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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.01 5月24日 FOXレースウェイ

SUMMARY

カリフォルニア州パラのフォックス・レースウェイで開催されたAMAモトクロス選手権開幕戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが復帰を果たし、総合2位(4位/2位)に入った。ジャスティン・クーパーもMoto1で2位、総合結果でも5位(2位/8位)と強さを見せた。450SXで3度目の王座に就いたばかりのクーパー・ウエブは、Moto1はトラブルでDNF、Moto2で7位に入り総合13位となった。

250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのへイデン・ディーガンが両Motoを制し、圧倒的な強さで250MXのタイトル防衛に向け幸先の良いスタートを切った。ディーガンは、フォックス・レースウェイで2年連続となるパーフェクトウィンを達成した。マイケル・モジマンも力強い走りを見せてトップ10入りを果たし、総合8位(11位/8位)となった。1年以上レースから遠ざかっていたジェレミー・マーティンは両Motoでのクラッシュから立ち直り、総合21位(20位/20位)でこの日を終えた。Moto1でクラッシュしたネイト・スラッシャーは、粘り強く走り続けて32位でフィニッシュしたが、Moto2は欠場した。

RACE DATA

2025 AMAモトクロス 第1戦FOXレースウェイ
開催日:2025年5月24日(土)
開催地:カリフォルニア州パラ
会場:フォックス・レースウェイ

REPORT

450MX
トマックがフォックス・レースウェイでの復帰戦で総合2位

2月の負傷以来のレース出場となるトマックは予選で3位。Moto1では思うようなスタートができなかったが、10番手から猛チャージを見せて4番手まで順位を上げたところでフィニッシュした。450MXで4度のタイトルを獲得しているトマックは、Moto2ではスタートを改善し、2周目までに2番手につける。そこからトマックは、それぞれ異なるエリアで強さを見せる450SXのタイトル候補たちと激しいバトルを展開して2位でフィニッシュし、総合2位で夏のシリーズを力強くスタートした。

450MX参戦2年目のクーパーは、予選でチームメイトに続く4位に入ると、Moto1で素晴らしいスタートを見せて2番手につける。その後もポジションを維持してそのままフィニッシュラインを通過し2位表彰台を獲得した。続くMoto2ではスタート直後に6番手につけるがオープニングラップに9番手まで順位を落としてしまう。ポジション争いを続けるクーパーは、一時7番手まで上がるが、最後は8位でフィニッシュし総合5位でこの日を終えた。

2週間前に450SXで3度目のタイトルを獲得したばかりのウエブは、プロモトクロス最高峰クラスに初のフルシーズン参戦を果たす。予選を12位で終えたウエブは、Moto1で8番手を走行中にマシントラブルに見舞われ、レース序盤にリタイアとなった。Moto2でウエブはスタート直後の17番手からすぐに順位を上げて、オープニングラップ終了までに10番手につける。その後も奮闘を続けたウエブは、7番手まで上がったところでフィニッシュし、総合13位となった。

Monster Energy Yamaha Star Racingはこの後、北カリフォルニアに向かい、5月31日にランチョ・コルドバのプレーリーシティSVRAで開催されるAMAモトクロス選手権第2戦およびスーパーモトクロス世界選手権第19戦に臨む。

250MX
開幕戦でディーガンがパーフェクトウィン

ディーガンは1回目の予選で最速ラップタイムを記録し、予選総合タイムで2位で決勝へ。Moto1ではスタート直後に4番手につけると、オープニングラップに6番手まで後退するが、4周目には3番手まで順位を上げる。レースが折り返し点を迎える頃、トップを行くライダーが転倒してディーガンは2番手に浮上。その後すぐにトップに踊り出ると、250SX Westのチャンピオンは2位に6.6秒の差をつけてシーズン最初のMotoを勝利で飾った。Moto2ではスタート直後の3番手から順位を上げ、5周目までに2番手に、そしてレースが折り返し点を迎える頃にはトップに立った。ディフェンディングチャンピオンはその後、レース中の最速ラップタイムを記録しながら、再び2位以下に大差をつけてフィニッシュ。1位/1位で開幕戦で最大の50ポイントを獲得した。

約2年間アウトドアシリーズから遠ざかっていたモジマンが、AMAモトクロスに復帰を果たした。予選を14位で終えると、Moto1では好スタートを見せて10番手につける。その後9番手に上がり、ポジション争いを展開するが、11位でフィニッシュした。Moto2ではオープニングラップを再び10番手で終えると、プッシュを続けて順位を上げ、8番手まで上がったところでフィニッシュ。総合8位となった。

