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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

PO.02 9月13日 セントルイス

RACE DATA

2025スーパーモトクロス プレーオフ2
開催日:2025年9月13日(土)
開催地:ミズーリ州セントルイス
会場:ザ・ドーム・アット・アメリカズ

REPORT

ミズーリ州セントルイスのザ・ドーム・アット・アメリカズで開催されたSMXプレイオフ2で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが、スリリングなバトルを最後まで粘り強く戦い抜き、総合3位(3位/2位)となった。クーパー・ウエブは総合トップ5(8位/4位)に返り咲き、ジャスティン・クーパーは厳しい状況を乗り越えて総合8位(6位/11位)に入った。
250SMXは、Monster Energy Yamaha Star Racingのネイト・スラッシャーが総合3位(6位/4位)に入り表彰台を獲得。ヘイデン・ディーガンはMoto1で圧倒的な勝利を収めたが、Moto2ではアクシデントにより14位として総合6位。ワイルドカードライダーのダクストン・ベニックとマックス・アンスティは再び速さを見せ、それぞれ総合8位(9位/7位)と総合9位(8位/8位)。SMXプレイオフのルーキー、コール・デイビスはMoto2でのクラッシュを乗り越え、総合11位(7位/11位)でこの日のレースを終えた。

激戦の450SMX第2戦でトマックが表彰台獲得

トマックは予選を5位で終えると、Moto1で好スタートを見せてレース序盤から3番手を走行。コンスタントにハイペースを維持する。そしてレース終盤、プレッシャーの中でポジションを守り切り3位でフィニッシュした。Moto2でも好スタートを決めたトマックは、すぐに2番手へと順位を上げる。AMAスーパークロス/モトクロスで8度のチャンピオンに輝いているトマックは、タイトル争いのライバルを射程圏内に捉えて走行。そしてレース終盤には上位3選手が接近戦を展開。結局2位でフィニッシュし、総合3位となった。トマックは1位と16ポイント差のランキング3位でトリプルポイント獲得のシーズン最終戦に臨む。

負傷欠場からの復帰2戦目となるウエブは、予選で7位に入りMoto1では素晴らしいスタートを見せた。4番手を走行するが、腕上がりによって順位を落とし、8位でフィニッシュした。続くMoto2でも好スタートを決めたウエブは5番手につける。レースを通してバトルを展開したウエブは、最終ラップに順位を上げ4位でチェッカーを受けた。8位/4位のスコアで総合5位となったウエブは、ランキングトップと24ポイント差の5位に浮上した。

クーパーの予選順位は6位。Moto1ではスタートでチームメイトと共にトップ5圏内に入り、レース序盤はウエブと4番手争いを展開したが、中盤に2つポジションを落としてしまう。その後、挽回を図ったウエブは6位でフィニッシュした。Moto2では思うようなスタートができず、第1ターンでエンジンストールしてしまい最後尾まで後退。しかし、集中したライディングで12番手まで上がるが、残念ながら転倒を喫し17番手まで後退してしまう。それでも諦めることなく戦い続け、11番手まで順位を上げたところでフィニッシュした。この結果、総合8位でこの日のレースを終えたクーパーは、1位と27ポイント差のランキング6位で最終戦を迎える。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームは現在、9月20日にラスベガスのラスベガス・モータースピードウェイ内のザ・ストリップで開催されるスーパーモトクロス世界選手権ファイナルに決勝に集中している。ここではトリプルポイントをかけた争いが展開される。

スラッシャーがセントルイスで250SMX表彰台を獲得

スラッシャーは予選で8位と好調な走りを見せた。Moto1ではスタートこそ17番手と出遅れたものの、レース序盤に10番手まで順位をアップ。さらにスラッシャーはプッシュを続け、レース後半には6番手まで順位を上げてフィニッシュした。Moto2では好スタートを見せてトップ5圏内につけると、オープニングラップで前を行くライダーのクラッシュで4番手に浮上する。その後も安定したペースでポジションを維持してゴールし、総合3位を獲得した。この結果、スラッシャーは250SMXのランキングでは1位と28ポイント差の5位に浮上した。

ディーガンは走り出しからチャンピオンにふさわしい勢いを見せつけ、予選をトップで終えると、Moto1ではホールショットを獲得。250SMXを2連覇中のディーガンは、猛烈なペースでトップを走り、転倒を喫したにもかかわらず2位に6.692秒の差をつけて圧勝した。Moto2では、トップに近い位置でスタートし、すぐに3番手まで順位を上げるが、他のライダーとの接触でコースアウトして転倒。この転倒でバイクにダメージを受けたにもかかわらず、ディーガンは猛烈な追い上げを展開し、12周目までに22番手から14番手まで上がる。さらに順位を上げるべく、全力を尽くしたディーガンだったが、ロスしたタイムはあまりにも大きく14位でフィニッシュするにとどまり総合6位となった。この結果、ディーガンはタイトル獲得への望みをつなぎ、トリプルポイント獲得の最終ラウンドにポイントリーダーと10ポイント差の2位で臨むことになった。

