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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.09 8月9日 アイアンマン

SUMMARY

インディアナ州クロフォーズビルのアイアンマン・レースウェイで開催されたAMAプロモトクロス第9戦/スーパーモトクロス世界選手権第26戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが総合3位(6位/3位)として、今シーズン6度目の表彰台に立った。ジャスティン・クーパーは総合4位(4位/5位)として、450SMX総合ポイントランキング首位を守った。
250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが両Motoを制して総合優勝と、またしても段違いのパフォーマンスを披露した。ネイト・スラッシャーは総合11位(13位/11位)でフィニッシュ。マイケル・モジマンはMoto2序盤のクラッシュでリタイアを余儀なくされ、総合18位(12-40)。負傷からの復帰戦となったダクストン・ベニックは総合28位(29位/24位)。さらにピアース・ブラウンも復帰戦に臨んだが、Moto1での大クラッシュにより、早々にレースを終えた。

RACE DATA

2025 AMAモトクロス 第9戦アイアンマン
開催日:2025年8月9日(土)
開催地:インディアナ州クロフォーズビル
会場:アイアンマン・レースウェイ

REPORT

450MX
トマックが総合3位で表彰台を獲得

アイアンマン・ナショナルではライダーたちを過酷な暑さと湿気が襲った。前夜に体調を崩したトマックは、100%の状態ではなかったが力強いパフォーマンスを披露。予選を6位で終えると、Moto1ではホールショットを奪い、序盤の5ラップに渡ってレースをリードした。レースが進むにつれてトマックは7番手まで順位を落とすが、ジャンプスタートでペナルティを課されたライダーの降格により、トマックの順位は6位となった。トマックはMoto2でもホールショットを奪うと、序盤に数ポジション後退したもののバトルを続け、前を走るライダーのクラッシュを受けて、5周目には2番手まで挽回。その後もポジションを堅持するが、レース終了まで残り4周となったところでミスにより3番手に順位を落としフィニッシュした。総合では3位となり今シーズン6度目となる総合表彰台に登壇した。450MXクラスでこれまで2度のMoto優勝と10度のMoto表彰台を獲得したトマックは、現在同クラスでランキング3位を維持している。

クーパーは7位で予選を通過し、チームメイト同様、両Motoでトップ5圏内のスタートを見せた。Moto1では序盤に3番手につけるが、レースの折り返し点を過ぎたところで6番手に後退。その後、巻き返して5番手に順位を上げてフィニッシュした。レース後、他のライダーがペナルティを課されたため、クーパーは4位に繰り上がった。Moto2では4番手でスタートし、レース序盤に7番手まで後退するが、前を行くライダーのクラッシュによりクーパーは6番手に浮上した。その後もプッシュし続け、最終ラップにライバルをパスして5番手に上がりフィニッシュ。総合4位となった。クーパーは現在、450SMX総合ポイントランキングで2位に80ポイントの差をつけて首位を維持し、450MXランキングでは4位につけている。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームは来週末、ニューヨーク州ニューベルリンのユーナディラMXで開催されるAMAプロモトクロス第10戦/スーパーモトクロス世界選手権第27戦ユーナディラ・ナショナルに臨む。

250MX
ディーガンが再びパーフェクトウィンを達成

この第9戦ではライダーたちを過酷な暑さと湿気が襲った。ディーガンは予選を3位で終えると、Moto1では7番手でスタート。すぐに3番手に順位を上げ、2周目には2番手に上がった。その後も速いラップタイムを連発してトップとの差を縮めたディーガンは、13周目に首位のライダーを抜き去ってトップに立つと、そこから2位以下を引き離し、7.9秒の差をつけて最初にチェッカーを受けた。続くMoto2で、ディフェンディング・チャンピオンはホールショットを奪ってトップに立った。その後は猛烈なペースで後続を引き離し、2位に12秒もの大差をつけてフィニッシュラインを通過し、今シーズン12回目のMoto優勝を果たした。この完璧な1-1のスコアにより、ディーガンは2025年シーズン6度目の総合優勝を遂げ、250MXクラス選手権での2位との差を51ポイント、250SMX総合ランキングでは109ポイントに拡大した。

スラッシャーは夏休み明けに進歩を見せて予選で13位に入った。Moto1では思うようなスタートができず、オープニングラップを26番手で終えるが、着実にポジションを上げ13位でフィニッシュした。Moto2ではトップ10圏内の好スタートを見せたスラッシャーだったが、レース序盤に転倒を喫して14番手まで後退してしまう。それでもひるむことなくプッシュを続けたスラッシャーは、11番手まで挽回したところでフィニッシュし総合11位となった。

モジマンは予選を12位で通過し、Moto1では力強いスタートを見せたものの、コース最初の数コーナーでミスを犯して20番手まで後退してしまう。それでも気持ちを切り替え、集団の中を追い上げたモジマンは、12番手まで上がったところでフィニッシュした。Moto2でも再び好スタートを見せたモジマンだったが、残念ながら第2ターンでクラッシュして足首を捻挫。以後の走行を断念し、総合18位でこの日のレースを終えた。

