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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.11 8月23日 バッズクリーク

SUMMARY

メリーランド州メカニクスビルのバッズクリーク・モトクロスパークで開催されたAMAプロモトクロス450MX選手権最終戦およびスーパーモトクロス世界選手権第28戦で、Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Teamのジャスティン・クーパーが2位/4位で総合3位に入り、再び表彰台に立った。チームメイトのイーライ・トマックは、5位/8位で貴重なポイントを獲得し、総合8位でこの日のレースを終えた。

250MXでは、Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Teamのヘイデン・ディーガンが、2年連続となるAMAプロモトクロス250MX選手権を獲得した。2位/優勝のMotoスコアを挙げたディーガンは、今シーズン7度目の総合優勝を果たし、輝かしい250MXのキャリアを締めくくった。また、チーム全体としても、ネイト・スラッシャーが7位/5位でシーズンベストの総合5位、コール・デイビスが初のMoto優勝を遂げて優勝/17位で総合7位に入り、シーズンを充実した内容で締めくくった。また、レース復帰3戦目のダクストン・ベニックが進歩を見せて16位/12位で総合12位に入り、ケイデン・ダドニーはアウトドア・ナショナル参戦わずか2戦目で17位/13位で総合14位に入った。

RACE DATA

2025 AMAモトクロス 第11戦バッズクリーク・ナショナル大会
開催日:2025年8月23日(土)
開催地:メリーランド州メカニクスビル
会場:バッズクリーク・モトクロスパーク

REPORT

450MX
クーパーが好走、プロモトクロス最終戦で表彰台獲得

クーパーは走り出しから速さを見せて予選で2番手に入った。Moto1では素晴らしいスタートを決めてすぐに2番手につけると、序盤からトップ争いを展開する。レース全体を通して力強いペースを維持するクーパーは、今シーズン4度目の2位フィニッシュを果たした。

Moto2では4番手でスタートしたクーパーは、オープニングラップに3番手に上がる。レース後半にミスを犯し、終了まで残り5周となったところで後続のライダーにパスされるが、4位でチェッカーフラッグを受け、総合3位となった。クーパーは総合表彰台獲得3回、Moto表彰台5回、そして450MXランキング4位でシーズンを締めくくった。スーパークロスとモトクロス両方での好成績により、クーパーは450SMX総合ポイントでトップシードとなり、SMXプレーオフに向けて好位置につけた。

トマックはバッズクリーク・モトクロスパークで好調な走り出しを見せて予選で4番手に入った。Moto1ではスタート直後にトップ10圏内につけると、複数のライダーによるバトルを展開。レース序盤に4番手まで上がり、バトルを続けるが、レースが進むにつれて後退し、5位でフィニッシュラインを通過した。

Moto2で、トマックは思うようなスタートができず、後方に沈んでしまう。すぐに動きに出たトマックは、目を見張る猛チャージを展開し、31番手から8番手まで順位を上げてフィニッシュ。総合8位となった。トマックはMoto優勝2回、Moto表彰台12回を獲得し、450MX選手権をランキング3位で終えた。スーパークロス・シーズンの大半を欠場したにもかかわらず、トマックはSMXプレーオフに7番シードで臨む。

Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Teamは今、9月6日にノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モータースピードウェイにあるzMAXドラッグウェイで第1戦が開催されるスーパーモトクロス世界選手権プレーオフに照準を合わせている。

250MX
ディーガンが250MX連続チャンピオンに輝く

2回目の予選で苦戦して総合タイム7番手に終わったディーガンだが、両Motoでは勢いを取り戻した。Moto1で好スタートを決めたが、オープニングラップで赤旗が提示されてレースは中断。再スタート後、4番手につけると、順位を上げて7周目にはチームメイトをパスしてトップに立ち、そのままフィニッシュラインを通過し、Moto2を待たずに250MX選手権タイトル獲得を決めた。だが残念ながらディーガンと、そしてタイトルを争うライバルは、再スタート前にレッドクロス旗提示下でのジャンプにより、共に1ポジション降格とシリーズポイント5ポイント減点のペナルティが科せられた。これによりディーガンの正式な順位は2位となった。

