モトクロス世界選手権 MXGP

RACE DATA

■大会名称：2013モトクロス世界選手権第7戦ブラジルGP
■カテゴリ：MX1
■開催日：2013年5月19日（日）
■開催地：ベト・カレロ（コース長：発表無し）
■周回数：第1ヒート＝18周、スーパーファイナル＝18周
■天候：曇り
■観客数：45,000人

REPORT

ローランツが総合9位

全17戦で争われる選手権の第7戦、ブラジル･グランプリが連続2年目となるベト・カレロで開催された。ウエットコンディションのもと、モンスターエナジー・ヤマハのJ・ローランツはワークスマシンのYZ450FMを駆って総合9位に入った。

FIM世界モトクロス選手権の開催サーキットの中でも最も特徴的な会場のひとつに数えられるベト･カレロ。グランドスタンドを45,000人の観客が埋め尽くし、地元の熱烈なファンたちは騒々しく生き生きとした雰囲気を作り出していた。

コースはジャンプするところが多く、タイト。そして天候はウエット（特に土曜日の夜）というコンディションが、一部のセクションでは滑りやすく、泥まみれでラフ、とグリップレベルの異なるコースを作り出した。

35分と2周の第1ヒートで、ローランツは好スタートを決めてトップ10内に就けるが、体力の不足によりトップグループのペースについて行くことができない。先頭グループの最後尾周辺で周回を重ねたローランツは10位でチェッカーフラッグを受けた。

ローランツは続くスーパーファイナルのゲートへ。MX1とMX2の上位20選手が混走するこのレースで、ローランツは終盤、MX2クラス世界チャンピオンのJ・ハーリングスと争い、これをパス。13位に上がるが、再び抜き返されてフィニッシュラインを通過した。

F・フロサードはフランスに戻って骨折した右足からピンを抜き、可能な限り早くYZ450FMでのカムバックを果たすため、現在は怪我の回復と体力づくりのプログラムを進めている。 FIM世界モトクロス選手権はこの後、6月9日のフランス（エルネ）と次のイタリア（マッジオラ）と、2週連続開催となる。

COMMENT

J･ローランツ選手談（10位／12位）

「このレースに向けて1週間の良いトレーニングができたので、僕にとって良い方向に進み出している。今日のライディングはOKだった。良くもわるくもなかったけど、もっともっと良くして行く必要がある。少なくとも自分の速さについて小さなステップを上がったと感じているので、その点ではハッピーだけど、序盤の走りでもっと強くなる必要がある。ここ数週間で自分のトレーニングを正常なものにしたいと思っている。というのも小さな転倒、病気や脳しんとうの影響で、まるで一年の遅れを取り戻すためにトレーニングしてきたように感じるんだ。今シーズンは不運が続いているけど、前を見て行きたいし、今後に向けて集中して行きたい」