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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.08 7月19日 ワシューガル

SUMMARY

ワシントン州ワシューガルで開催されたAMAプロモトクロス選手権第8戦ワシューガル・ナショナルで、Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Teamのイーライ・トマックが総合3位(2位/3位)に入り、再び表彰台に立つとランキングを3位に上げた。チームメイトのジャスティン・クーパーは総合6位(6位/5位)となり、スーパーモトクロス世界選手権プレーオフを前に、アウトドアシーズン残り3戦となったSMX選手権で450クラストップの座を強固にした。

250MXでは、Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Teamのへイデン・ディーガンが優勝/2位のMotoスコアで総合2位に入った。ネイト・スラッシャーは総合18位(19位/16位)となった。一方、マイケル・モジマンは予選1回目にクラッシュを喫して足首の負傷を悪化させ、以後の走行を断念した。

RACE DATA

2025 AMAモトクロス 第8戦ワシューガル大会
開催日:2025年7月19日(土)
開催地:ワシントン州ワシューガル
会場:ワシューガルMXパーク

REPORT

450MX

Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Team
トマック、ワシューガルで表彰台に復帰

予選を3番手で通過したトマックは、Moto1で好スタートを見せて4番手につけると、2周目に追い抜きを見せて3番手に上がった。速いラップタイムを連発するトマックは、レースの折り返し点を前に、先行するランキングトップのライダーが転倒すると、2番手に順位を上げた。トマックは後続グループとの差を広げて行くが、周回遅れのライダーに阻まれてタイムをロスしてしまう。それでも集中したライディングで追いすがるライバルを寄せ付けず、そのまま2位でチェッカーフラッグを受けた。

トマックはMoto2では、すぐさま4番手につける。4選手によるトップ争いが展開されるが、赤旗が提示されてレースは中断。アウトドアシリーズに新たに導入されたスタッガード方式によりレースが再開されると、4番手でスタートしたトマックは、最初のラップですぐに3番手に上がる。トップ2選手も射程圏内に収めるが、レース終了まで残り5周となったところでペースが落ちてしまう。それでもそのまま3位でフィニッシュしたトマックは、2位/3位のMotoスコアで総合3位となった。シーズン5度目、そしてワシューガルMXパークではキャリア8度目の総合表彰台を獲得したトマックは、現在450MXランキングで4位のクーパーに12ポイントの差をつけて3位に位置している。

前戦の予選で喫したクラッシュの影響で、体調は100%ではなかったクーパーだが、力強いライディングで一日を通して改善を続けた。予選を6番手で終えると、Moto1ではトップ5前後につける好スタートを見せ、6番手でオープニングラップを終える。プッシュを続けるクーパーは、3周目に5番手に順位を上げるが、トリッキーでハードな路面コンディションに苦戦し、結局6位でフィニッシュした。

続くMoto2では、オープニングラップを5番手で終えたクーパーは、赤旗中断後は6番手で再スタート。その後、前を行くライダーが転倒したため5番手に浮上すると、力強いペースを維持して後続を引き離し、そのまま5位でフィニッシュし、総合6位となった。450SMX総合ランキングでリードを続けるクーパーは、2位に続くチームメイトのクーパー・ウエブに45ポイントの差をつけている。なお、第6戦で膝を痛めていたウエブは、手術を受けて成功した。

この後、シリーズは夏休みに入る。Monster Energy Yamaha Star Racingは8月9日にインディアナ州クロフォーズビルのアイアンマン・レースウェイで開催されるAMAプロモトクロス選手権第9戦/スーパーモトクロス世界選手権第26戦アイアンマン・ナショナルでレースに復帰する。

250MX

Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ディーガンがワシューガルでMoto1を制す

ワシューガルMXパークは、ハードな路面が滑りやすいコンディションとなった。予選は6番手と期待外れの結果となったものの、ディーガンはMoto1には強気の姿勢で臨んだ。スタート直後、3番手につけたディフェンディング・チャンピオンは3周目にトップに躍り出る。レースの折り返し付近ではタイトルを争う直接のライバルが差を詰めてきたが、ディーガンはペースを上げてリードを広げ、ワシューガルで4度目、そして今シーズン通算10度目のMoto優勝を果たした。

