AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークロスに関する情報をお届けします。
Rd.17 5月2日 ラスベガス
RACE DATA
大会名:AMAスーパークロス第17戦ラスベガス大会
開催日:2009年5月2日(土)
開催地:ネバダ州ラスベガス
会場:サムボイド・スタジアム
REPORT
YZ450Fを駆るスチュワートがチャンピオン獲得!
サン・マニュエル・バンド・オブ・ミッション・インディアンズ/L&MチームからYZ450Fで出場したJ・スチュワートが最終戦で3位となり、シリーズチャンピオンを決めた。全17戦中、優勝11回、2位3回、3位1回という活躍だった。23歳のスチュワートにとってスーパークロスのタイトルは2度目となり、ヤマハは最高峰クラスでの2連覇が達成された。また、1974年に始まったAMAスーパークロスでのヤマハのタイトル獲得数は通算11回目となった。
ラスベガスでは19回目の開催となるスーパークロスは、ポイントリーダーのスチュワートとディフェンディングチャンピオンのC・リード(スズキ)の対決に沸いた。シーズンを通して激しくランキングを争って来た両者。スチュワートはリードに対して6ポイント差の1位で最終戦を迎えた。
20周で争われるメインイベント、その序盤、トップにつけたスチュワートだったが、R・ビロポート(カワサキ)の先行を許し、さらに背後からミスを誘うリードのプレッシャーにさらされることになった。その後13周目にスチュワートはリードにかわされて3番手となるが、残り周回はポジションを守って3位でゴール。スチュワートがリードに4ポイント上回り、2009年シーズンを制することになった。
また、2009年はスチュワートにとってYZ450Fを駆る初めてのシーズンだったが、ジェレミー・マクグラスが圧倒的な強さを誇った時代にも見られなかった、1シーズンでのヤマハの最多優勝記録となる11勝をもたらした初のライダーとなった。
一方、AMAスーパークロスのルーキー、J・グラント(ヤマハ)は、16戦を終えて12回のトップ10フィニッシュを記録し、ここラスベガスでも7位となった。開幕のアナハイムで勝利を飾ったこのヤングスターは、ヤマハの17戦12勝に貢献し、ランキングは4位で終えた。
RESULT
順位 | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|
1 | R・ビロポート | Kawasaki | 22'25.438 |
2 | C・リード | Suzuki | 0'08.09 |
3 | J・スチュワート | Yamaha | 0'28.033 |
4 | K・ウインダム | Honda | 0'35.783 |
5 | I・タデスコ | Honda | 0'43.639 |
6 | M・アレッシー | Suzuki | 0'55.968 |
7 | J・グラント | Yamaha | 0'60.509 |
8 | A・ショート | Honda | -1 Laps |
9 | N・ラムゼイ | Yamaha | -1 Laps |
10 | D・ミルサップス | Honda | -1 Laps |
11 | J・トーマス | Honda | -1 Laps |
12 | N・ウエイ | Yamaha | -1 Laps |
13 | P・カーペンター | Kawasaki | -1 Laps |
14 | M・ボニ | Honda | -1 Laps |
15 | J・カシヤス | KTM | -2 Laps |
16 | R・キニリー | Kawasaki | -2 Laps |
17 | K・パートリッジ | Honda | -4 Laps |
18 | T・ハーン | Kawasaki | -5 Laps |
19 | T・バウワース | Honda | -5 Laps |
20 | H・ヴォス | Honda | -15 Laps |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | J・スチュワート | Yamaha | 377 |
2 | C・リード | Suzuki | 373 |
3 | A・ショート | Honda | 270 |
4 | J・グラント | Yamaha | 237 |
5 | K・ウインダム | Honda | 236 |
6 | R・ビロポート | Kawasaki | 233 |
10 | J・ヒル | Yamaha | 146 |
14 | N・ウエイ | Yamaha | 98 |
16 | K・チゾム | Yamaha | 79 |
17 | B・ヘプラー | Yamaha | 76 |
20 | J・ローレンス | Yamaha | 43 |
COMMENT
J・スチュワート選手談(3位)
「今夜、完璧な走りが出来たとは言いきれないけれど、やるべきことは全てやった。だからすごく嬉しく、すごく感動的だよ。ここに来るまでハードワークの連続で、正直ヘトヘトになってしまった。なかでも今年は毎レース勝たなければならず、それが精神的にハードだったんだ。毎レース勝たなければならない状況にあったライダーなんてそうはいないと思うよ。チャド・リードは今年16回表彰台に立ったけれど、僕のほうは第1戦のアナハイムとデイトナの後は、常に勝たなければならない状況におかれていたからね。
しかしこのタイトル獲得で、素晴らしいチーム、素晴らしいトレーナー、そして素晴らしいスタッフが報われる。以前にも話したけれど100ポイント差で勝つのも1ポイント差で勝つのも気にしない。誰が何を言おうと気にしない。僕はこの選手権で勝ち、チームがこの選手権で勝った。そしてフェアに勝った。最も多く勝ち、最も多くのポイントを得た。チャドには脱帽だよ。今年彼はすごいライディングをした。でもナンバーワン・プレートは僕のものになったんだ」