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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

Rd.08 7月20日 ワシューガル

SUMMARY

Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーが、ワシューガル MX パークのトリッキーなコンディションの中、再び総合トップ5フィニッシュを果たした。今シーズン6度目となるMotoポディウムを獲得したクーパーは、Moto2では追い上げの末に7位でフィニッシュして貴重なポイントを獲得。AMAプロモトクロス選手権ランキング3位を守った。

250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンがYZ250Fを駆って2位/優勝のスコアを挙げ、表彰台の最上段に戻った。今シーズン5回目、そしてここワシューガルでは2年連続となる総合優勝で、選手権ランキングでのポイントリードを拡大した。マックス・アンスティはMoto1でトップ5フィニッシュを果たしたが、Moto2ではクラッシュを喫して早々にリタイア。総合13位(5位/8位)に終わった。ジョードン・スミスは、Moto1で素晴らしいスタートを切り、表彰台圏内を走行していたが、何度かクラッシュを喫して総合16位(11位/17位)。これにチームメイトのニック・ロマノが総合17位(18位/14位)が続いた。ワシューガルMXパーク初出場のルーキー、ダクストン・ベニックは総合25位(25位/22位)となった。

RACE DATA

2024 AMAモトクロス 第8戦ワシューガル
開催日:2024年7月20日(土)
開催地:ワシントン州ワシューガル
会場:ワシューガルMXパーク

REPORT

450SX
クーパーがワシューガル・ナショナルで5位

世界的なIT障害による移動の中断などの大混乱にもかかわらず、ワシントン州ワシューガルで開催された選手権第8戦で、クーパーは、順調な走り出しを見せた。予選を3番手で終えると、Moto1では素晴らしいスタートを切って2番手につけ、力強いペースで走行。その後、レースが折り返し点を迎える前に、後続の先行を許し、さらにその直後、4番手に後退する。トリッキーなコンディションの中で自分自身のレースを続けるクーパーは、前を行くライダーが転倒した際に再び3番手に上がると、そのままフィニッシュ。プレミアクラスで6度目の表彰台を獲得した。

Moto2でもクーパーは素晴しいスタートを見せ、今シーズン5度目のホールショットを奪った。オープニングラップに3番手にシャッフルされ、その後複数のライダーによる激しいバトルで4番手に後退した。そして2周目、クーパーは不運にも大クラッシュを喫してしまう。再びマシンに跨り、13番手でレースに復帰したクーパーは、ひるむことなく集中したライディングで7番手まで順位を上げる。その後も6番手を行くライダーとの差を詰めるべく全力を尽くすが、結局7位でフィニッシュ。3-7のスコアで総合5位となり、選手権ランキング3位を守った。

Monster Energy Yamaha Star Racingチーム、次は8月10日にニューヨーク州ニューベルリンのユーナディラMXで開催されるAMAプロモトクロス第9戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第26戦、ユーナディラ・ナショナルに臨む。

250MX
ディーガンがワシューガルで連続総合優勝

ライダーたちは、ワシントン州ワシューガルの太平洋岸北西部のコース特有のトリッキーなコンディションに直面したが、今年最大の問題は、開催地まで到達することだった。世界的な IT 障害による移動の中断が大混乱を引き起こしたが、レース当日、チームは会場に姿を見せた。

ディーガンは予選で3番手と好結果を得ると、Moto1で素晴らしいスタートを見せて2番手につける。レース開始から約5分が経過したところで、レッド プレート保持者、ディーガンは転倒を喫するが、すぐに再走を果たすと、2番手までポジションを挽回してフィニッシュした。Moto2でも再び素晴らしいスタートを見せたディーガンは、2番手につける。6周目には速いラップタイムを叩き出して選手権タイトルを争う直接のライバルをパス。その後も猛烈なペースで走り続けるディーガンは、2位に14秒もの大差をつけて今シーズン7度目のMoto優勝を果たした。2024年5度目の総合優勝を遂げたディーガンは、選手権タイトル獲得への意欲を強めた。シリーズが2週間のブレークに入る現時点で2位に54ポイントものリードを築いている。

チーム加入後4度目となったレースで、アンスティは予選で好走して6番手に入った。Moto1では思うようなスタートができず、1周目を16番手で終えたアンスティは、集中したライディングで追い上げ、5位でフィニッシュ。Moto2でもアンスティは奮闘し、オープニングラップの14番手からトップ10圏内へと進出していた。ところが4周目、残念ながらアンスティはコースアウト。バイクがフェンスに引っかかってしまい、再びコースに戻ろうと試みるが、結局そこでレースを終え、38位。総合13位となった。

予選を8位で終えたスミスは、Moto1で素晴らしいスタートを見せて4番手に上がる。その後5番手にシャッフルされたものの、4番手に返り咲くべく奮闘。3番手まで上がるが、残念ながらレースの折り返し点を過ぎたところで転倒してしまう。5番手で再走を果たすが、残念ながら再び転倒を喫し、11位でフィニッシュラインを通過した。Moto2では多重事故に巻き込まれてしまい、1周目を終えて25番手で戻って来た。それでもひるむことなく集中したライディングを見せるスミスは、トリッキーなコンディションの中、17位まで順位を上げてフィニッシュ。総合16位でこの日を終えた。

