AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 1月25日 アナハイム
RACE DATA
2025 AMAスーパークロス 第3戦アナハイム 2
開催日:2025年1月25日(土)
開催地:カリフォルニア州アナハイム
会場:エンジェル・スタジアム
REPORT
カリフォルニア州アナハイムのエンジェル・スタジアムで開催された2025年AMAスーパークロス第3戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーが今シーズンベストとなる6位に入った。450SXメインイベントのスタート前に降った雨によるコンディションの変化で、イーライ・トマックとクーパー・ウエブは思うようなスタートができなかったが、それぞれ7位と8位でフィニッシュし、トマックがランキング3位タイ、ウエブが5位と両ライダーともトップ5圏内につけている。
250SX Westの第3戦では、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが圧倒的なパフォーマンスを見せつけてシーズン初勝利をあげた。ディーガンと表彰台に上がったのは、3位でフィニッシュしたルーキーのコール・デイビス。また、チームメイトのマイケル・モジマンも、今季ベストリザルトとなる7位に入った。
450SX
クーパーがヤマハ最上位の6位、トマックとウエブは7・8位
最高峰クラス2シーズン目のクーパー。アナハイム2のナイトセッションは厳しい走り出しとなったが、巻き返しを見せて見事な結果を収めた。予選を6位で終えたクーパーだったが、参加したヒートレース(ヒート1)では残念ながらスタートで出遅れ、10位でフィニッシュ。LCQに回ったクーパーは、ここで好スタートを見せてホールショットを奪うと、そのままレースを制した。メインイベントでクーパーは、アウト側のゲートピックながら素晴らしいスタートを決めてホールショットを奪うと、序盤の6周に渡ってレースをリードする。その後は後退して6番手となり、そのままフィニッシュ。今シーズンのベストリザルトを獲得した。
サンディエゴで大勝利を収めたトマックは、その勢いのままナイトセッションでも強さを見せつけ、参加したヒートレース(ヒート1)でホールショットを奪うと、2025年シーズン2戦連続となるヒート優勝を果たした。だが不運にも450SXのメインイベントではスタート直前に雨が強くなり、トマックはスタートで最後尾近くまで順位を落としてしまう。すぐに追い上げたトマックは、スタートから5周でトップ10圏内に入ると、さらにプッシュを続けて順位を上げる。レース終了まで残り5周となったところでチームメイトとさらに1名をパスして7番手に上がり、そのままフィニッシュ。ポイントを獲得して1位と5ポイント差のランキング3位タイにつけている。
ウエブにとっては浮き沈みの激しい一日となった。予選を12位で終えると、続いて参加したヒートレース(ヒート1)では強さを見せ、理想的とはいえないゲートピックから、素晴しいスタートを見せて2番手に上がり、トマックに続く2位でフィニッシュした。メインイベントではコンディションの変化で難しいスタートを強いられ、ウエブは1周目を13番手で戻って来た。集中したライディングで追い上げるウエブは3周目までに8番手まで上がる。チームメイトや他のライダーとの激しいバトルで一時は9番手に後退したが、終盤に8番手に返り咲き、そのままフィニッシュ。貴重なポイントを獲得し、トップと10ポイント差のランキング5位で南カリフォルニアをあとにした。
Monster Energy Yamaha Star Racingはこの後、アリゾナ州グレンデールに向かい、来週末の2月1日にステートファーム・スタジアムで、シーズン初のトリプルクラウン形式で開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権シリーズ第4戦に臨む。
250SX West
ディーガンが今季初優勝、デイビスが3位表彰台
ディーガンは予選を3位で終えると、参加したヒートレース(ヒート2)ではスタート直後に3番手につける。250SMXで2連覇中のディーガンは速いラップタイムを連発してトップに立つと、今シーズン2度目のヒートレース優勝を果たした。続くメインイベントではホールショットを奪ってレースをリード。チャレンジングなコンディションにもかかわらず、速いペースで後続を引き離し、2位に4.5秒の差をつけて今季初勝利をあげた。この勝利でディーガンは250SX Westのランキングで、1位と7ポイント差の2位に浮上した。
