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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

スーパーバイク世界選手権 WSB

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどWSBに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月17日 サンマリノ

RACE DATA

■大会名称:スーパーバイク世界選手権第8戦サンマリノ大会
■開催日:2007年6月17日(日)
■開催地:ミサノ(1周4.060km)
■観客数:68,000人
■天候:晴
■気温:27度
■周回数:24周(97.440km)×2
■PP:T・コルサー(ヤマハ/1分34秒948)
■FL:芳賀紀行(ヤマハ/1分36秒356)

REPORT

コルサーと芳賀がそろって2位表彰台!

ヤマハ・モーター・イタリア・WSB・チームのT・コルサーと芳賀紀行は、それぞれポールポジション、予選3位からスタート。第1レースではコルサーが、第2レースでは芳賀がともに2位を獲得した。

芳賀は第1レース、好スタートから2位を確保し、トップのT・ベイリス(ドゥカティ)を追いかける。これにコルサーとM・ビアッジ(スズキ)が続き4台でトップグループを形成。後続を引き離しながら、4台は終始、互いに順位を入れ替えながらのバトルを展開。16周目、芳賀とベイリスは激しく首位を争ったが、結局ベイリスが芳賀を抑えてトップをキープ。ビアッジ、コルサーの順で続く。そして残り1周となったときにビアッジが芳賀にしかけて2位浮上を狙ったが、クラッシュしてともにリタイヤ。この結果コルサーが2位でチェッカーを受け、自己通算111回目の表彰台を獲得した。

第2レース。序盤の数ラップで芳賀とコルサーが2位を競り合う展開。これを制した芳賀は、第1レースで優勝したベイリスを追ってペースを上げていく。ところが、第1レースでの怪我の痛みを鎮めるためにために打った注射の影響で気分が悪くなってしまい、激しい追い上げが不可能となったため2位キープに切り替えてゴールを目指した。

一方のコルサーはレース後半、ビアッジ、加賀山就臣(スズキ)とバトルを展開。終盤で加賀山にしかける場面もあったが、最終的には5位、11ポイントの獲得となった。コルサーはこれで、同一サーキットで300ポイント以上、正確には325ポイントを獲得したことになる。ちなみに、こうした記録はこれまでに3度、ふたりのライダーが達成している。C・フォガティーがアッセンで350ポイント、ドニントンパークで308ポイント、そしてコルサーがフィリップアイランドで330ポイントという記録を持っている。

チーム・YZF・ヤマハの中冨伸一は第2レースで14 位、2ポイント獲得。第1レースはエンジントラブルのために7周でリタイヤした。シリーズポイントではヤマハがドゥカティとの差を7ポイントまで詰めた。ライダーランキングでは芳賀がベイリスに5ポイント差、トーズランドに26ポイント差で3位につけている。コルサーは5位。次回は1ヵ月後。チームはそれまでの間にブルノでのマシンテストを予定している。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 T・ベイリス AUS Ducati 38'52.856
2 T・コルサー AUS Yamaha 0'2.374
3 加賀山就臣 JPN Suzuki 0'8.965
4 J・トーズランド GBR Honda 0'11.110
5 R・ロルフォ ITA Honda 0'18.709
6 L・ランジー ITA Ducati 0'20.467
7 R・ラコーニ FRA Kawasaki 0'2.072
8 R・チャウス ESP Ducati 0'25.424
9 M・ネオキルシュナー GER Suzuki 0'30.891
10 J・スメルツ CZE Ducati 0'37.724
11 M・ボルチアーニ ITA Ducati 0'44.898
12 M・サンチーニ ITA Kawasaki 1'1.538
13 L・モレリ ITA Ducati 1'37.781
14 D・エリソン GBR Ducati -1 Laps
15 C・ザイサー AUT MV Agusta -1 Laps

