AMAモトクロス
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Rd.11 8月24日 アイアンマン
SUMMARY
インディアナ州クロフォーズビルのアイアンマン・レースウェイで開催された2024年AMAプロモトクロス選手権の最終戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが表彰台に返り咲いた。負傷欠場からの復帰わずか2戦目で、トマックは4位/3位とし総合3位に入った。450MXルーキーシーズンのジャスティン・クーパーは、6位/4位で総合5位としランキング4位でシーズンを終えた。
RACE DATA
2024 AMAモトクロス 第11戦アイアンマン
開催日:2024年8月24日(土)
開催地:インディアナ州クロフォーズビル
会場:アイアンマン・レースウェイ
REPORT
450SX
トマックが復帰2戦目で表彰台を獲得
トマックは予選で6番手に入り、好調な走り出しを見せた。続くMoto1で好スタートを切り、1周目を4番手で終えると、そのままのポジションでフィニッシュ。Moto2でも再びトップ5圏内につける好スタートを見せたトマックは、4周目には3番手に順位を上げる。ハイペースで力走を続けたトマックは、今季初のMoto表彰台に立つとともに、復帰2戦目で総合表彰台も獲得した。トマックはスーパーモトクロス世界選手権の10戦を欠場したにもかかわらず、総合11位で全3戦で争われるポストシーズンに臨む。
クーパーは、450MXでは初参加となるアイアンマン・ナショナルで、予選を4番手で通過。Moto1では思うようなスタートを切ることができず、オープニングラップを終え8番手。ここからプッシュを続けたクーパーは、3周目に6番手まで順位を上げてフィニッシュした。Moto2ではスタートを大幅に改善し、今シーズン6度目となるホールショットを奪った。レース序盤に5番手となったが、最終的には4位に順位を上げてフィニッシュ、総合では5位に入った。この結果、クーパーは450MXのデビューシーズンで、総合表彰台2回、総合トップ5フィニッシュを8回を記録、ポイントランキングでは4位でシーズンを終えた。AMAスーパークロスとAMAプロモトクロスの両選手権での活躍したクーパーは、スーパーモトクロス世界選手権のポストシーズンに、450SMXの総合5位で臨む。
バッズクリーク・モトクロスパークでの第10戦で親指を捻挫したクーパー・ウエブは、SMXファイナルに向けて準備を続けており、10番シードでSMXのポストシーズンに臨む。
Monster Energy Yamaha Star Racingの次回のレースは、9月7日にノースカロライナ州コンコードのzMaxドラッグウェイで開催されるスーパーモトクロス世界選手権の第1戦となる。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(4位/3位:総合3位)
「表彰台に戻ることができました。2つのmotoでともに好成績をあげることが目標でした。そして、それを達成できました。今日はスタートがともにうまくいき、先頭グループで走ることができて良かったです。全体的には、この2レースは、経験を積み、調子を取り戻すために重要なレースでした。来年に向けて多くのことを学びました。これからは、SMXレースに向けて準備を進めます」
ジャスティン・クーパー選手談(6位/4位:総合5位)
「今年最後となったアイアンマンでのレースは、総合5位。まずまずの結果でした。僕はこのコースには合わないようです。理由はわかりませんが、いつも苦戦するのです。今日のコースは確かに厳しかったのですが、全体的には450MXのデビューイヤーとしては良いシーズンでしたし、間違いなく、ここからさらに成長していきます。そしてこれからSMXに参戦しするので、その準備をして、それからスーパークロスに戻ります」
250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
へイデン・ディーガン選手談(11位/優勝:総合4位)
「これで今シーズンのアウトドアシリーズは終了です。全体として本当に良いシーズンでした。タイトルを獲得し、たくさんの総合優勝、たくさんのMoto優勝を収め、今年はライディング全般で、間違いなく大きな進歩をしました。今日はかなり荒れた一日でした。最初のMotoでは良いスタートが切れなくて、さらに1周目に転倒して34番手あたりから追い上げ、11位まで上がりました。セットアップに苦労したので、2番目のMotoに向けてそれを変更したら、ずっと良くなりました。スタートで飛び出して、レース終了まで残り6周くらいのところでトップに立ちました。最高でした。次はSMXでタイトル防衛に臨みます」
ジョードン・スミス選手談(3位/8位:総合5位)
「最高の一日、今シーズンベストの一日でした。アウトドアシリーズをうまく終えることができて良かったです。最初のMotoでは、かなりアウト側に位置するというちょっとリスキーな決断をしたのですが、それがうまくいきました。それから本当に良いライディングをして3位に入りました。Moto2に向けても同じ決断をすべきだったのかもしれませんが、イン側の方が良いと感じていたのです。うまくいかなかったのですが、バトルを続けて8位でフィニッシュしました。結局、悪い一日ではなかったし、満足しています。SMXの準備はできています」
マックス・アンスティ選手談(13位/7位:総合8位)
「今年、チームと一緒に参加したアウトドアレースで、来シーズンに向けた良い情報を得ることができました。アイアンマンでは総合8位で終えました。先週末のクラッシュの後だったので、それで充分満足しています。SMXが楽しみです」
ニック・ロマノ選手談(17位/14位:総合16位)
「浮き沈みの激しい一日でした。最初のセッションは5番手で、とても興奮していました。その後、最初のMotoではトップ10圏内でスタートしたのですが、ちょっと壁にヒットしてしまいました。はじめはあのペースで走る準備は、本当にはできていませんでした。Moto2では、また10番手前後でスタートしました。ハードに争いましたし、僕の前には6名からなるグループが居て、僕の方が速かったのですが、抜くことはできませんでした。言ったように、浮き沈みの激しい一日でしたけど、無事にシリーズを終えることができて満足です。それが今年初めの僕の主な目標だったんです。このあとSMXに臨みます」