AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 1月18日 サンディエゴ
RACE DATA
2025 AMAスーパークロス 第2戦サンディエゴ
開催日:2025年1月18日(土)
開催地:カリフォルニア州サンディエゴ
会場:スナップドラゴン・スタジアム
REPORT
Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックがカリフォルニア州サンディエゴのスナップドラゴン・スタジアで開催されたAMAスーパークロス選手権第2戦で、プレミアクラス通算53勝目となる勝利をあげ、レッドプレートを手にサンディエゴをあとにした。また、クーパー・ウエブも3位に入って表彰台に立ちダブルポディウムという素晴らしい結果を収めた。ジャスティン・クーパーは11位でポイントを獲得した。
250SX ウエストは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが追い上げのレースで3位を獲得。ルーキーのコール・デイビスは250SXのヒートレースで初優勝を遂げると、メインイベントでも自身キャリアベストとなる4位に入り、今大会でも注目を浴びた。マイケル・モジマンも進歩を示して9 位とトップ 10 入りを果たした。
450SX
トマックがシーズン初優勝、ウエブが3位でダブルポディウム
トマックは予選で好走して3位に入ると、その後のナイトセッションではさらに力を発揮。参加したヒート2ではホールショットを奪うと、レースを圧倒。一度も首位を明け渡すことなく勝利を収めた。続くメインイベントでは思うようなスタートを決めることができなかったが、序盤の4周で7番手から3番手まで上がり、レースの中間地点ではチームメイトのウエブを捉えてトップに立った。タイトル争いを繰り広げるJ・ローレンス(ホンダ)が背後に迫り、2選手は猛烈なペースで走行。最後までスリリングなバトルとなったが、最初にフィニッシュラインを通過したトマックが今シーズン初優勝。プレミアクラスで通算53勝目をあげるとともに、450SXのランキングトップに躍り出た。また、トマックは2025年にスーパークロスで11年連続となる勝利をあげ、今大会は記録に残る1戦となった。
ウエブにとっても第2戦は好レースとなった。予選で4位に入ったウエブは、続いて参加したヒート1では素晴らしいスタートを見せて2番手につけると、そのままフィニッシュ。そしてメインイベントでもロケットスタートを見せたウエブはトップに立つと、レース前半を通してポジションをキープ。その後3番手としたが、体調不良で100%のコンディションではないにもかかわらず、激しく迫るライバルを抑えて3位でフィニッシュ。チームメイトとともに表彰台に立った。ウエブは450SXのランキングで、トップのチームメイトに4ポイント差の4位につけている。
クーパーにとってのサンディエゴは厳しいものとなった。予選は9位、続くヒート2ではスタートで他のライダーとともにコースアウト。この結果、順位を落として1周目を終え10番手。それでも奮闘を続けたクーパーは7位でフィニッシュした。この結果、メインイベントのゲートピックは厳しい位置となり、クーパーは1周目を12番手で終えると、最後は11位でチェッカーを受けた。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームは来週末、エンゼルスタジアムに戻り、1月25日にカリフォルニア州アナハイムで開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権第3戦アナハイム2に臨む。
250SX West
ディーガンが3位表彰台、デイビスが4位
ディーガンは地元開催で力強い走り出しを見せ、予選で250SX最速ラップタイムをマークした。続くヒートレースでも速いラップタイムを連発して5番手から3番手に浮上。レース終盤、フープスでクラッシュするが、すぐに再走して3位に入り、Monster Energy Yamaha Star Racingによる250SX West ヒート2での1-2-3フィニッシュに貢献した。メインイベントでは1周目を終えて8番手と、今回も厳しいスタートとなったが順位を上げ、残り5周となったところで3番手に上がるとそのままフィニッシュ。表彰台に立つとともに、貴重なポイントを獲得してランキング4位に上がった。