予選で自身のゾーンを見つけようと努めたロマノは、総合タイムで22番手となった。理想的とは言えないゲートピックで思うようなスタートができないロマノは、1周目を23番手で終える。プッシュを続けるロマノは、厳しいコンディションの中、18番手まで順位を上げてフィニッシュした。Moto 2ではトップ10圏内と、はるかに良いスタートを見せたロマノ。オープニングラップに11番手にシャッフルされるが、その後もバトルを続け、結局14位でフィニッシュ。総合17位でこの日を終えた。

ワシューガルMXパークでのプロモトクロスデビューを果たしたベニックは、トリッキーなコースに慣れようと努めた。ルーキー、ベニックは予選を18位で終えると、Moto1では思うようなスタートができず、25位でフィニッシュ。Moto2では25 番ゲートピックで、再び厳しいスタートとなったべニックは、順位を上げるべく奮闘するが、22位でフィニッシュ。総合25位でこの日を終えた。

Monster Energy Yamaha Star Racingチーム、次は8月10日にニューヨーク州ニューベルリンのユーナディラMXで開催されるAMAプロモトクロス第9戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第26戦、ユーナディラ・ナショナルに臨む。

COMMENT

450MX

Monster Energy Yamaha Star Racing
ジャスティン・クーパー選手談(3位/7位:総合5位)

「今日の走り出しは良かったです。予選で3番手に入り、最初のMotoも本当に良かったです。2番手でスタートして最終的に3位でフィニッシュしましたけど、最初のMoto全体を通してかなり力強い走りができました。2番目のMotoでは、また良いスタートを切ったのですが、2周目か3周目にクラッシュしてしまい、そこからどうにか走り続けました。再走した後はすぐに息切れしてしまいまい、全体的に厳しい一日でしたけど、ここから学び、経験値を積んでいきます」

250MX

Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
へイデン・ディーガン選手談(2位/1位:総合1位)

「慌ただしい2日間でした。金曜日の午前6時から午後6時まで空港にいて、飛行機を探していました。あちこち探し回り、飛行機に乗るためにどこへでもクルマで行くつもりだったのですが、すべてキャンセルになっていました。それでプライベートジェットを手配する以外、他に方法はありませんでした。2位/1位のスコアだったので良い一日でした。最初のMotoは堅実に、2番目のMotoでは全力で大きなギャップを築きました。最高でしたね。ワシューガルの連勝を続け、再びトップに立つことができてうれしいです。54ポイントのリードで2週間のブレークに入ります」

マックス・アンスティ選手談(5位/38位:総合13位)

「ワシューガルに戻るのは久しぶりです。予選はうまく行って6番手に入りました。最初のMotoはスタートが良くなかったのですが、順位を上げました。このMotoでの自分のライディングと強さは非常に良かったと感じました。5位まで上がったので、これには満足しています。2番目のMotoでは10番手前後につけて、感触はそれほど悪くはなかったのですが、わるいところでコースアウトしてしまいました。それほどひどい状態ではなかったんです。それでコースに戻れると思ったのですが、2周に渡ってフェンスに完全にはまり込んでしまい、このMotoはここで終わりました。速さ的には最初のMotoがすごく良かったので、ふたつのMotoで良い結果が出せると感じていただけに残念です。でも人は経験から学ぶものですからね。僕はそのためにここに来ているし、すべての問題を解決するために来ているんです。少し休みをとって、やるべきことを為し、ユーナディラには強気で戻るのを楽しみにしています」

ジョードン・スミス選手談(11位/17位:総合16位)

「予選はうまく行って、両セッションとも8位でしたし、ペースもそれほど離れていませんでした。最初のMotoではようやく良いスタートができて、3番手まで上がりました。その後、レース(※原文はmoto)の折り返し点あたりで転倒してしまいました。そこからはひどい一日でした。他に計3回も転倒しました。このMotoで2回、2度目のMotoでは多重事故に巻き込まれてしまい、最後尾から17番手まで追い上げました。厳しい一日になりましたが、次の2週間のブレークで少し休み、ユーナディラには元気に戻って来ます」

ニック・ロマノ選手談(18位/14位:総合17位)

「まずまずのレースディでした。プラクティスでは少し苦戦しましたけど、バイクのセッティングをかなり変えたので、これで良くなったようです。最初のMotoではスタートが最悪で、30番手から18番手まで挽回しました。2番目のMotoではようやくトップ10 スタートができました。その後、ひとりのライダーとバトルを展開して14 位でレースを終えました。数週間のオフで休息を取って、リセットして、ユーナディラにはさらに強くなって戻って来られれば良いと思っています」

ダクストン・べニック選手談(25位/22位:総合25位)

「ワシューガルでレースをするのはこれが初めてです。確かにタフなレースでしたし、結果も求めていたものではありませんでした。ブレークを楽しみにしていますし、気持ちを立て直して、ユーナディラには元気に戻ってきます」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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