AMAスーパークロス
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Rd.01 1月11日 アナハイム
RACE DATA
2025 AMAスーパークロス 第1戦アナハイム1
開催日:2025年1月11日(土)
開催地:カリフォルニア州アナハイム
会場:エンジェル・スタジアム
REPORT
カリフォルニア州アナハイムのエンジェル・スタジアムで開催されたAMAスーパークロスの開幕戦、アナハイム1で、Monster Energy Yamaha Star Racingのクーパー・ウエブとイーライ・トマックが、450SXメインイベントでそれぞれ4位と5位に入った。ジャスティン・クーパーも7位と、トップ10フィニッシュを果たし、満員の観客を前に、2025年を幸先よくスタートした。
250SXウエストは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが、果敢な追い上げを見せてトップ5フィニッシュを果たした。ルーキーのコール・デイビスはプロデビューのレースで目を見張る走りを見せ、1周目のクラッシュから立ち直って8位でフィニッシュ。マイケル・モジマンも困難な状況を乗り越えて15位でフィニッシュし、シリーズポイントを獲得した。
450SX
ウエブが4位、トマックは転倒があり5位、クーパーは7位
ウエブは一日を通して前進を続け、予選で8位に入ると、参加したヒートレースでは4位に入った。メインイベントではスタートで9番手につけると、粘り強いライディングを見せてレースの中間点までに4番手へと順位を上げる。レースを通してプッシュを続けるウエブは表彰台最後の位置を射程圏内に納めるが、わずかに及ばず4位でフィニッシュ。それでも全17戦で展開される450SXタイトル争いの初戦で貴重なポイントを獲得した。
トマックはシーズン開幕戦で力強いスタートを見せた。予選では両セッションとも最速ラップタイムを記録し、450クラス最速ライダーの栄誉を得た。参加したヒートレースでは思うようなスタートを決めることはできなかったが、速さを見せ、1周目の10番手から5位まで順位を上げてフィニッシュした。メインイベントでははるかに良いスタートを決めたトマックは、すぐにトップを奪って見せた。ところが不運にもオープ二ングラップに転倒を喫してしまう。再走を果たしたが、順位は最後尾近くまで後退。そこから果敢な追い上げを展開するトマックは、前車を次々とパスし、最終的に5位でチェッカーを受けた。
クーパーはトリッキーなコンディションの中、予選を12位で終えると、ナイトセッションでは強さを示し、2度に渡り素晴らしいスタートを見せた。参加したヒートレースではオープ二ングラップをトップで終えると、結局3位でフィニッシュ。メインイベントでも素晴らしいスタートを見せるが、残念ながら激しいポジション争いの中、序盤に5番手、レースの中間点までに10番手まで順位を落としてしまう。それでもクーパーはひるむことなく力走を続け、7番手まで挽回してフィニッシュ。プレミアクラス2年目のシーズンを力強くスタートした。
Monster Energy Yamaha Star Racingはこの後、1月18日にカリフォルニア州サンディエゴのスナップドラゴン・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロス世界選手権シリーズ第2戦に臨む。
250SX West
ディーガンがアナハイム1で転倒からの追い上げで5位
スーパーモトクロス世界選手権250SMXで2連覇中のディーガンは地元での開幕戦に全力で臨み、走り出しから速さを見せた。予選を2位で終えると、19歳になったばかりのディーガンは参加したヒート1でこの夜最初の勝利をあげた。メインイベントではスタート後にクラッシュして19番手まで後退、すぐに再走を果たすと、フィニッシュまで果敢な追い上げを展開し、5位でチェッカーフラッグを受けた。
ルーキー、デイビスはアナハイム1で目を見張るプロデビューを果たし注目を浴びた。予選を6位で終えると、参加したヒート1では、好スタートからと2位でフィニッシュ。しかし17歳のニュージーランド人、デイビスは残念ながらメインイベントのスタートでチームメイトのモジマンを巻き込んでクラッシュ。20番手でレースに復帰すると速いラップタイムを連発して順位を上げ、8位でフィニッシュした。