デイビスはプロクラス2戦目にして、そのポテンシャルの高さを再び見せつけた。予選を7位で通過すると、参加したヒート2では素晴らしいスタートを決めてすぐにトップに立った。チームメイトが背後に迫る中、17歳のデイビスは、ヒートレース初優勝を遂げた。メインイベントではナンバーワン・ゲートピックを得たデイビスは、ここでも素晴らしいスタートを決めるとすぐにトップに立ち、7周に渡ってレースをリードした。レースの中間地点で5番手とするが、その後もプッシュを続けたデイビスは4位でフィニッシュラインを通過。キャリアのベストリザルトを得るとともに、ランキングでも6位に浮上した。
モジマンはサンディエゴで力強い走り出しを見せ、予選で3位に入った。続いて参加したヒート2)ではホールショットを奪うと、プレッシャーを受けながらも冷静なライディングを続けて2位でフィニッシュした。だがメインイベントでは思うようなスタートができず、さらに転倒したライダーに行く手を阻まれ、1周目を終えて12番手と出遅れてしまう。それでもプッシュを続けるモジマンは、トップ10圏内の9位でフィニッシュした。
チームはこの後、エンゼルスタジアムに戻り、来週末の1月25日にカリフォルニア州アナハイムで開催されるAMAスーパークロス250SX ウエストおよびスーパーモトクロス世界選手権第3戦アナハイム2に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(優勝)
「素晴らしいレースでした。20分間のメインイベントで勝利を収めたことは特別なことで、我々がより強く、そしてより速くなっていることの証なのです。オフシーズン中、トレーニングとレースを通じて、少し弱いと思われる部分を改善すべく取り組んできましたが、今回その成果が表れました。今夜の勝利は、トップにまで上がる努力をして獲得した勝利なので、本当にクールです」
クーパー・ウェブ選手談(3位)
「今日は一日を通して、ずっといい日でした。予選は4位、そしてメインイベントは全体的にうまくいきました。スタートは2番手と本当に良かったですし、レースの半分くらいはトップを走行していました。ちょっと体調が悪くキツかったので、レースの半分くらいまでで限界を迎えました。とはいえ、自分も表彰台に上がれて嬉しいです。この後もしっかりと準備して次戦に臨みます」
ジャスティン・クーパー選手談(11位)
「僕にとっては厳しい一日でした。ライディングは問題なかったのですが、ヒートレースで他のライダーとハンドルが絡んでしまいました。それでメインイベントのゲートピックが悪くなり、かなり後方に落ちてしてしまいました。それからはできることをやっただけ。来週末は挽回します」
250SX WEST
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ヘイデン・ディーガン選手談(3位)
「今日はかなり良いスタートが切れて、予選で1位になりました。ヒートレースも悪くなく、すごく速いという感触でした。ミスしてクラッシュしましたけど、それでも3位でフィニッシュしました。メインイベントではスタートはまずまずで、集団の中を抜けて行った序盤の数ラップは問題ない感触でした。ただ、腕上がりがひどく、そこからなんとか持ち直してフィニッシュ。表彰台に立ちました」
コール・デイビス選手談(4位)
「今日は間違いなく良い一日で、正しい方向への一歩でした。予選は7位で、それについては正直、あまり満足していなかったのですが、ヒートレースに向けてリセットしました。良いゲートピックができて、素晴しいスタートを決めることができ、ヒートレースで初めて優勝することができました。大興奮でした。それでメインでは1番ゲートピックを得てスタートを決めて、何周かレースをリードしました。最高でしたね。ジュリアン・ボーマー選手に抜かれて、その後、僕がミスをしてそのまま状況が悪くなり5番手まで落ちましたが、最終コーナーでパスして4位になりました。ですから今日は満足しています。毎週着実に強くなっていきます」
マイケル・モジマン選手談(9位)
「サンディエゴでは進歩がありました。第1戦アナハイム1で学んだことを活かして、そこからさらに進めました。予選は良くなっていたし、ヒートレースも良くなっていたのですが、肝心のメインではスタートが悪かったですね。集団の中をうまく抜けていったのですが、僕の前で転倒したライダーがおり、タイムと順位を大きく失い、最終的に大きな差になりました。9位というのは望んだ順位ではありませんが、順位 以上にサンディエゴでのレースは今後に期待できるたくさんのことがありました。ここでのミスから学んで、来週末はもっと良くするつもりです」