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 T・ベイリス AUS Ducati 38'43.506
2 芳賀紀行 JPN Yamaha 0'2.537
3 M・ビアッジ ITA Suzuki 0'6.386
4 加賀山就臣 JPN Suzuki 0'8.905
5 T・コルサー AUS Yamaha 0'9.130
6 J・トーズランド GBR Honda 0'13.967
7 R・チャウス ESP Ducati 0'16.708
8 R・ロルフォ ITA Honda 0'16.781
9 L・ランジー ITA Ducati 0'17.312
10 M・ネオキルシュナー GER Suzuki 0'33.065
11 R・ラコーニ FRA Kawasaki 0'33.605
12 F・ニエト ESP Kawasaki 0'41.251
13 J・スメルツ CZE Ducati 0'42.723
14 中冨伸一 JPN Yamaha 0'56.644
15 M・サンチーニ ITA Kawasaki 1'0.739

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・トーズランド Honda 260
2 T・ベイリス Ducati 239
3 芳賀紀行 Yamaha 234
4 M・ビアッジ Suzuki 217
5 T・コルサー Yamaha 182
6 L・ランジー Ducati 133
17 中冨伸一 Yamaha 24

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Ducati 284
2 Yamaha 277
3 Honda 274
4 Suzuki 233
5 Kawasaki 102
6 MV Agusta 1

COMMENT

T・コルサー選手談(2位/5位)

「昨日があんなに絶好調だったのに、今日は残念な結果になってしまった。第1レースではリアのグリップに問題があり、スタートもうまくいかなかった。このふたつの原因で厳しい戦いを強いられることとなってしまったんだ。第2レースの前にはマシンを替えて、エンジンのフィーリングは良くなったもののセッティングが煮詰めきれていなかったために、様々な問題が出てしまった。とくにフロントにグリップ感がなく、一度ほとんど転倒しかけたが何とかマシンの上に着地することができた。昨日は自己通算40回目のポールポジションを獲得して絶好調だったのに、最終的にはこんなことになった。良い週末になるはずが残念な結果に終わってしまったんだ」

芳賀紀行選手談(リタイヤ/2位)

「第1レースはアンラッキーだったんだ。ミスは誰にでもあるんだから、そのことについて責める気持ちはないが・・・・。右ひじと手首を傷めたので痛み止めを打たなければならなかった。それで第2レースの半分くらいまでは、とても上手くいっていたがその後、注射の影響で気分が悪くなりペースを落とした。しかも実はスタートから数周でブレーキペダルが破損していて、リアブレーキなしで走っていたんだ。最終的に2位を獲得できたことは嬉しいが、全体的に見てアンラッキーな1日だったということは間違いなさそうだ」

M・メレガリ、ヤマハ・モーター・イタリア・WSB・チーム監督談

「ミスは誰にでもあり得る。しかし彼ほど経験豊富なライダーがこんなことになるとは、予想できなかったのではないだろうか。そういう意味で芳賀はアンラッキーだった。今回は大量得点でトーズランドとの差を詰める絶好のチャンスだったのだが、結局それができなかった。計画どおりにはいかないものだ。それでも、これまでミサノではあまり良い記録がなかったのだから、それを考えれば今日の成績は喜ぶべきものだろう。何より両レースで優勝争いができたことが嬉しい。ここでできれば、他のどの場所でもできるはずだからだ。芳賀は第2レース、体調の悪いなかで本当によく頑張ってくれた。トロイもポールポジションと2位を獲得して素晴らしかった」

中冨伸一選手談(リタイヤ/14位)

「第1レースは本当に悔しい思いをした。リタイヤせざるを得なくなりとても残念だった。第2レースは少しでもポジションを上げようと頑張ったが、終盤でまた逆転されてしまった」

M・ガルシア、チーム・YZF・ヤマハ監督談

「第1レースは中冨がエンジントラブル。第2レースは好スタートを切って順調に走っていたが、終盤になると残念ながらペースが落ちてしまった。第1、第2レースとも好成績を狙っていたわけだが、最終的には第2レースの14位、2ポイントだけという結果になってしまった」

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