Moto2では思うようにゲートから飛び出すことができなかったディーガンは、オープニングラップを7番手で終えた。5周目までに5番手に順位を上げると、4番手争いを展開。レース中盤に4番手に上がったディーガンは、前を行くライダーがミスをおかしたところで3番手に上がると、レース終了まで残り約1分となったところで猛チャージ。ホースパワーヒルの登りで追い抜きを見せて2番手に上がり、そのままフィニッシュ。1位/2位のMotoスコアでタイトル争いのライバルと同ポイントの総合2位となった。この結果、ディーガンは250MX選手権では2位に45ポイント、プレーオフを前にアウトドアシリーズ残り3戦となったSMX選手権総合ランキングでは103ポイントという大差で首位をキープしている。

進歩を続けるスラッシャーは、予選総合タイムで11番手となった。Moto1では厳しいスタートとなり、オープニングラップを終えて29番手で戻って来た。集中したライディングで順位を上げるスラッシャーは、19番手まで上がったところでチェッカーフラッグを受けた。不利なゲートピックにもかかわらずMoto2では、好スタートを見せて11番手につけたスラッシャーは、5周目に14番手まで後退するが、その後13番手まで挽回。最終的に16番手でフィニッシュラインを通過し、総合18位となった。

先週末のMoto1で足首を捻挫したモジマンは、不運にも250MX予選1回目にクラッシュし、怪我を悪化させてしまった。現地で診察を受けたモジマンは、100%の状態への回復に専念するため、以後の走行を断念することを決めた。

この後、シリーズは夏休みに入り、Monster Energy Yamaha Star Racingは3週間後の8月9日にインディアナ州クロフォーズビルのアイアンマン・レースウェイで開催されるAMAプロモトクロス選手権第9戦/スーパーモトクロス世界選手権第26戦アイアンマン・ナショナルでレースに復帰する。

COMMENT

450MX

Monster Energy Yamaha Star Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(2位/3位:総合3位)

「今日は2位/3位で表彰台に戻ることができて良かったです。レースで先頭を走って、とにかく爽快でした。両レースとも先頭集団が見えていました。もちろん、まだ改善すべきところがありますけど、先週末の結果と比べると大きな進歩です。自分のライディングを向上させるのが楽しみですし、週末のオフも楽しみです。ミルビルよりもずっと良い週末でした」

ジャスティン・クーパー選手談(6位/5位:総合6位)

「今日は良い一日でした。正直なところ、ハードな路面には少し手こずりました。このコースは本当に難しいです。ここで速く走るには、さまざまな要素が絡んできます。今日は、一日を通して、改善できたと感じています。ミルビルでの厳しい週末の後、ここに戻ってきて、まずまずの成績で一日を終え、戦いに加われたのは良かったです。ベストを尽くしました。今日は6位でしたが、時にはそれでも良いんです。その結果を受け止めて、前向きに、そして自分の進むべき方向を見据えて、ポジティブにいくだけです」

250MX

Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
へイデン・ディーガン選手談(優勝/2位:総合2位)

「今日は朝からちょっとバイクに苦戦しているように感じています。予選は6番手と、今年最悪の結果だったので、もう少し改善する必要があります。全体的にはポイントを維持して、今日は丈(下田)と同ポイントでした。45ポイント差で、これから3週間のブレークに入るので、引き続き取り組んでいきます」

ネイト・スラッシャー選手談(19位/16位:総合18位)

「厳しい週末で、期待していた結果には至りませんでした。休みの間も取り組みを続けて、何かを見つけられるように努めます。僕を信じ続けてくれるチームに感謝しています」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

RIDERS RANKING 450MX

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