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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月10日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:2012モトクロス世界選手権第7戦ポルトガルGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2012年6月10日(日)
■開催地:アゲダ
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:不順
■観客数:18,000人

REPORT

D・フィリッパーツ、厳しいレース展開ながらランキング6位をキープ

モンスター・エナジー・ヤマハがアゲタで開催されたFIMモトクロス世界選手権第7戦ポルトガル・グランプリに参加。体力的に厳しいこのレースでD・フィリッパーツがYZ450FMを駆り10位に入った。

18,000人のファンを集めたアゲタは上り下りが激しく巻き込むようなレイアウトのコースでわだちができやすく、加えて土曜日の午後と夜に激しく降った雨により日曜日はさらにテクニカルな状態となった。今世紀初めからグランプリ開催地のレギュラーとなったアゲダは水はけが良いが、第1ヒートは路面がねっとりとして滑りやすく、第2ヒートでは路面は乾き、ライダーにとってスピードが増して変化に富んだコースとなった。

フィリッパーツはスタートで遅れ、第1ヒートの第3コーナーでライダーの一団と衝突し、35分と2ラップのレースを順位の挽回に費やすことになった。フィリッパーツは12位まで追い上げたところでチェッカーフラッグを受けた。第2ヒートではトップ10を争う第2集団を走り、9位でフィニッシュラインを通過した。

S・シンプソンはアゲダで素晴らしい追い上げを見せた。シンプソンはいつもと異なるスタートを選択。第1ヒートではアウトサイドから賭けに出たのだ。この試みはあまり効果を発揮しなかったが、シンプソンは手堅く走り、17番手から追い上げて最終ラップにD・グァアルネリ(KTM)をかわして10位でフィニッシュした。第2ヒート、元英国およびベルギー・チャンピオンのシンプソンは長いこと7位キープして走行するが、最後まで維持しきれず、12位に後退してフィニッシュラインを通過した。

MX1ランキングではフィリッパーツが6位、シンプソンは12位に就けている。

チームはポルトガルでは2名のライダーを欠いていた。S・フロサードは問題を抱えて弱っている右ひざの手術が必要であり、この前十字じん帯と半月板の手術をすることで今シーズンを棒に振ることになる。

グランプリ開催3連戦の最後となるベルギー・グランプリは6月17日、歴史ある街、バストーニュの新しいサーキットで初開催される。

MXGP RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 C・ドゥサル BEL Suzuki 40'04.024
2 C・プーセル FRA Kawasaki 0'06.155
3 A・カイローリ ITA KTM 0'16.903
4 G・ポラン FRA Kawasaki 0'23.550
5 K・デ・ディッカー BEL KTM 0'41.323
6 J・バラガン ESP Honda 0'43.183
7 X・ブー FRA Kawasaki 0'45.298
8 S・プーセル FRA Kawasaki 1'13.177
9 M・カロ LVA KTM 1'16.143
10 S・シンプソン GBR Yamaha 1'16.869
11 D・グァルネリ ITA KTM 1'28.228
12 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 1'32.196
13 T・レオク EST Suzuki 1'34.011
14 R・ゴンカルブス POR Honda 1'35.081
15 K・ストライブス BEL KTM 1'39.479
16 H・ブラッケ NED Yamaha -1 Laps
17 A・ボワシェール FRA TM -1Laps
18 M・ポティセク FRA Honda -1Laps
19 M・ボニーニ ITA KTM -1Laps
20 J・ロー GBR KTM -1 Laps

MXGP RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 G・ポラン FRA Kawasaki 39'04.520
2 A・カイローリ ITA KTM 0'00.484
3 C・ドゥサル BEL Suzuki 0'25.785
4 C・プーセル FRA Kawasaki 0'29.957
5 K・デ・ディッカー BEL KTM 0'31.550
6 R・ゴンカルブス POR Honda 0'33.435
7 E・ボブリシェブ RUS Honda 0'38.248
8 T・レオク EST Suzuki 0'43.679
9 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0'48.689
10 K・ストライボス BEL KTM 0'50.250
11 X・ブー FRA Kawasaki 0'51.125
12 S・シンプソン GBR Yamaha 1'07.732
13 S・プーセル FRA Kawasaki 1'15.033
14 J・バラガン ESP Honda 1'17.741
15 A・ボワシェール FRA TM 1'43.052
16 D・グァルネリ ITA KTM 1'56.710
17 M・カロ LVA KTM 1'58.062
18 H・ブラッケ NED Yamaha 1'58.591
19 M・ポティセク FRA Honda -1 Laps
20 P・アルベルト POR Suzuki -1 Laps

MXGP RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 A・カイローリ KTM 295
2 C・ドゥサル Suzuki 258
3 G・ポラン Kawasaki 255
4 C・プーセル Kawasaki 254
5 K・デ・ディッカー KTM 211
6 D・フィリッパーツ Yamaha 190
12 S・シンプソン Yamaha 111
17 S・フロサード Yamaha 66
21 H・ブラッケ Yamaha 24
26 A・スミス Yamaha 12
27 G・アランダ Yamaha 11
28 R・フェルナンデス Yamaha 7
34 S・ロドリゲス Yamaha 4
35 L・レオンス Yamaha 4
37 G・バスケス Yamaha 2

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談(12位/9位)

「今日は上手くやれなかったし、運もあまりなかった。最初のスタートでは前の方を走っていた。4位に付けていたけど、第3コーナーで転倒してしまった。順位を挽回するためにかなりプッシュしなければならなかった。コースは難しかったし、ジャンプのところでもわだちができていて、ラインは1本しかなかった。12位は自分のポジションではないけれど、後ろから追い上げなければならないときは、できることをやらなければならないんだ。第2ヒートではスタート時にはトップ10圏外だった。クラッチに何かあったのだと思う。一時は完走できないのではないかと思った。9位は僕のいるべき位置ではない。これからバストーニュに向かうが、新しいコースで楽しみだ。みんな同じ条件なのでまず様子を見る」

S・シンプソン選手談(10位/12位)

「レースは7戦目を迎えているのに、いまだエンジンがかかりきらないような状況だ。第1ヒートで先頭近くに行けたら5位から7位に入っていただろう。現実にはそうはならなかった。アウトサイドから仕掛けてみたせいだといわれるけど、一年中、周囲をかこまれてスタートして、第1コーナーで押し合いへしあいしているから、少なくとも何か違うことを試したかったんだ。第1ヒートではどうにか10位まで順位を上げることができたし、自分のライディングには満足しているし、最後まで走り切れたけど、第2ヒートではそのつけが来た。中盤あたりから6位のルイ(ゴンカルブス)について行けなくなった。良いスタートをするために何か少し変える必要があった。彼らに毎週有利なスタートをさせるわけには行かないからね。ここで何ができたのかを思うとちょっとがっかりするけど、バストーニュに行く前に何か新しいことにトライしたいね」

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