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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.05 5月20日 ブラジル

RACE DATA

■大会名称:2012モトクロス世界選手権第5戦ブラジルGP
■カテゴリ:MX1
■開催日:2012年5月20日(日)
■周回数:第1ヒート=13周、第2ヒート=14周
■開催地:ベト・カレロ
■観客数:42, 000人

REPORT

フィリッパーツがブラジルで2位

モンスターエナジー・ヤマハのD・フィリッパーツが、マディコンディションとなったFIMモトクロス世界選手権第5戦ブラジルGPで総合2位となり、南米ラウンドで2戦連続となるポディウムフィニッシュを果たした。
メキシコからの移動して来たモンスターエナジー・ヤマハは、ベト・カレロの第一級の設備を評価。コースはコンパクトなレイアウトに3面のグランドスタンドを持つスタジアム様式となっており、42,000人の観客(週末合計)も、活気溢れる雰囲気の演出に一役買っていた。土曜日のセッションはコーナーがラフな状態だったが、その後の雨により決勝はマディコンディションに変化した。

前戦メキシコGPで3位に入ったフィリッパーツは、決意も新たに自信を持ってブラジル入りし、好成績をあげた。第1ヒートでフィリッパーツは6位から順位を上げてC・プーセル(カワサキ)に続く2位につけるとそのままフィニッシュラインを通過。今シーズンで最も不安定なコンディションで見事な結果を残した。第2ヒートは雨が止んだが、わだちは極めて深く、路面は依然として滑りやすいままだった。フィリッパーツはレース開始早々に転倒を喫したが、10位から6位まで追い上げてゴールし総合成績では2位となった。フィリッパーツはこれまでの3回の参加で2位、1位、そして今回の総合2位と、ブラジルとの相性の良さを見せた。

メキシコGPで左肩を脱臼したS・シンプソンは予選で6位をキープしていたがスリップして順位を落としてしまい、決勝は15番グリッドからスタートすることになった。上腕に力が入らないシンプソンにとって第2ヒートは特に苦しいレースとなったが、それでも両ヒートをそれぞれ7位と12位でフィニッシュ。今季これまでのベストタイとなる総合成績10位となった。

右ひざを負傷しているS・フロサードはフィーリングが改善していることを期待しつつ、また走行しやすいコースであるかどうかを見極めるべくブラジルにやって来た。残念ながら土曜日の走行を経て欠場を決定した。フロサードはフランスに戻り、6月3日に母国で開催されるフランスGPに向けて回復と充分な準備をすることを計画している。一方でフロサードは現在のコンディションではレースを戦うことはできないと感じており、右脚の前十字じん帯の手術も視野に入れている。

メキシコで3つポジションを上げたフィリッパーツのランキングは6位のままながら、5位との差はわずか12ポイントとなった。メキシコではノーポイントに終ったシンプソンはランキング12位となっている。

MXGP RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 C・プーセル FRA Kawasaki 44'47.275
2 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 1'29.145
3 G・ポラン FRA Kawasaki 1'43.349
4 R・ゴンカルブス POR Honda 1'47.125
5 K・ストライボス BEL KTM 1'49.116
6 K・デ・ディッカー BEL KTM 2'26.285
7 S・シンプソン GBR Yamaha 2'43.169
8 A・カイローリ ITA KTM 2'59.506
9 E・ボブリシェブ RUS Honda -1 Laps
10 M・カロ LAT KTM -1 Laps
11 D・フィリス AUS Kawasaki -1 Laps
12 J・バラガン ESP Honda -1 Laps
13 C・ドゥサル BEL Suzuki -2 Laps
14 D・グァルネリ ITA KTM -2 Laps
15 A・スミス GBR Yamaha -2 Laps
16 X・ブー FRA Kawasaki -3 Laps
17 S・ティアイネン FIN Kawasaki -3 Laps
18 W・ガルチア BRA Honda -5 Laps
19 A・ガリド ESP Honda -6 Laps
20 T・レオク EST Suzuki -7 Laps