アイアンマンでレース復帰を果たしたベニックは、スピードを取り戻すことに集中した。予選を21位で終え、厳しいゲートピックとなったが、Moto1では素晴らしいスタートを見せてトップ5圏内につけると、すぐに3番手まで順位を上げる。だがその後、アームパンプに悩まされ、29位フィニッシュした。Moto2では、オープニングラップを22番手で終えたベニックは、その後もプッシュを続けたが24位とし、総合28位となった。

ブラウンはレース復帰戦で好調な走り出しを見せ、予選総合タイムで9位に入った。Moto1ではオープニングラップを終えて24番手で戻って来るが、残念ながらレース中盤で大クラッシュを喫し、リタイアを余儀なくされた。クラッシュにより身体を打ち付けたブラウンは、予防措置としてMoto2を欠場し検査を受けこととなった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームは来週末、ニューヨーク州ニューベルリンのユーナディラMXで開催されるAMAプロモトクロス第10戦/スーパーモトクロス世界選手権第27戦ユーナディラ・ナショナルに臨む。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(6位/3位:総合3位)

「今日は表彰台に上がれてすごくうれしかったです。このレースには、体調がかなり悪い状態に臨みました。金曜日の夜に体調を崩してしまい、今日はどうにか持ちこたえました。Moto1は残念ながら厳しい結果になりましたけど、今日はスタートで2度のホールショットを獲得するというポジティブな点もありました。これは本当にクールでしたし、Moto2では巻き返すことができました。2番手につけていたのですが、レース終盤にバイクをストールさせてしまいました。2番手に戻ることはできませんでしたけど、3番手を守って表彰台に立てたことをうれしく思っています」

ジャスティン・クーパー選手談(4位/5位:総合4位)

「一日を通して本調子ではありませんでした。ここは僕にとってあまり良いコースではありませんね。今日は表彰台に立てたはずなのに、何人かがリタイアしたことによる4位でした。もっと良い結果を残したかったですが、何が良くなかったのかを振り返り、来週末でもっと良い結果が得られるように努力します」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

へイデン・ディーガン選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「ふたつの勝利で、良い一日となりました。こういう結果が得らえた時はいつもうれしいです。なかなかできませんからね。Moto1ではあまり良いスタートができず、なんとか切り抜けなければなりませんでしたが、Moto2ではホールショットを奪って優勝しました」

ネイト・スラッシャー選手談(13位/11位:総合11位)

「今日については満足しています。スピードはだいぶ良くなりましたけど、レース序盤のライディングをもっと良くしなければならないですね。Moto1は1周目に渋滞にはまってしまって、ほぼ最下位まで落ちてしまいました。Moto2ではスタートは良かったのですが、ギアが入らず転倒してしまいました。これは残念でしたけど、自分のスピードは良かったし、体調も良かったので、それらについては満足しています。3週間のブレークは僕にとって大きな意味がありました。良くなりつつあります。これからも突き詰めてゆくつもりです」

マイケル・モジマン選手談(12位/40位:総合18位)

「厳しい一日でした。足首の怪我で1ヵ月近く休んだ後、2日間バイクに乗ることができました。最初のMotoではまずまずのライディングができましたけど、今日は第2ターンと第3ターンが僕にとっての難関でした。最初のMotoでは素晴らしいスタートができましたけど、序盤にミスをしてしまいました。Moto2も同じことになりました。素晴らしいスタートを切ったものの、その後ミスをしてしまい、以前からの悩みの種だった足首を痛めてしまいました。1周走行しましたが、本来の自分の走りができないので、ピットインして次の週末に備えることにしました。本当に残念ですが、これらのミスは修正可能です。何をすべきか分かっていますし、この経験から得られるポジティブな点もたくさんあります。ペースも素晴らしかったし、スタートも素晴らしかった。次戦も頑張ります」

ダクストン・ベニッック選手談(29位/24位:総合28位)

「復帰レースでした。12~13週間ほどバイクから離れていたので、レースに臨む前は、あまり期待していませんでしたが、Moto1はスタートがうまくいって3番手につけました。結果的に、恐らくこれが良くなかったのかもしれません。というのも、アームパンプがひどくて、そこから後退してしまいました。Moto2はスタートがうまくいかず、スタートした時の順位でとどまってしまいました。ライディングは少し良くなりましたけど、まだまだ道のりは長いです。少しずつ着実に進めて、ユナディラでもベストを尽くします」

ピアース・ブラウン選手談(34位/DNS:総合42位)

「今日は良い走り出しで予選も良かったです。残念ながらMoto1でクロスジャンプしてデッキにぶつかってしまいました。念のためにMoto2は欠場しました。今朝、起きた時にかなりの筋肉痛だったので、今週初めに検査を受けて、体調が万全かどうかを確認します。今年は不運なことの連続ですが、自分の目標は変わりません」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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