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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.05 6月28日 サウスウィック

SUMMARY

Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが、マサチューセッツ州サウスウィックのザ・ウィック338で開催されたAMAプロモトクロス選手権の第5戦で総合3位(3位/3位)となり、再び表彰台に立った。ジャスティン・クーパーは果敢な追い上げを見せて総合4位(6位/5位)。クーパー・ウエブは安定した走りを見せ、両レースとも7位でフィニッシュして総合8位となった。

250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのへイデン・ディーガンが完璧なパフォーマンスを見せ、ランキングのリードを拡大した。マイケル・モジマンも着実な進歩を見せて総合4位(4位/5位)というシーズンベストリザルトを獲得した。ネイト・スラッシャーは、サンドコースの過酷なコンディションの中で総合14位(12位/16位)となった。

RACE DATA

2025 AMAモトクロス 第5戦サウスウイック
開催日:2025年6月28日(土)
開催地:マサチューセッツ州サウスウイック
会場:ザ・ウィック338

REPORT

450MX
トマックが総合3位、今季4度目の表彰台をゲット

サウスウィック・ナショナル出場から数シーズン遠ざかっていたトマックは、このAMAプロモトクロス・カレンダーの中で唯一のサンドコースへの復帰を熱望していた。予選を6位で終えると、Moto1のスタートではトップ10圏外に沈むが、4度の450MXの王座に就いているトマックは序盤、すぐに6番手まで順位を上げる。その後、チームメイトをパスしてトップ5圏内に入るとさらにプッシュを続け、3選手による3位争いに加わったトマックは、レースが折り返しを迎えたところで4番手とし、3番手に照準を合わせる。すると前を行くライダーが転倒、これで3番手に浮上すると、そのままチェッカーを受けた。Moto2でははるかに良いスタートを決めたトマックは5番手につけると、すぐに3番手へと順位を上げる。6周目に後退するが、レース中盤に前を行くライダーが転倒したため再び3位でフィニッシュ、総合3位となって、シーズン4度目の総合表彰台に立った。トマックは現在、ランキングトップと38ポイント差の2位につけている。

クーパーは予選第1セッションで最速ラップタイムを叩き出し、3戦連続で450MXクラス予選最速ライダーの栄誉を手にした。だがMoto1は厳しいスタートとなり、オープニングラップを19番手で終える。だがクーパーはプッシュを続け、7周目にレース中の最速ラップタイムを記録してトップ10圏内に入ると、その後も順位を上げ、ラスト2周となったところでチームメイトをパスして6番手に上がり、そのままフィニッシュした。続くMoto2でもクーパーは集団の中で追い上げを見せ、12番手からハイペースでレースの折り返し点までに7番手とし、最後は5位でフィニッシュ、総合4位を獲得した。

ウエブはMoto1で素晴らしいスタートを見せて4番手につける。複数のライダーによる激しいバトルが展開される中、3周目に2つ後退し6番手をキープしていたが、レース終盤にクーパーにパスされ7位でフィニッシュした。Moto2ではスタート直後に8番手につけたウエブは、力強いペースで終盤には追い抜きを見せ7位でフィニッシュし、総合8位でレースを終えた。450SXチャンピオンのウエブは、アウトドアシリーズでも進歩を続けており、450SMXの総合ポイントでは2位につけるチームメイトのクーパーに33ポイント差でトップをキープしている。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはミシガン州ブキャナンに移動し、来週末、7月5日にレッドバッドMXで開催されるAMAプロモトクロス第6戦/スーパーモトクロス世界選手権第23戦レッドバッド・ナショナルに出場する。

250MX
ディーガンがサウスウィックで完勝、4度目のパーフェクトウィン

予選両セッションで2位以下に2秒もの大差をつけ、今シーズン3度目の予選最速ライダーとなったディーガン。Moto1ではロケットスタートを決め、シーズン初のホールショットを獲得すると、猛烈なペースで2番手以下を引き離し、2番手に25秒もの大差をつけて今シーズン7度目となるMoto優勝のチェッカーフラッグを受けた。続くMoto2で、ディーガンはこの日2度目のホールショットを奪ってトップに立つと、再び序盤から2番手以下とのギャップを広げていく。その後も後続をまったく寄せ付けず、圧勝でMoto2も制し、今大会を完勝で締めくくった。ディーガンは今シーズンここまで、1位/1位での総合優勝4回、総合2位1回(2位/2位)を記録し、250MXでは2位に58ポイント、250SMX総合ポイントでは116ポイントのリードを保ち、ランキング首位の座を強固なものとしている。