続くMoto2で、ディーガンは素晴らしいスタートを見せて2番手につけた。2周目にトップに立つと、再び赤旗中断、再スタートとなったレースを制し、2位に13.5秒の差で優勝を果たした。ディーガンは250MX選手権最後のシーズンを感動的な結末で締めくくり、総合優勝7回、Moto優勝13回を達成して250MXタイトルを連覇した。

スラッシャーは、自身初のフルアウトドアシーズンも着実に前進を続けた。予選を12番手で終えると、Moto1では好スタートを見せてトップ10圏内につける。その後もプッシュを続け、レース終了まで残り4周となったところで6番手まで順位を上げるが、最終的に7位でフィニッシュした。Moto2では開始早々積極的に攻め、ホールショットを奪って1周目をリード。2周目にランキング上位陣にパスされたスラッシャーだったが、赤旗中断前まで力強いペースで3番手をキープしていた。再スタート後、4番手につけ、レース終了まで残り5周となったところで5番手に後退したものの、そのポジションのままフィニッシュ。Moto2、総合ともにシーズン自己ベストとなる5位に入った。

厳しいレースとなった先週末のユーナディラ・ナショナルに続くアウトドア2戦目のレースで、デイビスは力強い走りを見せた。予選を総合タイム11番手で終えると、スタートが2度行われたMoto1で2度とも素晴らしいスタートを見せた。デイビスは2周目にトップに立つと、力強いペースで快走。7周目にチームメイトに抜かれ、次の周には3番手まで後退し、その順位のままフィニッシュした。レース終了後、上位2名のライダーにペナルティが科されたため、デイビスが1位となった。スーパークロスではルーキーとして既に複数のレース優勝を飾るなど、早い段階で好成績を挙げている若手ニュージーランド人ライダーにとって、キャリア初の快挙となった。Moto2では思うようなスタートができず、16番手につけたデイビスは、赤旗が提示される前には15番手に順位を上げた。再スタート後、転倒して24番手まで後退したが、17位でフィニッシュし、総合7位となった。

レース復帰3戦目のベニックも着実に進歩を続け、予選では16位と前回を上回る成績を収めた。Moto1では好スタートを見せてオープニングラップを6番手で終え、レース序盤の4周に渡ってトップ10圏内でバトルを展開した。レースの折り返し点までに18番手まで後退したベニックだったが、その後もプッシュを続け、16番手まで挽回したところでフィニッシュした。続くMoto2でも好スタートを決めたベニックは、赤旗が提示された時点では8番手につけていた。再スタート後は19番手まで順位を落としたが、その後も奮闘を続け、12番手まで順位を戻してチェッカーフラッグを受け、総合12位でこの日のレースを終えた。

前戦のユーナディラでAMAプロモトクロス・シリーズデビューを果たしたばかりのダドニーは、堅実な走りで予選を15番手で終えた。Moto1では好スタートを切ったものの、赤旗が提示されて仕切り直しとなってしまう。再スタート後は後方に沈んでしまうが、ひるむことなく追い上げて17番手まで上がったところでフィニッシュした。Moto2では、ダドニーはスタートを改善し、オープニングラップを14番手で終え、赤旗が提示される前には13番手まで順位を上げていた。再スタートでは再び14番手につけると、バトルを続け、13番手でフィニッシュラインを通過し、総合14位でこの日のレースを終えた。

Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Teamはこの後、9月6日にノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モータースピードウェイにあるzMAXドラッグウェイで開催されるスーパーモトクロス世界選手権、SMXプレーオフ1に臨む。

COMMENT

450MX

Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ジャスティン・クーパー選手談(2位/4位:総合3位)

「正直言って、一日中最高の気分でした。予選はすごくうまく行き、2番手でした。一日中バトルが続きました。みんな本当に良いライディングをしていました。最初のMotoは2位、Moto2でも好スタートを決めて3番手あたりにつけていました。15分ほど、他の選手たちの後ろを走っていて、まるで現実ではないような感触でしたが、その後、大きなミスをしてしまい、フロントをひっかけて、ほとんど止まってしまいました。流れを失って、周回遅れのライダーにぶつかり、RJ(ハンプシャー)に攻めたれられました。まるですべてが同時に起こったようでした。これで少し混乱してしまい、RJが僕と、周回遅れの何人かを抜いて行きました。RJとの差を詰め、彼を追い、そこからはフィニッシュまで進むしかありませんでした。あのミスを犯さずに、前のライダーたちとバトルができれば良かったのですが、ベストは尽くしました。それが一番大事なことです」

