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AMAモトクロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAモトクロスに関する情報をお届けします。

PO.01 9月7日 コンコード

SUMMARY

ノースカロライナ州コンコードのzMAX ドラッグウェイで開催されたスーパーモトクロス世界選手権ファイナル3ラウンドの初戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが1位/2位とし総合 2 位に入った。ジャスティン・クーパーは、厳しい戦いとなったMoto1から立ち直り7位/4位のスコアで総合6位。クーパー・ウエブも総合10位(14位/8位) でこの日を終えた。
250SMXでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンが、難しいコンディションの中、両Motoを制し総合優勝を飾った。現チャンピオンは、最高ポイントを獲得し、タイトル防衛に向けて最高のスタートを切った。ジョードン・スミスは両Motoとも6位として総合6位。マックス・アンスティは、厳しい戦いとなったMoto1から立ち直り、Moto2ではポディウムフィニッシュを飾り、11位/3位で総合7位。初出場となるニック・ロマノは総合14位(16位/13位)。ネイト・スラッシャーはウイーク早々にクラッシュし、レースをスタートしたが、最終的に走行を断念した。

RACE DATA

2024 スーパーモトクロス 第1戦コンコード
開催日:2024年9月7日(土)
開催地:ノースカロライナ州コンコード
会場:zMAXドラッグウエイatシャーロット・モータースピードウェイ

REPORT

450SMX
トマックが総合2位フィニッシュ

トマックはスーパーモトクロス世界選手権初戦で強さを見せた。予選を4番手で通過すると、450SMX のMoto1ではホールショットを奪うと、スタートからフィニッシュまでレースをリードした。Moto2では、再び素晴らしいスタートを見せて3番手につけると、すぐに2番手に上がる。3周目にチームメイトのクーパーを抜いてトップに立ったトマックは、後続とのギャップを広げようとするが、2番手につけたライバルが背後について離れない。レース終了まで残り3周となったところでトマックは2番手に後退すると、そのままフィニッシュ。総合2位となった。トマックの奮戦は選手権ポイントにあらわれ、親指の負傷で10戦欠場したにもかかわらず、450SMXポイントランキングではトップと12ポイント差の4位に浮上した。

クーパーは450SMXデビュー戦で好調な滑り出しを見せ、予選で最速ラップタイムを叩き出した。残念ながら、Moto1では思うようなスタートができず、1周目を9番手で終える。クーパーは追い抜きが難しいコースで集中したライディングを見せて7番手まで順位を上げてフィニッシュした。続くMoto2では好スタートを決めたクーパーは、ホールショットを奪うと、レース序盤の2周をリードする。その後、4番手に後退したものの、力強いペースでそのポジションを維持してフィニッシュし、総合6位に入った。チームメイトのトマックとポイントで並んだクーパーは、ランキングではトップと12ポイント差の5位につけている。

ユーナディラ・ナショナルで親指を再び負傷して以来のレース復帰となったウエブは、予選で8番手を獲得。Moto1では思うようなスタートができなかったウエブは、オープニングラップを12番手で終えた。集中したライディングで順位を上げるウエブは8番手まで上がったところでフィニッシュした。だがウエブはコースカットによるペナルティを課せられ、6ポジション降格の14位となった。続くMoto2でも厳しいスタートとなり、第1ターンで他のライダーと接触してしまう。それでもひるむことなく奮戦したウエブは8番手まで順位を上げてフィニッシュ。総合トップ10入りしてポイントを獲得した。ウエブは450SMX選手権では31ラウンドのシリーズ中10ラウンドを欠場しているが、トップから21ポイント差のトップ10につけている。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームの次のレースは9月14日にテキサス州フォートワースのテキサス・モータースピードウェイで開催されるプレーオフの第2戦に臨む。

250SMX
ディーガンが250SMXタイトル防衛に向け圧勝

予選で2番手としたディーガンは、Moto1では望み通りのスタートができなかったものの、1周目を終えて9番手とした。ディフェンディングチャンピオンはすぐに挽回を開始して、ライバルたちを次々とパスし、レース終了まで残り5周となったところでトップに立つと、2番手に3.4秒の差をつけて優勝した。Moto2ではスタートが改善されて7番手につけたディーガンは、再び猛チャージを見せた。レース終了まで残り4周でトップに立つと、終盤には後続とのギャップを広げ、2位と4秒差で優勝を果たした。AMAスーパークロスとプロモトクロスで合計25ポイントを獲得して250クラスのトップシードとなったディーガンは、SMXプレーオフ1で総合優勝を遂げたことで、獲得可能な最高ポイントを得るとともに、ランキング2位に8ポイントの差を築いた。

スミスは、地元シャーロット・メトロポリタン・エリアでのレースで堅実な走りを見せて予選を7番手で通過した。Moto1でスミスは1周目を12番手で終えるが、追い抜きの難しいコースで6番手まで順位を上げてフィニッシュした。続くMoto2ではオープニングラップをトップ10圏内で終えると、5周目までに6番手に上がり、そのポジションのままフィニッシュ。総合6位となった。スミスはポイントランキング6位で次のSMXプレーオフ2に臨む。

