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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.04 6月14日 ハイポイント

SUMMARY

ペンシルベニア州マウントモリスのハイポイント・レースウェイで開催されたAMAプロモトクロス450MXの第4戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックがMoto2で圧倒的な勝利を収め、総合3位(5位/1位)に入って再び表彰台に立った。ジャスティン・クーパーは総合5位(4位/5位)と堅実な結果を残し、クーパー・ウエブは、Moto2でスタート直後の第1ターンでクラッシュしたにもかかわらず猛追を見せて、総合10位(9位/11位)となった。

250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが、両Motoで圧倒的な勝利をあげて今シーズン3度目の総合優勝(1位/1位)を果たした。250MXディフェンディングチャンピオンはシリーズがブレークに入る前にランキング2位との差を42ポイントに拡大した。厳しいシーズンのスタートを切ったネイト・スラッシャーは、大きく前進し、両Motoでトップ10フィニッシュ(10位/10位)を果たして総合9位。マイケル・モジマンは総合15位(8位/20位)。プロモトクロスレース2戦目のケイデン・マイニアは、一日を通して進歩を続け、総合18位(20位/15位)でこの日のレースを終えた。

RACE DATA

2025 AMAモトクロス 第4戦ハイポイント
開催日:2025年6月14日(土)
開催地:ペンシルベニア州マウントモリス
会場:ハイポイント・レースウェイ

REPORT

450MX
トマック、Moto2で優勝し総合3位として表彰台に登壇

雷雨の予報が出ていたため、ハイポイント・ナショナルでは誰もがマディとなった場合の準備をしていた。予選で3位に入ったトマックは、Moto1では思うようなスタートができず、オープニングラップを10番手で終える。だが450MXで4度のチャンピオンに輝くトマックは、すぐにペースを上げてレースの折り返し点を過ぎる頃には5番手まで上がり、9周目にはMoto最速ラップを記録する。最後はライバルたちと3位争いを繰り広げたが、トマックは5位でチェッカーとなった。Moto2ではスタート直後に雨が降り始め、レースが進むにつれてコンディションは悪化し、雨はやがて豪雨となった。トマックは素晴らしいスタートを見せてトップに立つと、ペースを上げて後続に12.5秒もの大差をつけるが、落雷により赤旗が提示され、レースは中断となった。20分以上が経過した時点でレース再開はできず終了が宣言された。トマックは今シーズン2度目のMoto優勝を遂げて総合3位となり、今シーズン3度目の表彰台に立った。ランキングでは首位と28ポイント差の2位を維持している。

クーパーは走り出しから速さを見せ、最初の予選でタイムシートのトップに立ち、2戦連続で450MXの最速ライダーとなった。その後、Moto1でも素晴らしいスタートを決め、レース序盤の3周にわたって2番手を走行するが、その後4番手まで後退。レースの折り返し地点付近でチームメイトが背後に迫るが、クーパーはそのプレッシャーにも冷静に対処し、プッシュを続けて表彰台にわずかの4位でフィニッシュした。Moto2でも再び好スタートを見せたクーパーは3番手につける。だがコンディションの悪化とともに5番手まで後退。赤旗が提示される前の周に4番手に上がるが、レース結果は赤旗提示の1周前の順位が採用され、クーパーは5位となった。この結果、4位/5位で総合5位とし、ランキングは5位、450SMXの総合ポイントでは2位でブレークに入る。

依然として体調は100%ではない状態のウエブはその状況にめげず、再び堅実な結果を残した。予選を12位で終えたウエブは、Moto1では好スタートを決めてトップ5圏内につけるが、レース中盤に10番手まで後退。その後もバトルを続けて9番手に挽回したところでフィニッシュした。Moto2では、第1ターンでクラッシュを喫したが、粘り強い走りを見せ、天候の影響でレースが短縮される中、25ポジションアップの11位でフィニッシュした。この活躍により、総合10位に入り、SMXのランキングではクーパーに36ポイント差で首位の座を守った。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、週末のブレークを経て6月28日にマサチューセッツ州サウスウィックのザ・ウィック338で開催されるAMAプロモトクロス第5戦およびスーパーモトクロス世界選手権第22戦に臨む。

250MX
ディーガンがハイポイントで圧勝し、ランキングのリード拡大

ディーガンは、今シーズン2度目となる予選最速タイムをたたき出した。Moto1ではディーガンはオープニングラップでトップに立ち、その後もペースを崩さず2位に7秒の差をつけて今シーズン5度目のMoto優勝を果たした。Moto2でディーガンはまずまずのスタートを決めてトップ5圏内につけると、猛チャージを見せてすぐにトップに立った。そこから再び猛烈なペースでレースを進め、今度は2位に17.5秒もの大差をつけて圧勝した。アウトドアシリーズではここまでMoto優勝6回と2位2回で250MXでのリードを拡大しただけでなく、250SMXの総合ポイントランキングでも100ポイント差をつけ、タイトル防衛に向けて好位置につけている。