イーライ・トマック選手談(5位/8位:総合8位)

「バッズでは厳しい一日になりました。気持ちを立て直して取り組みに戻ります。SMXを楽しみにしています」

250MX

Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
へイデン・ディーガン選手談(2位/優勝:総合優勝)

「5度目の250タイトルを獲得できて興奮しています。Moto優勝と総合優勝を飾ることができたこともうれしいです。僕が言えるのは、このスポーツは過酷なので、頂点に立った時は最高だ、ということです」

ネイト・スラッシャー選手談(7位/5位:総合5位)

「良い一日でした。アウトドアでのレースを良いかたちで締めくくれました。ここ数戦は、自分にとってかなり良くなっていたと感じています。3週間のブレイクの間に、たくさんのことに取り組みました。シーズン序盤、僕にとってはバイクがうまく機能していませんでした。誰にでも同じように機能するわけではありませんし、僕自身も長い間アウトドアシリーズのレースに参加していませんでした。とにかく自分のセッティングを見つける必要がありましたが、ようやくそれを見つけることができて、毎週末ごとに少しずつ良くなってきました。この結果に満足しています。これからSMXが控えていますが、スピードウェイではこれまで良い成績を残してきました。地元のサーキットでも良い感触を得ているので、準備は万端ですし、上位争いに加わる準備ができています」

コール・デイビス選手談(優勝/17位:総合7位)

「僕はプロモトクロスの優勝者です。ヘイデンと丈(下田選手)がペナルティを受けてのことだったので、予想していたかたちでの初優勝ではありませんが、最初のMotoは全体的に良かったです。ユーナディラでのレースを経て、間違いなく正しい方向への一歩を踏み出しました。正直、スタートがどれだけの結果をもたらすかは本当にすごいです。Moto1では好スタートを決めて、レースの半分ほどをリードすることができました。本当にクールでした。Moto2では、もう何もできませんでした。スタートの遅れで後退してしまいました。何度か追い抜きはしたものの、また転倒してしまいました。プロモトクロス・レース3戦目として、これで我慢します。手術後12週間の休養を経て、しっかりと回復しています。何を改善すべきか分かっています。この週末は、間違いなく正しい方向への一歩でした」

ダクストン・ベニック選手談(16位/12位:総合12位)

「良かったです。今日は全体的にずっと良くなりました。怪我の後、この3戦に向けての唯一の目標は、毎戦進歩することでした。そして、まさにそれを達成できました。着実に進歩して、今日は総合12位で終えることができたので、満足です」

ケイデン・ダドニー選手談(17位/13位:総合14位)

「全体的に良い一日でした。最初のMotoは少しつらかったです。スタートがあまり良くありませんでした。実際、最初のスタートは良かったんです。上位につけていたのですが、赤旗が提示されて中断になってしまい、再スタート後に最下位になってしまい、17位でフィニッシュしました。2回目のMotoはまずまずでした。スタートは良くなったんですが、また赤旗中断になってしまいました。1日に2回も赤旗中断になるなんて、ちょっとクレイジーでしたね。でも、結果的には良かったです。13位まで順位を上げて、総合14位でフィニッシュしました。スタートを良くするために予選でもっと良い結果を出す必要がありますし、もっと良いMotoにしなければならないと思っています。また良い勉強になったので、今日については満足しています」

ウイル・ハーン総監督(チームジェネラルマネージャー)

「シーズンを最高の形で終えることができて、またへイデンがスタートからトップに立ち、トップで終えたことをすごくうれしく思っています。チームとして本当に素晴らしい一日になりました。全員がMotoで、或いは総合結果でシーズン自己ベストを更新しました」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

RIDERS RANKING 450MX

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