万端整えてシーズンに臨みました。自分が良い位置にいると感じていましたし、各セッションで前進しました。メインではピアースと僕はすごく良いペースでプッシュしていました。フープスで彼がクラッシュするのを目の前で見ましたが、見たくない光景でした。彼はすごく良いライディングをしていました。赤旗中断の後は、僕とダクストンが先頭に立って、まるでゴートファーム(※ヤマハのトレーニング用施設)での一日のようでした。愚かなミスをしないように努めました。第1戦で優勝できて、チームのために1-2フィニッシュできたのは素晴らしいことです。第2戦が楽しみです」
ダクストン・ベニック(2位)
「良い一日でした。ヒートレースではスタートで少し出遅れました。飛び出しは良かったんですけど、何人かのライダーがイン側に入って来たので、メインイベントでは修正して3番手につけました。マックスとピアースが先頭で、その後、ピアースはかなり激しく転倒しました。再スタートの後は落ち着いて走るよう、自分が良い位置につけていることを意識し続けて2位でフィニッシュしました。再び表彰台に立てたのはとても良い気分です。このためにハードワークを続けて来たので、とても興奮しています」
ネイト・スラッシャー(8位)
「この週末、タンパでレースに復帰できて本当に良かったです。メインは完璧ではなかったけど、全体的にはポジティブな一日でした。ポイントを獲得できて満足していますし、デトロイトでもっとやれる準備はできています」
ピアース・ブラウン選手(20位)
「ヒートとメインでレースをリードして、最高の気分でした。でもメインの中盤、フープスでクラッシュして、残念ながらT5椎骨を骨折しました。レースに復帰できるように手術を受けました。家族、友人、ファン、そしてチームの皆のサポートに感謝しています」