モトクロス世界選手権 MX2

RACE DATA

■大会名称：モトクロス世界選手権第13戦北アイルランドGP
■カテゴリ：MX2クラス
■開催日：2006年8月27日（日）
■開催地：北アイルランド／デザートマーチン
■周回数：第1ヒート＝20周、第2ヒート＝20周
■天候：小雨　■気温：18度
■観客数：18,243人

REPORT

カイローリが総合3位で今季7度目の表彰台

昨年の世界チャンピオン、A・カイローリがデザートマーチンで開催された北アイルランドGP・MX2クラスで総合3位となり、2戦連続今季7度目となる表彰台に立った。カイローリは、第1ヒートで2位、第2ヒートでは転倒にもかかわらず挽回して7位に入った。レースはT・ラットレイ（KTM）が両ヒート優勝でグランプリ4勝目、総合2位にはC・プーセル（カワサキ）が入った。

決勝第1ヒートはラットレイが先行する展開となり、カイローリは単独で2番手を走行、そのままチェッカーとなった。ランキングトップのプーセルはスタートで出遅れ、その後激しくプッシュして3位まで追い上げてゴールした。第2ヒートでカイローリは3番手を走行していた2周目に転倒。大きく後退したが、その後懸命に追い上げて7位まで挽回しチェッカーとなった。

ヤマハ・チーム・リッチのK・グンダーセンは第1ヒート後半にD・フィリッパーツ（KTM）の激しいアタックを抑え込み、ヤマハ勢2番手となる6位に入った。これはグンダーセンにとってここ4戦での最高の成績。ところが第2ヒートでは第1コーナーの多重クラッシュに巻き込まれ、スタート後わずか数秒でリタイヤとなった。なおチームメイトのD・グァルネリは健康上の問題から不安定なシーズンを送っていたが回復。エルネーで開催されるシリーズ最終戦で復帰を目指している。

ナムールで指を負傷し、ライディングもトレーニングもできない状態だったA・キオディは、今大会を欠場。この前日にYZ250Fでトレーニングしたキオディは、オランダGPで復帰を果たす見込みだ。

カイローリのチームメイト、M・ボニーニは両ヒートともポイント圏内での完走は果たせなかった。バイク・イット・ヤマハ・ディクソンのB・マッケンジーも両ヒートで転倒したが、第2ヒートでは9位に入った。

RIDERS RANKING

COMMENT

A・カイローリ選手談（2位/7位：総合3位）

「今日はプーセルからポイント上のリードを奪いたかったので、結果には満足していない。第1ヒートではベストを尽くして2位になれたが、第2ヒートでは少し疲れが出てハードだった。またミスして転倒してしまった。マシンを起こして再スタートするまでに大きくタイムをロスした。今回はサスペンションのセッティングに問題を抱えていたが、次のオランダGPまでにこれを解決しなければ･･･。フィーリングはあまり良くなく、ハードに加速していくのが課題なんだ」

K・グンダーセン選手談（6位/リタイヤ：総合12位）

「第1ヒートは結構良かった。序盤は力んで走っていたが、終盤になるにつれてどんどん乗れてきた。第2ヒートではもっと良い結果を残そうと狙っていたが、第1コーナーで終わってしまった。何が起こったのかわからない。カイローリのすぐ横にいたが、後ろから誰かが僕にヒットして、僕は地面に投げ出されてしまった。帰って体調を整えてオランダGPに臨むつもりだ。オランダのサンドコースは好きだからね」