MXGP RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 X・ブー FRA Kawasaki 42'09.534
2 C・ドゥサル BEL Suzuki 0'02.155
3 K・ストライボス BEL KTM 0'07.681
4 C・プーセル FRA Kawasaki 0'32.074
5 G・ポラン FRA Kawasaki 0'43.134
6 D・フィリッパーツ ITA Yamaha 0'53.271
7 T・レオク EST Suzuki 1'02.910
8 R・ゴンカルブス POR Honda 1'03.333
9 A・カイローリ ITA KTM 1'05.447
10 E・ボブリシェブ RUS Honda 1'26.338
11 J・バラガン ESP Honda 1'48.125
12 S・シンプソン GBR Yamaha 1'50.650
13 K・デ・ディッカー BEL KTM 2'00.226
14 M・カロ LAT KTM 2'15.735
15 D・グァルネリ ITA KTM 2'52.748
16 A・バルビ BRA Kawasaki -1 Laps
17 H・ブラッケ NED Yamaha -1 Laps
18 A・スミス GBR Yamaha -2 Laps
19 S・ティアイネン FIN Kawasaki -2 Laps
20 W・ガルチア BRA Honda -3 Laps

MXGP RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 A・カイローリ KTM 203
2 C・ドゥサル Suzuki 179
3 C・プーセル Kawasaki 172
4 G・ポラン Kawasaki 170
5 K・デ・ディッカー KTM 154
6 D・フィリッパーツ Yamaha 142
12 S・シンプソン Yamaha 81
17 S・フロサード Yamaha 40
23 H・ブラッケ Yamaha 14
25 A・スミス Yamaha 12
27 G・アランダ Yamaha 11
28 R・フェルナンデス Yamaha 7
33 S・ロドリゲス Yamaha 4
38 G・ヴァスケス Yamaha 2

MXGP CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Kawasaki 215
2 KTM 214
3 Suzuki 189
4 Yamaha 167
5 Honda 147
6 TM 12

COMMENT

D・フィリッパーツ選手談(2位/6位:総合2位)

「すごくうれしいよ、マディに備えてバイクを仕上げてくれたチームも同じ気持ちだろう。昨日のライディングは良くて、今日の第1ヒートもまずまずのスタートを決めて6、7位につけそこから追い上げた。第2ヒートはコースが難しい状態だったので、ミスをおかさないようにした。ポディウムが確実なところにポジションを上げることが重要なのはわかっていた。良いフィーリングだったし、ランキングのことをあまり考えていなかった。どちらのレースでも前に出ようと思っただけなんだ。レースをできるだけ走って、フィーリング良くバイクに乗って、転倒しないようにすることが重要だ。ブラジルに来るのは好きだよ! ヨーロッパの外に長い時間滞在するのは難しいけど、これは世界選手権だし、ここのようなところに来るのはすばらしい」

S・シンプソン選手談(7位/12位:総合10位)

「この週末に向けて、果たしてライディングできるか? 乗るべきだろうか? という状態だった。幸いレースはできたけど、かなりタフだった。速さは相当あったんだけど、どうにか走りきることができた。今日はスタートがすべてで、両ヒートともショッキングだった。何が起こったのか良くわからない。20位圏外から追い上げて一時は6、7位まで上がった。転倒するまではすごかった。カイローリと好バトルを展開したよ。同じ日に彼を2度抜いたなんて、そう多くの人が言えることではないでしょ! レース後、肩がすごく疲れた。この週末を通して筋肉を使わないようにしていて、休息モードに入れていたんだ。第2ヒートでは約20分ほど経ったところで疲労を感じて、いくつか順位を落とした。いずれにしても獲得ポイントでこれまでのベストタイとなったし、これには興奮している。今、必要なのはもう少し回復することで、次の3連戦に向けてコンディションを作りあげることだね」

S・フロサード選手談(欠場)

「まだ早すぎた。今日の2レースに参加する準備ができていなかった。今、わかった。メキシコでは痛みがあったけど、今は脚のことが心配で充分な筋力がないんだ。フランスGPに向け、果たして準備が整うかどうか考えるつもりだ。インタバル中にどうするか決めることになるだろうね」

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