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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.06 7月5日 レッドバッド

SUMMARY

ミシガン州ブキャナンのレッドバッドMXで開催されたAMAプロモトクロス450MXの第6戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーがMoto2で力強いパフォーマンスを見せて総合3位(4位/2位)となり表彰台に立った。チームメイトのクーパー・ウエブとイーライ・トマックは困難な状況に直面しながらも、それぞれ総合9位(15位/8位)と13位(34位/7位)でレースを終えた。
250MXでは、好調を維持するMonster Energy Yamaha Star Racingのマイケル・モジマンが総合3位(4位/4位)に入った。ヘイデン・ディーガンは厳しい戦いを強いられたMoto1から立ち直り、Moto2を2位でフィニッシュして総合5位に入り(14位/2位)ランキング首位を維持した。ネイト・スラッシャーも厳しい状況を乗り越えて総合11位に入った(7位/15位)。

RACE DATA

2025 AMAモトクロス 第6戦レッドバッド
開催日:2025年7月5日(土)
開催地:ミシガン州レッドバッド
会場:レッドバッドMX

REPORT

450MX
クーパー、レッドバッドで再び表彰台を獲得

レッドバッドMXではライダーとYZ450Fが赤、白、青で飾られ、7月4日の週末が盛大に祝われた。気温は上昇し、湿度も高く、そしてわだちも深くなり、ライダーにとってもマシンにとっても過酷な一日となった。クーパーは総合3位で予選を終えると、Moto1ではスタートでトップ5前後につけた。序盤に6番手に後退するが、力強いペースを維持してレースの折り返し点で5番手に上がると、レース終了まで残り4周となったところで4番手とし、そのままチェッカーフラッグを受けた。Moto2でも再び好スタートを見せたクーパーは、2周目までに2番手に上がる。レース中盤までにトップに立つと、数周に渡ってレースをリード。その後、ランキングトップのJ・ローレンス(ホンダ)らにパスされる。それでもクーパーは猛チャージを続け、前を行くライダーの転倒により再び2番手に上がりフィニッシュ。総合3位に入り、今シーズン4度目のMoto表彰台、そして2度目の総合表彰台に立った。この好成績により、クーパーは450MXのランキングでも3位に浮上し、450SMXの総合ポイントで首位のチームメイト、ウエブとの差を14ポイントに短縮した。

ウエブは予選第2セッションで膝を捻挫するが、力強いライディングを見せて予選を9位で終えると、Moto1ではスタート直後の第2コーナーでクラッシュし、最後尾まで後退してしまう。それでも集中したライディングで追い上げ、レースの中間地点を過ぎるまでに11番手まで挽回。トップ10入りを目指してプッシュするが、フィニッシュ直前にバイクが燃料切れとなり、15位でレースを終えた。Moto2のゲートピックは理想的とは言えないものとなったが、ウエブは好スタートを見せてトップ10圏内につけると、レース序盤に7番手まで順位を上げる。その後もポジション争いを展開するウエブは7番手を守っていたが、レースの折り返し点でトマックにパスされたウエブは8位でフィニッシュ。総合9位でこの日の走行を終えた。週明けに膝の検査を受ける予定で、結果は後日発表される。

トマックはこの日、力強い走り出しを見せて予選を4位で終えると、Moto1では猛チャージを見せて10番手から3番手まで上がるが、マシントラブルによってレースを終えた。Moto2に向けて34番ゲートピックとなったトマックは、オープニングラップを26番手で終える。450MXのタイトルを4度獲得しているトマックは、7周目までに8番手まで順位を上げると、前を行くウエブとの差を詰め、3周後にこれをパス。だがそれまでにロスしたタイムが大きすぎ、挽回もそこまでとなり、7位でチェッカーフラッグを受け、総合13位となった。トマックは現在、ポイントランキングでは3位のクーパーと4ポイント差の4位につけている。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームの次戦は、7月12日にミネソタ州ミルビルのスプリングクリークMXパークで開催されるAMAプロモトクロス選手権第7戦/スーパーモトクロス世界選手権第24戦スプリングクリーク・ナショナルだ。

250MX
モジマンがレッドバッドで今季初250MX表彰台

レッドバッド・ナショナルは、7月4日独立記念日の週末に典型的なAMAプロモトクロスとなった。満員の観客、高温で多湿、そしてコースの深いわだちと、コンディションもライダーとマシンにとって厳しいものとなった。モジマンは予選を7位で終えると、Moto1では思うようなスタートができなかったものの、トップ10圏内につけた。5周目までに5番手へ順位を上げたモジマンは、その後もポジション争いを展開し、プッシュを続けてレース中盤には4番手に上がり、そのポジションのままフィニッシュした。続くMoto2ではトップ5圏内でスタートしたモジマンだったが、レース序盤に6番手に後退してしまう。だが2周目に数名のライダーが転倒したため、3番手に浮上。プッシュし続けたモジマンは、数周後に2番手に上がった。しかし、レースが進むにつれてトップから遅れ、さらにレース終了まで残り5周となったところで転倒し3番手に後退してしまう。次の周にはチームメイトにパスされるが4位でフィニッシュ。総合3位となり、今シーズン初の250MX総合表彰台に立った。この表彰台は、チーム加入後初のアウトドアでの表彰台でもあった。