モジマンはレース復帰初戦で力走した。予選では楽にライディングを見つけるべく努め、9位で通過。参加したヒート2では思うようなスタートができなかったものの、10番手から6位まで順位を上げてフィニッシュした。メインイベントではスタート直後に第1コーナーへと各ライダーが殺到する混乱の中で、チームメイトのクラッシュに巻き込まれて最後尾まで後退してしまう。それでもひるむことなく追い上げるモジマンは、12番手まで順位を上げると、最終ラップには11番手のライダーに迫るが、またしてもクラッシュに巻き込まれてしまい、結局15位でフィニッシュした。
Monster Energy Yamaha Star Racing 250チームは来週末、1月18日にカリフォルニア州サンディエゴのスナップドラゴン・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロス世界選手権シリーズ第2戦に臨む。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
クーパー・ウェブ選手談(4位)
「アナハイム1はいつもクレージーなレースですね。今日は浮き沈みの激しい一日でしたが、満足しています。良いレースでした。もちろん、トップ5入りすることは重要ですが、表彰台に立ちたかったし、トップに立つに充分な良いライディングをしていると感じていました。来週に向けて、スタートをもう少し良くすることと、混戦に加わることが必要です。スターティングポイントとしては間違いなく良いですし、僕らは戦いの真っ只中に居ます。これは素晴らしいことです」
イーライ・トマック選手談(5位)
「いろいろな思いが交錯する夜でした。メインイベントではスタート直後から素晴らしい位置につけてトリプルを抜けてトップに立つことができました。とてもクールな気分でしたけど、2ターン後にフロントが流れてしまいました。これはよくあるミスですが、1周目にそれをやってしまったことに苛立ちます。たいてい最後尾まで落ちてしまいますから。できるだけ多く追い抜くしかありませんでした。5位に入れたことには、実はうれしかったです。ポイント獲得は重要ですし、一時は最後尾近くまで後退しましたからね。それ以外は良い一日でした。予選は良かったし、速さもありました。シーズンのこれからにワクワクしています」
ジャスティン・クーパー選手談(7位)
「良い夜でした。好スタートを2回、決めることができました。ヒートレースでは1周リードすることができて、良い位置でフィニッシュしたので、メインでの良いゲートピックができました。それからまた本当に良いスタートができたのですが、すぐに4、5番手にシャッフルされてしまいました。かなり激しいバトルを展開していて、ちょっと流れを失ってしまいました。アグレッシブにならなければなりませんでした。後ろを走るライダーを抑えつつ、攻めなければならなかったのです。中盤は一時的にスランプに陥りましたが、力強くフィニッシュして7位でレースを終えることができました。シーズンの良いスタートが切れたので、この調子を維持していきたいです」
250SX WEST
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ヘイデン・ディーガン選手談(5位)
「堅実な第1戦でしたし、昨年よりずっと良かったです。16位ではなく、トップ5入りしていますからね。スタートで失敗したことはうれしくないですけど、それがレースです。あり得ることです。僕らにできるのは、取り組みに戻って、来週またがんばることだけです」
コール・デイビス選手談(8位)
「僕のプロデビューはポジティブな一日でした。レースの技術をたくさん学びましたし、バイクの感触も良かった。予選は6位、ヒートレースでは2位に入りましたけど、メインでは1周目に転倒して、最後尾から8位まで追い上げました。この勢いに乗って、サンディエゴに向けて準備を整えます」
マイケル・モジマン選手談(15位)
「たいへんな一日でした。メインイベントでは皆がぶつかり合って、僕は貧乏くじを引いてしまったと思います。スタートはタイトで皆が一緒になって、皆がジャンプして前に出ようとして大混乱でしたが乗りこえました。速さはあったと思うし、あとはすべてをまとめるだけ。しばらくレースをしていなかったので、少し時間がかかりますが、ここから築き上げていくことにワクワクしています」