アウトドアシリーズで勢いを取り戻してきたモジマンが、シーズンベストの成績を収めた。予選で自己ベストの3位を獲得すると、Moto1で素晴らしいスタートを決めて2番手につける。4周目にはライバルのプレッシャーがあったが、力強いペースを維持してその追撃をかわした。最終ラップに4番手まで後退したが、シーズンベストのリザルトでフィニッシュ。Moto2では思うようなスタートができず、オープニングラップを9番手で終えたモジマンだったが、粘り強くプッシュを続け、レースの折り返しまでに5番手までポジションを上げる。そして9周目には前を行くライダーをパスして4番手に上がるが、逆転を許すとそこからはレース運びを切り替えてそのまま5位でフィニッシュ。総合4位というシーズンベストの総合成績を獲得した。

スラッシャーは予選を12位で終えると、Moto1で力強いスタートを見せてトップ10圏内につけ、レース序盤に8番手まで上がる。その後もバトルを続けたスラッシャーだったが、レース後半に後退し12位でフィニッシュ。続くMoto2ではオープニングラップに大クラッシュを喫して最後尾まで後退してしまう。それでも再走を果たしたスラッシャーは、集中したライディングで追い上げ、レース終盤に16番手まで挽回してゴールし、12位/16位のスコアで総合14位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはミシガン州ブキャナンに移動し、7月5日にレッドバッドMXで開催されるAMAプロモトクロス第6戦/スーパーモトクロス世界選手権第23戦レッドバッド・ナショナルに臨む。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(3位/3位:総合3位)

「2度の3位で総合3位と、今日は3位が多かったですね。Moto1では、ポディウムに立てるそのポジションにたどり着くまでベストを尽くしました。Moto2ではスタートが良くなって、序盤にトップに迫ったのですが、残念ながらレース中盤にハンター(ローレンス)にパスされて3位に終わりました。全体としてまずまずの一日でした。もう少し上に行きたかったのですが、これからも表彰台に立てるよう努力したいと思います」

ジャスティン・クーパー選手談(6位/5位:4位)

「今日はスタートこそうまくいかなかったものの、一日を通してすごく良いライディングができたと感じています。両Motoで集団の中を抜けて行く必要があったので、かなり大変でした。Moto2ではティアオフがなくなってしまって、ゴーグルを拭く必要があったのですが、ライディングは良かったのです。表彰台争いに加わるには、もっとトップに近いところにいる必要がありますね。特にスタートの出来を考えると、6位/5位で総合4位という結果に文句を言うことはできません。予選でまた最速ラップタイムを記録できたので、これは本当に良かったです。この結果を来週末に活かして、レッドバッドではもっと良いスタートができればと思っています」

クーパー・ウエブ選手談(7位/7位:8位)

「サウスウィックは、僕にとって良い一日になりました。Moto1では好スタートができて、上位を走って最終的に7位になりました。それからMoto2ではスタートはあまり良くなかったのですが、猛チャージをして、特にレース終盤には何度か良い追い抜きをしました。これについては満足しています。レッドバッドに向けてもワクワクしています」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

へイデン・ディーガン選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「サウスウィックでは良い一日でした。ついに1位/1位を達成しました。予選も1位だったので、ほぼ完璧な一日でした。すべてがうまくいったので本当にうれしいです。レッドバッドでもこの勢いを維持していきたいですね」

マイケル・モジマン選手談(4位/5位:総合4位)

「素晴らしい一日になりました。予選3位を獲得してMoto1では好スタートから終始2番手につけていました。残念ながら、最後は4番手まで後退してしまいました。Moto2はスタートこそあまり良くなかったものの順位を上げて、キッチン(リーバイ)とバトルを展開しました。過酷なコースの中で、彼に追いつこうと試みたのですが、ハングタウンでの出来事(残り3周での転倒)の後だったので、賢く走ってしっかりした結果を残すことに注力しました。今日の結果には満足していますが、総合結果に関しては"こうすべきだった"、"こうなるはずだった"、"こうできたはずだった"というところがあって残念です。良い感触なので、この勢いを維持して来週末のレッドバッドに臨みます」

ネイト・スラッシャー選手談(12位/16位:総合14位)

「期待していたような一日にはなりませんでしたが、少しずつ進歩しています。努力を続けて、レッドバッドではもっと良い結果が得られるように努めます」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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