ディーガンは予選第2セッションでのクラッシュ時にハンドルバーが脚に当たったため、痛みを堪えながらのライディングとなりながらも、予選総合タイムで2位となった。Moto1ではオープニングラップを12番手で終えると、3周目までに7番手まで順位を上げるが、その後に転倒を喫し、再走を果たすが9番手に後退してしまう。そこから追い上げを開始したディーガンは5番手まで上がるが、再びクラッシュし、結局14位でフィニッシュするにとどまった。Moto2のオープニングラップを9番手で終えたディーガンは、すぐに4番手まで順位を上げる。ところが転倒を喫して5番手に後退したがプッシュを続け、レース終盤には2番手まで上がり、そのままフィニッシュして貴重なポイントを獲得した。ディーガンは250MXポイントランキングで2位に38ポイント、250SMX総合ポイントでは96ポイントのリードを保ち、シリーズ後半を迎える。

予選を9位で終えたスラッシャーは、Moto1で素晴らしいスタートを見せてトップ5圏内につけた。その後8番手に後退するが、力強いペースで走行するスラッシャーは7番手に順位を挽回してフィニッシュした。続くMoto2では不運にもスタート直後の第2コーナーでクラッシュし、オープニングラップを33番手で終える。それでもレースを諦めることなく追い上げを見せるスラッシャーは、厳しいコンディションの中、15番手まで上がったところでフィニッシュ。総合11位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームの次戦は、7月12日にミネソタ州ミルビルのスプリングクリークMXパークで開催されるAMAプロモトクロス選手権第7戦/スーパーモトクロス世界選手権第24戦スプリングクリーク・ナショナルだ。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

ジャスティン・クーパー選手談(4位/2位:3位)

「レッドバッドでは良い一日になりました。バイクの調整がうまくできていることをすぐに感じました。Moto1では最高のスタートとは行きませんでしたけど、何人かのライダーをパスして4番手まで上がりました。3番手に狙いを定めたのですが、それを得るまで本当にハードに攻めたので、ちょっと疲れてしまいました。それからMoto2でスタートが良くなって、トップに立って、約10分間レースをリードしました。アメリカ人として、あれほどのファンの前でレースをリードするなんて、最高の気分です。レッドバッドでトップに立つと、みんなが叫び声を上げ、エアホーンを鳴らすので、背筋が凍るような感覚になります。全体に、本当に良い一日でした。バイクの感触も良くて、2位でフィニッシュして総合3位になりました。この勢いを来週末につなげていきます」

クーパー・ウエブ選手談(15位/8位:9位)

「レッドバッドでは浮き沈みの激しい一日になりました。プラクティスはすごく良い感触で、良い走りをしていたラップの最終ターンで左足がフットペグから外れて膝をひどく痛めてしまいました。これは最悪でした。それから最初のMotoでは、スタート直後のターン2でクラッシュしてしまいました。最下位まで落ちて、ハンドルバーとクラッチが曲がってしまいましたけど、ハードにプッシュして10番手まで順位を上げたのですが、最終ターンで燃料切れになりました。Moto2では、スタートこそ悪かったものの、ライディングは本当に良くて、レース終盤でイーライに追い抜かれるまで7番手を走っていて、最終的に8位でフィニッシュしました。全体的に、体力的にも精神的にもかなり厳しい一日でしたけど、ライディングは良かったです。月曜日に膝の検査を受けて、僕らは全員が大丈夫かを確認するつもりです」

イーライ・トマック選手談(DNF/7位:総合13位)

「厳しい週末でした。気持ちを立て直して、ミルビルでは良い結果で終えたいと思っています」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

マイケル・モジマン選手談(4位/4位:総合3位)

「良いレースでした。レッドバッドに来ることができてうれしいです。ここでレースをするのは3年ぶりなので、長年の思い出が詰まったこの場所に戻って来るのは素晴らしいことです。バイクの感触はかなり良かったですね。予選では特別速かったわけではありませんが、しっかりした感触でした。Moto1では8番手か9番手から追い上げて、何度か良いパスを決めて4番手まで上がりました。これについてはすごくうれしかったですね。Moto2ではスタートが少し良くなって、何人かのライダーが転倒する中で2番手まで上がることができました。すごく良い位置にいました。丈(下田)に少しプレッシャーをかけていましたけど、体力を消耗してしまいました。気持ちを立て直して、それから小さなミスがあり、小さなクラッシュをして3番手に後退。それからヘイデンに抜かれました。表彰台に上がることができてすごくうれしいです。ここに来るまでハードワークの連続でした。これまでの僕らの進歩とバイクの仕上がりに本当に嬉しく思います。チームには本当に満足しています」

へイデン・ディーガン選手談(14位/2位:総合5位)

「Moto2では2位でフィニッシュできました。ちょっと参りましたね。コースが荒れていて、バンプを越える度にひどい痛みに襲われました。仕方ないです。こういう日は、レースを通して回復して、そしてベストを尽くす必要があります。ポイントで大きなリードを保ってレースを終えられました。来週末も強気でいきます」

ネイト・スラッシャー選手談(7位/15位:総合11位)

「レッドバッドでは、自分にとって良い一日になりました。ペースが戻りつつあるのを感じています。Moto2ではちょっと転倒しましたけど、全力を尽してプッシュして、しっかりした結果を目指しました。ポジティブな週末でした。目指すところまで、少しずつ着実に進んで行きますよ」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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