モトクロス世界選手権 MXGP

RACE DATA

■大会名称：2010モトクロス世界選手権第4戦ポルトガルGP
■カテゴリ：MX1
■開催日：2010年5月9日（日）
■開催地：アジェンダ
■周回数：第1ヒート＝20周、第2ヒート＝20周
■天候：晴れ
■観客数：14,000人

REPORT

デディッカーとフィリッパーツがトップスリーフィニッシュ

YZ450Fを駆るヤマハ・モンスターエナジー・リッチ・モトクロス･チームのK・デディッカーは、第2ヒートで3位に入り、今シーズン初となるトップスリー・フィニッシュを果たした。
ヤマハ・モンスターエナジーのD・フィリッパーツは第1ヒートで表彰台に立ち、総合成績でヤマハ勢最上位となる5位に入った。

フィリッパーツは、土曜日の予選ヒートで見事なスタートを見せ、1位でゴールし、シーズン2度目のポールポジションを獲得した。第1ヒート、フィリッパーツは2位を行くC・ドゥサル（スズキ）を激しく追うが、スタート・ストレート付近の長いジャンプの着地で転倒を喫してしまう。フィリッパーツはすぐに再走し、3位でゴールするが、左手を傷めてしまった。この負傷による痛みが第2ヒートでフィリッパーツを苦しめることとなった。ラフなバンプを同じペースで走ることはできず、8位でゴールした。

デディッカーは第1ヒートの1周目に転倒し、ラジエターにダメージを受け、ブレーキを破損してリタイアとなった。第2ヒートではE・ボブリシェブ（ホンダ）、M・ナグル(KTM)、そしてドゥサルとバトルを展開し3位でゴール。総合順位は10位となった。

フィリッパーツは世界選手権ランキングで現在2位と28ポイント差の3位で、デディッカーは6位に就けている。

COMMENT

D・フィリッパーツ選手（3位／8位：総合5位）

「第1ヒートでドゥサルに続いていて、スピードは良かったんだけど、3周目に激しく転倒してしまった。なぜ転倒したのか理由がわからない。マントーバで起こったのと同じで、1秒でレースが決まってしまった。手が痛み、それが第2ヒートでのバイクのフィーリングに影響してしまった。それまでと同じようにコントロールすることができなくて、コーナリングスピードに悪影響が出てしまった。バンプのためにバイクがすごく暴れてしまい、それを抑えなければならなかったから。昨日はすごく良かったけど、レースはサプライズに襲われた。でもラップタイムは良くて、コンスタントに走っていた。これからセットアップを詰めて、望んでいる結果を得ることだ」

K・デディッカー選手（DNF／3位：総合10位）

「第1ヒートは不運だった。わだちにはまってしまって、ちょっとジャンプしたんだけど、バイクが横に逸れてしまってバランスを保つことができなかった。ラジエターが曲がり、フロントブレーキがフロントホイールに向かって突き出して、走ることができなくなってしまった。第2ヒートではこれより良かったけど、ハードワークだった。一部のところではリズムがつかめなかった。でも展開には満足しているよ」