ベニックはプレイオフ第2戦でも着実に進歩を見せた。プラクティス総合タイムで6位に入ると、250SMXワイルドカードLCQレースを制し、14番ゲートピックでナイトレースに進出した。Moto1では、スタートで9番手につけるも4周目に12位まで後退。しかしレース終了まで残り2周となったところで9番手に返り咲き、そのまま9位でフィニッシュした。Moto2でベニックはオープニングラップを再び9番手。4周目に10番手に後退したものの、プッシュを続けてレース終盤に7番手まで順位を上げてチェッカーを受け、総合8位を獲得した。

アンスティも走り出しから速さを見せ、プラクティス総合タイムで9位に入った。続く250SMXワイルドカードLCQで2位に入り、ナイトレースへ進出。Moto1はスタート直後に13番手につけるが、追い抜きが難しいコースながら、力強いペースで着実に順位を上げ、8番手まで上がったところでフィニッシュした。Moto2ではオープニングラップを11番手で終えると、その後順位を8番手まで上がってフィニッシュし、総合9位となった。

プロSMX参戦2戦目となる今回、デイビスは予選7位と好調な走り出しを見せた。Moto1では好スタートを見せてトップ5圏内につけると、その後も激しいバトルを続け、最終的にポストシーズンでのキャリアベストとなる7位でフィニッシュした。Moto2ではトップ5圏内からスタートし、4周目にはレース中の最速ラップタイムを記録した。ところがその数周後、サンドセクションで転倒を喫し11番手まで後退。そのままの順位でフィニッシュし、総合11位となった。

チームはこの後、ネバダ州ラスベガスへ向かい、来週末9月20日にラスベガス・モーター・スピードウェイのザ・ストリップで開催されるスーパーモトクロス世界選手権ファイナルに臨む。

COMMENT

450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(3位/2位:総合3位)

「我々にとって良い一日になりました。最初のMotoでは3番手をキープしました。スタートが良く、しっかりとライディングできていて終盤にジェット(ローレンス)がすぐ後ろに迫って来た以外は何も起こりませんでした。彼を抑えきり、3番手を守ることができました。これは次のMotoに向けて重要なポイントでした。Moto2でも好スタートを決めて第2ターンで追い抜きを試みました。レース全体を通して本当に接戦でした。ただ、パスするのに十分近づくための特別な方法がありませんでした。全体として良いライディングでしたけど、勝利には届きませんでした」

クーパー・ウエブ選手談(8位/4位:総合5位)

「Moto1はすごくタフなレースでした。スタートは良かったのですが、腕上がりがひどく後退してしまいました。Moto2はずっと良くなりました。感触は良かったし、レースを通してチェイス(セクストン)とケニー(ロクスン)とバトルを展開しましたし、終盤にチェイスをパスして4位に入り、総合でもトップ5入りできました」

ジャスティン・クーパー選手談(6位/11位:総合8位)

「厳しい一日でした。ライディングは良かったのですが、必要な時にうまくライディングできませんでした。最初のMotoでは素早い動きができませんでした。そしてMoto2では第1ターンでエンジンストールしてしまい、最後尾からのスタートになってしまいました。再走して猛チャージしたのですが、その後、転倒してしまい、また追い上げなければなりませんでした。バイクの感触は良かったので、あとはそれをレースに生かすだけです。それがベガスでの目標です」

250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

ネイト・スラッシャー選手談(6位/4位:総合3位)

「一日を通して良い感触でした。先週末もかなり良い感触で、ペースも良かったのですが、少しアグレッシブさが足りず、自分のポテンシャルをフルに発揮することができませんでした。それで今夜は、アグレッシブに攻めていきました。Moto1はスタートこそ良くなかったものの、何度も追い抜きをしました。Moto2では少し疲労が出ていましたけど、全体的には良い一日でしたし、表彰台に上がれて良かったです。今週はいくつか課題に取り組んで、できれば勝利をつかんで、ランクアップを目指します」

へイデン・ディーガン選手談(優勝/14位:総合6位)

「まあまあの一日でした。最初のMotoは勝ちましたけど、次のMotoではちょっとトラブルに巻き込まれました。レースだから、仕方ないですけどね。あと1ラウンド。できることをやるだけです」

ダクストン・ベニック選手談(9位/7位:総合8位)

「僕にとって、とても良い週末でした。最終戦が楽しみです!」

マックス・アンスティ選手談(8位/8位:9位)

「充実した一日でした。正しい方向に進んでいて、調子を取り戻しつつあります。ラスベガスでの最後のレースが楽しみです」

コール・デイビス選手談(7位/11位:11位)

「今回は良い時もありましたけど、Moto2でのサンドセクションでの転倒が大きな痛手となりました。予選は7位と好結果で、速さがあることを示しました。総合11位という結果は望んでいた結果ではありませんけど、改善すべき点は分かっています。最終戦ラスベガスでは、気持ちを立て直して、強気で挑みます」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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