アンスティはハイブリッドスタイルのコースで予選を12番手すると、Moto1は残念ながらスタート直後に最後尾に沈む、厳しいレースとなった。それでもひるむことなく集中したライディングで懸命に追い上げたアンスティは11番手まで順位を上げてフィニッシュした。Moto2ではスタートを大きく改善して4番手につけると、次の周にはチームメイトのロマノをパスして表彰台圏内へ。レース中盤でディーガンがトップに立つと、アンスティは4番手としたが、レース終了まで残り5周となったところで再び3番手に浮上。その後も力強いペースで走行したアンスティはポディウムフィニッシュを果たし、総合7位、ポイントランキング8位でこの日を終えた。

スーパーモトクロス世界選手権デビューとなったロマノは、予選ではトリッキーなコースで自身の流れをつかむべく奮闘し20番手。Moto1では1周目を20番手で終えると、プッシュを続け16位でフィニッシュした。続くMoto2では、素晴らしいスタートでロマノはホールショットを奪った。オープニングラップに3番手にシャッフルされると、2周目にはチームメイトのアンスティの先行を許してしまう。ポジションを守ろうと奮闘するロマノだったが徐々に交代し、13位でフィニッシュ。総合14位を獲得した。

予選でクラッシュしたスラッシャーは、脚に血腫ができたため、以後の走行は厳しくなった。Moto1に出走したものの、結局、途中で走行を断念した。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームは、9月14日、テキサス州フォートワースのテキサス・モータースピードウェイで開催されるスーパーモトクロス世界選手権ファイナルのプレーオフ2に参戦する。

COMMENT

450SMX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team

イーライ・トマック選手談(優勝/2位:総合2位)

「全体的には良い一日でしたが、2位になったのは悔しいですね。Moto1で優勝して、Moto2でもリードしていたのですが、リズムセクションを何度もミスしてしまい、それが響きました。それ以外では、ジェット(ローレンス)と私は非常に僅差で争っていました。一日を通して良い感触だったので悔しいです。いや、良い感触であるとともに、全体的には前進への良い一歩でした。この夏に復帰して以来、毎週進歩しています。次の2戦が楽しみです」

ジャスティン・クーパー選手談(7位/4位:総合6位)

「全体的に良い一日で、いくつかポジティブなこともありました。Moto1ではスタートがかなり悪くて、厳しいレースになりましたが、気持ちを立て直して臨んだMoto2は本当に良かったです。他のライダーたちとバトルをすることができました。彼らの方が少しだけ僕より上だと感じました。それに対処するのは大変だったけど、全体的に良い一日だったし、シリーズの良いスタートになりました」

クーパー・ウエブ選手談(14位/8位:総合10位)

「タフな一日でしたけど、レースに復帰できたし、特に地元のファンの前でレースができて良かったです。最初のレースではコースアウトしてしまい、6ポジション降格のペナルティを受けました。その後、2レース目ではトップ20圏外からのスタートだったのですが、全力で前に出ました。テキサスではたくさんの好成績を収めてきました。来週末に挽回できるのを楽しみにしています」

250SMX
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Team

へイデン・ディーガン選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「今日は1-1でうまくいきました。人生最悪のスタートになってしまって、自分自身、苦しい思いをしました。Moto2では6、7番手だったと思いますが、最初のMotoでは集団の中に埋もれてしまい、13番手あたりでした。トップに追いつかなければならなかったのですが、両Motoとも最終的にかなりのギャップを築きました。良いレースでした。今週はやるべきことがあります」

ジョードン・スミス選手談(6位/6位:総合6位)

「かなりいい一日でした。トップ以外、誰にとっても追い抜きが非常に難しいコースでした。彼はそれほど難しくなさそうに走っていましたね。追い抜きに苦労しましたけど、ライディングは本当に良かった。ただ、ゲートからの飛び出しがうまくいかなかった。ですから、アウトドアシリーズと同じでした。スタートを理解して、うまくやれるように努力する必要がありますね。そうすればもっと上に行けます。コース図を見ると、来週末はもう少しテクニカルで、リズムセクションも少し多くなると思います。これは僕にとって有利になると思います。これからもプッシュし続けますよ」

マックス・アンスティ選手談(11位/3位:総合7位)

「堅実なMoto2、そしてSMX開幕戦でした。進歩に満足しています。テキサスでの第2戦に向けて引き続きプッシュしてゆきます」

ニック・ロマノ選手談(16位/13位:総合14位)

「初めてのSMXレースは楽しむことができました。自分にとって一番大きかったのは、両Motoのペースです。Moto2のホールショットは驚くべき経験でしたけど、できないことではありません。この後、戻って、次の2戦に向けてさらに強くなれるよう、今週は集中して取り組みます」

450MX RESULT Race.1

450MX RESULT Race.2

250MX RESULT Race.1

250MX RESULT Race.2

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