AMAモトクロス
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Rd.02 6月1日 ハングタウン
SUMMARY
Monster Energy Yamaha Star Racingのジャスティン・クーパーが、カリフォルニア州ランチョコルドバのプレーリーシティSVRAで開催されたハングタウン・モトクロス・クラシックのMoto2で3位とし、初となる450MXの表彰台に立った。総合表彰台にはわずかに届かなかったものの、各Motoで4位/3位、総合ランキングでは69ポイントで3位タイに浮上した。
250MXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが、Moto1で逆転勝利を収め、Moto2では店頭があったにもかかわらず2位に入り、開幕戦に続き勝利を収め2連勝を果たし、ランキングでのリードを13ポイントに拡大した。ネイト・スラッシャーとダクストン・ベニックは厳しい戦いを強いられるが、ポイントを獲得して総合11位と12位。ジョードン・スミスはMoto1でのマシントラブルから立ち直り、Moto2で6位に入り総合13位。ニック・ロマノは総合16位となった。
RACE DATA
2024 AMAモトクロス 第2戦ハングタウン・モトクロス・クラシック大会
開催日:2024年6月1日(土)
開催地:カリフォルニア州サクラメント
会場:プレーリーシティSVRA
REPORT
450MX
クーパーがMoto2で3位、総合では4位を獲得
YZ450Fを駆って参加するアウトドアシリーズはわずか2戦目のクーパーだが、予選で3番手に入る。そしてMoto1では好スタートを決めて2周目までに3番手に上がり、これまでのベストMotoリザルトとなる4位でフィニッシュ。勢いに乗るクーパーはMoto2ではホールショットを奪うと、オープニングラップを終えるまでに2番手に、さらにレースの折り返し点では3番手に後退した。しかしその後もプッシュを続け、10周目には再び2番手に返り咲く。ポジションを守るべく奮闘するクーパーだったが、レース終了まで残り3周となったところで後続にパスされてしまう。それでも3位でフィニッシュ。4位/3位で、キャリアベストとなる総合4位に入り、ポイントランキングでも1位と21ポイント差の3位タイに浮上した。
Monster Energy Yamaha Star Racingチーム、次は6月8日にコロラド州レイクウッドのサンダーバレー・モトクロスパークで開催されるAMAプロモトクロス選手権第3戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第20戦、サンダーバレー・ナショナルに臨む。
250MX
ディーガンが開幕戦に続き総合優勝で2連勝を達成
ディーガンは走り出しから強さを見せ、予選第1セッションで最速ラップタイムを叩き出し、予選総合結果でも3番手となった。Moto1では思うようなスタートは切れなかったものの、10番手から集中したライディングで先頭集団へと順位を上げ、残り3周となったところでトップに立ち、そのままチェッカーを受けて開幕3連勝を果たした。Moto2では、ホールショットを奪ってレースをリードするが、レース終了まで残り6周となったところで不運にもクラッシュ。すぐに再走を果たし、2番手でレースに復帰すると、そのポジションでフィニッシュ。1位/2位で総合優勝を果たし、ランキングでは首位をキープしながら、13ポイントにリードを拡大した。
スラッシャーにとっては厳しい走り出しとなり予選は14番手。さらにMoto1では 理想的なスタートを切ることができず20番手まで順位を落としてしまう。それでもひるむことなくプッシュを続けたスラッシャーは、厳しいコンディションの中で10番手まで順位を上げてフィニッシュ。Moto2ではスタートを改善し、トップ10に迫る11番手で1周目を終えるが、最終的には14位でフィニッシュ。総合11位となった。
ベニックはスラッシャーに続く総合12位となった。若手のべニックは予選では馴染みのないコースだったことから習熟に努め16番手。Moto1では、序盤に19番手としたが、その後11番手まで順位を上げてフィニッシュ。続くMoto2では24番手から追い上げて15位でチェッカーを受け、開幕戦の総合17位を上回る総合12位を獲得した。
スミスは好調な走り出しを見せ、トリッキーなコンディションとなった予選で11番手とした。Moto1では序盤に転倒を喫し、その後マシントラブルでリタイアを余儀なくされた。しかしMoto2では巻き返し、1周目に15番手まで順位を上げる。そこからプッシュを続けたスミスは、6番手まで挽回してフィニッシュ。32位/6位という結果で、総合13位となった。
ロマノは予選は15番手。Moto1では素晴らしいスタートを見せ、1周目を終えてトップ5圏内で戻って来たが、最終的に 17 位。続くMoto2ではオープニングラップを12番手で終えるが、厳しいコンディションの中で順位を落とし16位でフィニッシュ。総合では16位となり開幕戦の総合21位から進歩を見せた。
Monster Energy Yamaha Star Racingは6月8日、コロラド州レイクウッドのサンダーバレー・モトクロスパークで開催されるAMAプロモトクロス選手権第3戦およびスーパーモトクロスワールドシリーズ第20戦、サンダーバレー・ナショナルに臨む。
COMMENT
450MX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
ジャスティン・クーパー選手談(4位/3位:総合4位)
「今日は4位/3位で総合4位になり、良い一日でした。表彰台にはわずかに届きませんでしたが、全力を尽くしました。セクストン選手は本当にいいライディングで、すごい猛追をして来て、かなり後方から追い上げてきました。防戦しようとしましたが、残り2周でできることは限られていました。今日は今後に活かすべきたくさんのポジティブな点があったと思います。努力を続けて来週末に臨みます」
250MX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team
へイデン・ディーガン選手談(優勝/2位:総合優勝)
「今日はちょっと波乱含みでした。1位/1位を狙っていましたが、最初のMotoは10番手から追い上げて優勝できたのですが、Moto2ではホールショットを決めてレースをリードしながら、レース終了まで約8分というところでクラッシュしました。すぐに再走して2位に入れたので、総合優勝を勝ち取ることができました。また勝つことができてうれしいですし、次のコロラドでも頑張ります」
ネイト・スラッシャー選手談(10位/14位:総合11位)
「厳しい一日になりました。2回ともスタートが悪くて、2回目はクラッシュもありました。やるべきことがたくさんありますが、速さは問題ないと感じています。コロラドではもっと良くなるはずです。カリフォルニアを出て、得意なコースに戻ります」
ダクストン・ベニック選手談(11位/15位:総合12位)
「ハングタウンは初めてだったので、予選ではコースを覚えようと努めました。Moto1では、スタートがうまくいかなかったものの、11位まで挽回しました。なので今日はパラより少し良い総合12位で終えました。これは望んでいた結果ではありませんが良くなっています。そして、週末毎にどんどんと良くしていかなければなりません」
ジョードン・スミス選手談(32位/6位:総合13位)
「素晴らしいライディングでしたが、残念ながら、結果としては2週連続でその良さを示すことができませんでした。次回のコロラドには強気で臨みます。何ができるか楽しみです」
ニック・ロマノ選手談(17位/16位:総合16位)
「僕にとっては先週末よりも良い、まずまずの一日になりました。少なくとも2つのMotoを完走できたので、それはプラスでした。ただ自分自身とバイクに少し苦労しました。コロラドに向けては自分たちがどこにいるのか、実力を見極めようと思います」