スラッシャーはシリーズ初となる東海岸アウトドアラウンドで進歩を続けた。予選総合タイムで19位とすると、Moto1では難しいゲートピックにもかかわらず、素晴らしいスタートを決めてホールショットを奪った。チームメイトのディーガンにパスされた後、スラッシャーは序盤の5周に渡り力強いペースで2番手につけていたが、最終的に10番手まで後退してフィニッシュ。今シーズンここまでのベストリザルトとなった。続くMoto2でも素晴らしいスタートを見せたスラッシャーは、トップ争いを展開するが、オープニングラップのジャンプでミスして6番手まで後退。その後さらに12番手まで順位を落とすが、プッシュを続け、レース終盤に向けて流れを取り戻し、最終ラップで10番手に上がりフィニッシュ。総合9位に入った。

体調不良から100%の回復が果たせていない状態で週末を迎えたモジマンは、予選で12位と堅実な結果を残した。Moto1では好スタートを見せて、オープニングラップを終えて6番手。その後もプッシュを続けるモジマンは、レースの折り返し地点付近で5番手に順位を上げるが、レースが進むにつれて後退し、8位でフィニッシュした。続くMoto2ではスタート直後の第1ターンでクラッシュ。最後尾でレースに復帰したモジマンは、転倒によるバイクのダメージと体調不良にも関わらず、集中したライディングで挽回し20位でチェッカーを受け、総合15位となった。

マイ二アは一日を通して進歩を続けた。オーストラリア出身のマイニアは、コースに慣れることに努め、総合タイムで26位から24位へと順位を上げて予選を終えた。続くMoto1ではチームメイトと素晴らしいスタートを決め、一時はトップに立った。しかし、レース中に何度かクラッシュを喫し、オープニングラップを終え9番手まで後退。その後も順位を落とし20位フィニッシュした。Moto2ではスタート直後に15番手につけると、その後も力強いペースでポジションを維持してフィニッシュ。自身2度目のプロモトクロスラウンドで総合18位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、週末のブレークを経て6月28日にマサチューセッツ州サウスウィックのザ・ウィック338で開催されるAMAプロモトクロス第5戦およびスーパーモトクロス世界選手権第22戦に臨む。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(5位/1位:総合3位)

「良くもあり悪くもあった一日でしたが、最終的には良い形で終えることができました。Moto1ではスタートで少し出遅れてしまい、そこからバトルを強いられました。5位は悪くなかったのですが、もちろんポイントを失ったのは少し残念でした。Moto2では、スタートがずっと良くなり、ほとんどホールショットを奪うところでした。トップに立って、素晴らしいラップを繰り返しました。ところが、雨が降り始め、その時点ではただ転倒せずに走り続け、ゴーグルをクリーンに保つことに集中していました。レースは中止になりましたが、Moto2の方がずっと満足しています。スタート、自分のライディング、そして何周かトップを走ることができたのは良かったです」

ジャスティン・クーパー選手談(4位/5位:総合5位)

「全体的に良い一日でした。このコースはあまり好きではないので、今日は4位/5位は良かったと思います。最後はマディになり、コースは本当に危険でした。それでも何とか一日を乗り切ることができてよかったです。このレースを忘れて、ブレークの後、サウスウィックでレースに戻ったら表彰台を目指します」

クーパー・ウエブ選手談(9位/11位:総合10位)

「ハイポイントは本当に厳しい一日になりました。体調が依然として悪かったので、一日中苦戦しました。そしてMoto2では第1ターンで転倒してしまい本当に大変でした。このブレークの間に体調を整えて、サウスウィックには強気で戻ってきます」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

へイデン・ディーガン選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「ほぼ完璧な一日でした。2レースとも好スタートが切れました。最初のレースでは2周目までにリードを奪いましたし、Moto2でも第2ターンまでにトップに立ちました。まさに完璧な一日でした。1位/1位で、先週末の結果に対して、反撃できました。週末のオフに続いてサウスウィックへの準備を整えます」

ネイト・スラッシャー選手談(10位/10位:総合9位)

「今日は自分にとってかなり良い一日になりました。スタートは2回とも良かったし、Moto1ではホールショットを決めて、数周レースをリードしました。その後、しばらく2番手を走っていたのですが、そのペースでは楽にライディングすることができず、少し疲れてしまって、ライディングが少々堅くなってしまいました。Moto2ではバトルする余地がまだありました。再び好スタートを決めてトップに立ちましたが、その後、ダブルの着地でミスして数ポジション順位を落としてしまいました。レース中盤はあまり良くなかったのですが、最後の4周で良い流れをつかむことができました。僕にとって大きな進歩でした。これからも着実に進歩を続けて、毎週末、さらに良くなっていくつもりです」

マイケル・モジマン選手談(8位/20位:総合15位)

「厳しい状況でした。先週、コロラドで胃腸炎にかかってしまい、回復に努めたのですが、長引いてしまいました。何とか持ちこたえようとしましたが、今日は文字通り絶不調でした。特にMoto2は厳しいものになりました。スタートでクラッシュして、レースを通してリアブレーキが効かず、20位となりました。2週間後にサウスウィックで良い週末を迎えるために、また気持ちを立て直します」

ケイデン・マイニア選手談(20位/15位:総合18位)

「今日は少し厳しい一日でした。Moto1では何度かクラッシュしてしまい、Moto2にはかなり痛みを抱えながら臨みました。それでもなんとか乗り切りました。Moto2では実際にかなり堅実なライディングができたので、ポジティブな材料として捉えます。サウスウィックのサンドコースでのレースを楽しみにしています」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

RIDERS RANKING 450MX

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CONSTRUCTORS RANKING 450MX

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