2023年のハングタウン・クラシック以来のアウトドアレースに臨むマーティンは、速さを取り戻すべく奮闘した。予選を23位で終えると、厳しいスタート、クラッシュするなど、両Motoで苦戦を強いられた。それでも250MX選手権で2度のチャンピオンに輝いたマーティンはプッシュを続け、両Motoとも20位でフィニッシュし、総合21位となった。

スラッシャーは予選を19位で終えると、続いて参加したMoto1のオープニングラップで不運にもクラッシュし、何度も轢かれてしまう。だがスラッシャーはガッツと強い意志を見せ、レースに復帰。少しでも上位でフィニッシュすべく全力を尽くし、32位でチェッカーフラッグを受けた。レース後、激しい痛みに襲われたスラッシャーは、Alpinestars Mobile Medical Unit(※アルパインスターズ・モバイル・メディカルユニット)によって現地で診察を受け、念のため地元の病院に搬送され、さらに詳しい検査を受けた。幸いにも重傷は免れ、来週末の復帰に向けて準備を進める。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、北カリフォルニアに向かい、5月31日にランチョ・コルドバのプレーリーシティSVRAで開催されるAMAプロモトクロス選手権第2戦およびスーパーモトクロス世界選手権第19戦に臨む。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手(4位/2位:総合2位)

「充実した一日で、総合2位になりました。良かった点は、一日を通して自分のライディングが向上して、Moto2で一番良い走りを見せられたことです。ジェット(ローレンス)にかなり接近して、30分くらいずっとバトルをしていました。その間、ずっと全開でした。楽しいレースでしたけど、残念ながら負けてしまいました。もちろん2位には満足していませんが、第1戦ということと、怪我からの復帰戦としては、まずまずの週末だったと思っています」

ジャスティン・クーパー選手(2位/8位:総合5位)

「全体的に良い一日でした。予選は4位で、Moto1では好スタートを決めて2番手まで上がり、力強いレースができました。Moto2ではいつものタイヤに交換したのですが、それがスタートでちょっと裏目に出ました。トップ10圏内で懸命にライディングしていたのですが、他のライダーたちに反撃されました。結局8位と、あまり良くない結果になりました。Moto2に入るとコースが乾いて、荒れてきたので、セットアップを少し誤ったと思います。もっと賢明である必要がありますが、全体としては僕にとっては本当に良い一日でした。これから来週末に向けて準備を進めます」

クーパー・ウエブ選手(DNF/7位:総合13位)

「今年最初のレースが終わりました。僕にとっては浮き沈みの激しい一日でした。予選はあまり良くなかったのですが、Moto1ではすごく良いライディングをしていました。でもその後、残念ながらバイクのトラブルに見舞われてしまいました。これはちょっと残念でしたけど、レースには起こりえることです。Moto2ではゲートがとんでもないアウトサイド側だったので、良いスタートはできなかったのですが、集団を抜けて、世界チャンピオンの(ホルヘ)プラドとレース全体を通してバトルを展開して、最後は(ジェイソン)アンダーソンもバトルに加わりました。これには満足しています。7位でフィニッシュは現時点では十分です。ラウンド毎にもっと良くなればと思っています。この後、フロリダに戻ってテストをすることになると思います。もっと良い結果が得られるよう努めます」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

へイデン・ディーガン選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「第1戦は 最高の一日でした。1位・1位を実現して、これはいつもうれしいです。残り10戦。自分たちのやり方をしっかり続けて行くだけです」

マイケル・モジマン選手談(11位/8位:総合8位)

「このレースを無事に終えて、ポイントを獲得できたことに興奮しています。まずまずのフィニッシュでした。もちろん、これは目指していた結果ではないのですが、アウトドアレースは2年近く走っていないので、いつもと勝手が違いました。第1戦に出場するためにここに来て、無事に総合8位で終えられたことに興奮していますし、これからも前進していきます。来週末のハングタウンが楽しみです」

ジェレミー・マーティン選手談(20位/20位:総合21位)

「AMAモトクロスに復帰できました。スタートは両Motoともひどくて、集団の中でバトルをしていました。一年以上レースをしていなかったことを実感します。一番大事なのはスタートを決めて、他のライダーの間を楽に走れるようになり、タイムを伸ばすこと。バイクは素晴らしく、チームクルー全員がうまくやってくれました。今日の経験は本当に楽しかったです。ただ、自分のレベルと現状に失望しているのは確かです。今週からまた取り組みに戻ります」

ネイト・スラッシャー選手談(32位/DNS:総合39位)

「厳しい一日でした。Moto1の1周目にクラッシュしてしまい、何度も轢かれてしまいました。レースを完走するために全力を尽くしましたけど、走り終わった途端、アドレナリンが切れてしまい、痛みがひどくなってしまいました。救急隊員に病院へ搬送されて、検査を受けましたが、幸いにも打撲だけで済みました。ハングタウンに向けて、できる限りの準備をします!」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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