AMAモトクロス
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Rd.09 8月10日 ユナディラ
SUMMARY
ニューヨーク州ニューベルリンで開催された第9戦ユーナディラで、Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーが、4位/7位で総合6位に入った。また、AMAプロモトクロス450MXに復帰したクーパー・ウエブは、力強いパフォーマンスを見せたが、残念ながら Moto2でクラッシュしてリタイア。総合15 位(8位/35位) に終わった。
250MXではヘイデン・ディーガンが1位/2位で総合2位とし、チャンピオンシップでのリードを拡大した。またマックス・アンスティはMoto1で3位に入って再び表彰台に立つと、Moto2では果敢な追い上げの末、8位に入って総合5位。ジョードン・スミスは12位/6位で総合7位。ニック・ロマノとダクストン・ベニックは、それぞれ総合13位(13位/14位)と総合14位(15位/13位)でレースを終えた。
RACE DATA
2024 AMAモトクロス 第9戦ユナディラ
開催日:2024年8月10日(土)
開催地:ニューヨーク州ニューベルリン
会場:ユーナディラMX
REPORT
450SX
クーパーが総合6位、ウエブが復帰
クーパーは地元ファンを前に、予選第1セッションで最速タイムを叩き出すという素晴らしい走り出しを見せ、総合タイムでも2番手で予選を通過した。Moto1では好スタートを決めて6番手につけると、チームメイトと順位を入れ替える。その後、2周目に4番手に上がり、その順位を守ってそのままフィニッシュした。Moto2では思うようなスタートができなかったクーパーは、第1ターンで他のライダーたちと接触。最後尾まで後退したが、そこから集中した走りで猛チャージ。集団を抜けて7番手まで順位を上げる。プッシュを続けるクーパーは、レース終盤には6番手を走るライダーに迫るが、時間切れとなり、7位でフィニッシュ。総合6位となった。残り2戦となった450MX選手権。ルーキー、クーパーは3位と2ポイント差のランキング4位につけている。
親指の負傷からレース復帰を果たしたウエブは、シーズン初のアウトドアレースで好調な走り出しを見せた。予選を10番手で終えると、Moto1では好スタートを決めて5番手につけてポジション争いを展開。難しいコンディションの中でプッシュし続けたウエブは、8位でフィニッシュした。続くMoto2、スタートを改善したウエブは、2番手につけトップを目指して奮戦したが、その後7番手に後退。さらにレースが折り返し点を過ぎたところで不運にもクラッシュ。再び親指を痛めたためリタイアし、総合15位となった。王座獲得経験のあるウエブは来週早々にさらなる診断を受ける予定で、最新情報は後日発表される予定だ。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、来週末の8月17日にメリーランド州メカニクスビルのバッズクリーク・モトクロスパークで開催される2024年AMAプロモトクロス選手権第10戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第27戦に臨む。
250SX
ディーガンが総合2位フィニッシュでチャンピオンに王手
ディーガンは予選総合タイムで4番手に入ると、Moto1のスタートでも4番手につけた。レース序盤に5番手としたが、4番手に順位を戻すと、トリッキーなコンディションの中、賢明なレース展開を見せた。レースが折り返し点を過ぎると、ディーガンは先行するチームメイトに再び迫り、10周目にこれをパス。その後、2番手との差を詰めて、レースをリードするライダーがクラッシュしたところで2番手に浮上した。その後もプッシュを続けるディーガンは、レース終了まで残り4周となったところでトップに立ち、そのままシーズン8度目のMoto優勝を獲得した。Moto2でもディーガンは好スタートを見せて、3番手を走行。前を行くライダーが転倒すると2番手に浮上し、トップとの差を縮めるべくライディングしていたが、賢明なレースで2位フィニッシュ。この結果、総合2位とし、残り2戦となったチャンピオンシップで2位に70ポイントもの大差をつけてチャンピオンに王手をかけて今大会を終えた。
予選を8番手で終えたアンスティは、Moto1で素晴らしいスタートを見せて3番手につける。その後4番手とするが、オープニングラップを終えるまでに3番手に返り咲いた。速いペースで力走したアンスティはレースの半分以上でポジションを守ったが、ディーガンの先行を許すことになった。しかし次の周、トップのライダーがクラッシュしたため3番手に再度浮上し、そのままフィニッシュ。チーム加入後5戦目で2度目のMoto表彰台に立った。Moto2では思うようなスタートができなかったが、1周目を終えて13番手とすると、集中したライディングでバトルを展開し、8位でフィニッシュ。総合5位に入った。
スミスは予選を決勝に向けた準備に位置付け、14番手で終えた。Moto1ではトップ10圏内でスタートすると、1周目を終えて8番手につけた。ところが不運にも2周目にクラッシュを喫し、17番手に後退。それでもプッシュを続けたスミスは、12番手まで上がったところでフィニッシュした。Moto2では8番手でオープニングラップを終えると、ポジション争いを展開し、6位でチェッカーを受けて総合7位となった。
予選を20番手としたロマノは、Moto1の1周目を16番手で終えると、ここからプッシュを続け13番手まで上がったところでフィニッシュ。Moto2では1周目を15番手、その後、ポジション争いを通じて最終的に14位でフィニッシュし、総合13位となった。
予選を16番手で終えたべニックは、Moto1でトップ10圏内につける素晴らしいスタートを見せ、1周目を終えて7番手で戻って来た。だがべニックは残念ながらアームパンプに見舞われ、15番手まで後退してフィニッシュとなった。Moto2でも力強いスタートを見せたべニックは10番手につける。2周目には9番手に順位を上げ、その後もバトルを続け13位でフィニッシュ。総合14位でレースを終えた。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームは来週末、8月17日にメリーランド州メカニクスビルのバッズクリーク・モトクロスパークで開催される2024年AMAプロモトクロス選手権第10戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第27戦に臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ジャスティン・クーパー選手談(4位/7位:総合6位)
「地元に戻って楽しかったのですが、総合6位では最高の一日とはいきませんでした。Moto1は4番手まで上がって3番手もほとんど捉えていました。Moto2ではスタートがかなり悪かったですね。第1ターンで何人かと接触し、ほとんど最後尾から追い上げて7番手まで上がり、6番手もほぼ捉えましたが、それが精一杯でした。両Motoともすごく良い走りができたので自分のライディングについては満足していますし、来週末もこれを続けるつもりです」
クーパー・ウエブ選手談(8位/35位:総合15位)
「今日は浮き沈みの多い一日でした。プロモトクロス復帰最初のレースであり、チームとのアウトドアレースも初めてでした。一日を通して7番手か8番手あたりを走行していました。予選は10番手で、Moto1は復帰最初のレースだったので少しキツかったですが、ケニー(ロクスン)と素晴らしいバトルを繰り広げ、最終的には8位でした。Moto2では素晴しいスタートを決めて、数周に渡って2番手を走行していました。本当に最高の感触で、6番手か7番手辺りを走行していたのですが、その後クラッシュしました。不運にもまた親指を痛めてしまいました。衝撃を受けただけで、大丈夫だと思います。来週早々に検査してもらいます。全体として、レースに復帰したこと、そしてナショナルの最後の数戦に参加し、SMXに向けての準備ができてよかったです」