デイビスは今大会でも力強いパフォーマンスを披露した。予選を4位で終え、参加したヒートレース(ヒート1)では2位でフィニッシュ。メインイベントでは1周目を7番手で終えると、プッシュを続け、6周目までに4番手まで順位を上げる。ニュージーランド出身の17歳、デイビスはその後も力走を続け、最終ラップに前を走るライダーがクラッシュしたため3番手に浮上。そのままチェッカーフラッグを受け、キャリア初となるポディウムフィニッシュを果たし南カリフォルニアをあとにした。デイビスはポイントランキングでトップと17ポイント差の5位につけている。
モジマンは第3戦でも進歩を見せた。4位で予選を通過すると、参加したヒートレース(ヒート2)では好スタートを決めて2番手につける。ポジションをキープすべくバトルを展開するモジマンは、そのまま2位でフィニッシュラインを通過し、チームに1-2フィニッシュをもたらした。だがメインイベントでは不運にもスタート直後の混乱に巻き込まれ、早々にクラッシュを喫してしまう。最後尾近くまで順位を落としたものの、再走を果たしたモジマンは、集団の中で果敢な追い上げを見せ、今シーズン自己ベストとなる7位でフィニッシュした。
この後、Monster Energy Yamaha Star Racingチームはアリゾナ州グレンデールに向かい、来週末の2月1日にステートファーム・スタジアムで、シーズン初のトリプルクラウン形式で開催されるAMAスーパークロス250SX Westおよびスーパーモトクロス世界選手権シリーズ第4戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ジャスティン・クーパー選手談(6位)
「今夜は気持ち的にはジェットコースターのようでした。ヒートレースの後、かなり落ち込んでしまい、気持ちを整理することができませんでした。メインイベントまではあれこれこだわり過ぎていたのですが、メインでは集中してホールショットを獲得できて最高でした。素晴らしい反撃でした。いろいろと急速に悪化していたので、それを好転させることができ、満足しています。
メインイベントはとんでもないレースでした。スタートに向けてかなり雨が降って来ました。トップに立ってちょっと緊張していました。ポジションを守りたかったので限界まで攻めていき、いくつかミスをして何度かスライドしそうになりましたが、その後は落ち着きました。コースコンディションはトリッキーでしたけど、全体的には良い夜でした」
イーライ・トマック選手談(7位)
「今夜はスタートが悪かったということに尽きます。メインイベントの前に雨が降って、リアタイヤがひどくスピンしてしまいました。スタート後にほぼ最後尾まで落ちてしまい、そこからできることをやって7番手まで挽回しました。シリーズ全体から見れば、大丈夫でしょう。なのでこの状況から立ち直って、前を向いて進みます」
クーパー・ウェブ選手談(8位)
「ここアナハイム2では厳しい一日になりました。一日を通して苦戦しましたし、ライディングも十分ではなかったですね。メインイベントでは雨が降り出して、スタートではかなりホイールスピンしてしまいました。ライディングはそれほど悪くなかったのですが、集団に埋もれてしまって、うまく前に行けませんでした。イーライと僕は最後までなんとか走り切りましたけど、二人ともそこまででした。これから立て直して、来週のトリプルクラウンに備えます」
250SX WEST
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ヘイデン・ディーガン選手談(優勝)
「今日はしっかりやれました。予選はかなりうまくいきましたし、バイクの感触も本当に良かったです。今週はバイクを完璧にするためにハードワークを続けてきたのですが、その成果が現れたのです。ヒートレースで1位、メインイベントでもかなり大きくリードして1位でフィニッシュしました。これが目標だったので、いい気分です」
コール・デイビス選手談(3位)
「最初の予選は最高というわけにはいかなかったのですが、リセットして2回目の予選では4位になりました。ヒートレースでは2位。ここではちょっとバトルをしました。それからメインイベントではスタート直後に7番手につけてから何度か追い抜きをして4番手に上がり、その後スミッティ(ジョードン・スミス)が最終ラップのフープスで転倒したんです。僕自身は初の表彰台に立てたので、すごくうれしいです」
マイケル・モジマン選手談(7位)
「アナハイム2も進歩の一日でした。フリープラクティスでは2位で、一日を通してトップに近いところにいましたし、速さもかなり良かったのです。ヒートレースはうまくいってスタートも良かったのですが、メインイベントでは第2ターンでの混乱で少し乱れてしまいました。デイビスが倒れて来たので、彼にヒットして彼を支えることになりました。それから自分が転倒し、数人の選手がぶつかって来ました。それで最後尾から走り始めて7番手まで挽回しました。ポジティブなことがたくさんありました。レース全体で猛チャージすることができたので良い感触でした。今後もコンデイションを維持できれば、勝てるようになると思います」