AMAモトクロス
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Rd.05 6月29日 サウスウィック
SUMMARY
Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーが、6月30日土曜日にマサチューセッツ州サウスウィックのThe Wick338で開催されたAMAプロモトクロス選手権第5戦で、5位/6位とし総合4位に入った。
250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが、4度目の総合優勝を果たし、ランキングでリードを広げた。ディーガンはMoto1を圧倒すると、Moto2ではクラッシュを喫した後、見事な追い上げで 2 位に返り咲き、総合優勝を果たした。ジョードン・スミスは7位/4位で総合5位。ルーキーのダクストン・ベニックは総合12位(13位/15位)。新加入のマックス・アンスティはMoto1をリタイアしたが、Moto2では9位として総合13位。ニック・ロマノは、両Motoで素晴らしいスタートを見せたが、最終的に総合20位(17位/20位)でこの日を終えた。
RACE DATA
2024 AMAモトクロス 第5戦サウスウィック
開催日:2024年6月29日(土)
開催地:マサチューセッツ州サウスウイック
会場:THE WICK 338
REPORT
450SX
クーパーが5位/6位で総合4位を獲得
450MXルーキーのクーパーは、今週はじめの練習走行でのクラッシュで100%の感触ではなかったにもかかわらず、シリーズを開催するサーキットの中でも、最も体力的に厳しいひとつに数えられるThe Wick338で、初出場ながら堅実な結果を残した。
クーパーは予選総合タイムで3番手となり、好調な走り出しを見せると、続くMoto1でも好スタートを切り、1周目を終えて7番手とした。その後もプッシュを続けたクーパーは5位でフィニッシュし、9回目となったレースのうち、7回目のトップ5フィニッシュとなった。Moto2では好スタートを決めて3番手につけたが、オープニングラップに5番手まで後退。それでもクーパーは過酷なコンディションの中を粘り強く戦い、6番手でフィニッシュラインを通過し、総合4位に入った。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームは来週末、7月6日にミシガン州ブキャナンで開催されるAMAプロモトクロス選手権第6戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第23戦レッドバッド・ナショナルに臨む。
250SX
ディーガンが今季4度目となる総合優勝
ディーガンは予選を2位、Moto1ではロケットスタートを披露してホールショットを奪いトップに立つと、猛烈なペースで後続を引き離し、2位に15秒もの大差をつけて今シーズン6度目のMoto優勝を果たした。赤旗提示後に再開されたMoto2ではホールショットを再現することはできなかったものの、オープニングラップでトップに立ち、レースをリードした。ところが激しいバトルの中、数周後に転倒を喫してしまう。6番手でレースに復帰したディーガンは、すぐに追い上げを開始。レースが折り返し点を過ぎる前に3番手まで順位を上げる。レース終盤には、先頭集団を射程圏内に捉えて優勝争いに加わり2位となるも、総合優勝を遂げランキングでは2位との差を42ポイントに拡大した。
スミスは予選を11番手で通過すると、Moto1はオープニングラップを終えて11番手で戻って来た。スミスは集中した走りで7番手まで順位を上げると、そのままフィニッシュ。Moto2ではスタートが改善、厳しいコンディションの中を8番手から4番手まで順位を上げてフィニッシュし、総合5位に入った。
ルーキー、ベニックは予選25番手から挽回を見せた。理想的とは言えないゲートピックにもかかわらずMoto1では堅実なスタートを見せて13位でフィニッシュした。残念ながらMoto2では思うようにスタートできなかったが、ベニックはプッシュを続け15位でフィニッシュラインを通過。総合12位でこの日を終えた。
新加入のアンスティは、2チームでの初戦で好調な走り出しを見せたが、残念ながら、音量でのペナルティを課されファステストラップが抹消。最終的に18番手で予選を通過した。さらにMoto1ではスタート直後にクラッシュに巻き込まれ、早々にリタイアとなった。Moto2でアンスティは、1周目を終え13番手で戻って来ると、最終的に9位でチェッカーを受け、総合13位となった。
体調が100%ではなかったロマノは予選を14位。Moto1では素晴らしいスタートを見せてトップ5圏内につけるが、最終的に17位でフィニッシュした。Moto2でも再び好スタートを決めるが、赤旗が提示されたこのレースでは1周目を11番手で終えると、20位でフィニッシュし、総合では20位となった。
Monster Energy Yamaha Star Racingチームは来週末、7月6日にミシガン州ブキャナンで開催されるAMAプロモトクロス選手権第6戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第23戦レッドバッド・ナショナルに臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ジャスティン・クーパー選手談(5位/6位:総合4位)
「全体的に良い一日でした。今週月曜日に激しいクラッシュをしてしまいました。それほどひどくはありませんでしたが、今日まで休んでいました。コースは今まで走って来た中でも間違いなくハードなものでした。でも、努力しましたが、Moto2の半ばくらいで腰がけいれんしはじめ、なんとか切り抜けた感じです。今日の4位は良かったですが、表彰台に戻りたいですね。それが目標です。だからこそ、 しっかり準備します」
250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
へイデン・ディーガン選手談(優勝/2位:総合優勝)
「サウスウィックでは本当に良い一日でした。サンドコースで良いライディングができて、1位/2位で総合優勝しました。そろそろ1位/2位という順位を終わらせて1位/1位を獲得する必要がありますが、総合優勝できて、今日も多くのポイントを獲得できたので良かったです」
ジョードン・スミス選手談(7位/4位:総合5位)
「かなり良くなりました。スタートはあまり良くありませんでしたが、今日は本当に良いライディングができたので、結果には満足しています」
ダクストン・ベニック選手談(13位/15位:総合12位)
「ザ・ウィックで総合12位。望んでいた結果ではありませんが学び続けて、今週のレッドバッドに向けて取り組みを続けます」
マックス・アンスティ(DNF/9位:総合13位)
「アウトドアに復帰できて本当によかったです。Moto1では中団グループにいて、なぜかホイールに金属棒が挟まって、レースはそこで終わりました。Moto2では 39 番目のゲートピックであり、とにかく走り切ることを最優先に9 位に入りました。Moto2は安定していて、自分とチームにとって良い学びになりました。それこそ僕がここにいる理由です。来シーズンに向けて進歩するためです。魔法の公式はありません。今はすべてが新しく、すべてが異なり、チームとバイクについて学んでいます。来週末にはもう少し良くして、進歩を続け、来年はアウトドアを全力で走れるようになれば良いと思っています」
ニック・ロマノ選手談(17位/20位:総合20位)
「サウスウィックは厳しい一日になりました。一日中セットアップに苦労し、最後のMotoに向けてようやくまとまりましたが、完全に負けました。今は体調の問題を抱えていますが、毎週末ベストを尽くしています。これからも改善を続けて、レッドバッドに向けて全力を尽くすつもりです」