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レース情報

モトクロス世界選手権 MXGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月17日 ブルガリア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権第8戦ブルガリアGP
■カテゴリ:MX1クラス
■開催日:2007年6月17日(日)
■開催地:ブルガリア/セブリエボ
■周回数:第1ヒート=20周、第2ヒート=20周
■天候:晴れ ■気温:30度
■観客数:25,000人

REPORT

コピンズが今季5度目の総合優勝!

ヤマハ・モトクロス・チームのJ・コピンズが各ヒートで2位、1位を獲得し今季5度目の総合優勝を飾った。コピンズはこれで今季8戦16ヒート中、9ヒートで勝利を挙げたことになる。

今年新たにEUに加盟したブルガリアで開催されたGPは、今回で4回目。会場となったセブリエボは、設備、インフラ、観客席、アクセスが高水準にあることが評価され昨年11月にFIMオフロードアワードの「ベスト・オーガナイザー」賞を受賞した。コースは高速コースで多くのジャンプがありハードな路面が特徴。今回は、このコースで繰り広げられたデッドヒートが大勢のファンを魅了することとなった。

予選ではポールタイムにわずかコンマ2秒差で3位となったコピンズ。第1ヒートはレJ・バラガン(KTM)がスタートで飛び出してリード。序盤3番手としたコピンズは、2番手のD・フィリパエルツ(KTM)を激しくプッシュしてすぐ2番手に上がる。その後コピンズは、S・プーセル(カワサキ)から激しい追い上げを受けるが、プーセルとフィリッパーツがともに転倒。結局コピンズはトップこそ奪えなかったもののポジションをキープし2位でゴールした。

第2ヒート、1周目を終えて2番手につけるコピンズは、2周目のうちにトップのM・ブラウン(ホンダ)をかわしてトップに浮上。その後はS・ラモンの追撃を受けるが、最後は約9秒の差をつけてフィニッシュ。今季9回目のヒート優勝を飾るとともに、5回目の総合優勝得を獲得した。

一方1年前にこのコースで開催されたMX2で、自身2度目の優勝を果たしたM・ドルーバーは、第1ヒートではスタートで出遅れたが見事な追い上げを見せで12位、第2ヒートでは9位となった。

ブルガリアGPを境にシリーズ戦も後半戦に突入。コピンズはタイトル獲得に向けてランキング首位を走り、2位のS・ラモン(スズキ)に97ポイントの差をつけている。なおこれまでのライバルだったK・ストライボス(スズキ)は、ひじの負傷により欠場中で実質的にタイトル争いから外れている。

RESULT Race.1

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 J・バラガン ESP KTM 39'53.521
2 J・コピンズ NZL Yamaha 0'9.925
3 S・プーセル FRA Kawasaki 0'14.940
4 S・ラモン BEL Suzuki 0'19.054
5 D・フィリッパーツ ITA KTM 0'28.486
6 J・ビル CHE Honda 0'34.539
7 M・ブラウン USA Honda 0'38.135
8 K・デディッカー BEL Honda 0'44.876
9 K・ネメス HUN Suzuki 0'51.713
10 J・バンニ FRA Honda 1'6.047
11 T・レオク EST Kawasaki 1'8.933
12 M・ドルーバー NED Yamaha 1'11.161
13 J・ノーブル GBR Honda 1'13.895
14 M・バン・ダエル BEL Honda 1'17.809
15 C・クーロン FRA Honda 1'23.516
16 T・アリエ FRA Kawasaki 1'24.760
17 S・コランブ NZL Suzuki 1'29.118
18 C・デザーレ BEL Suzuki 1'40.037
19 L・フレイバーグス LVA Yamaha 1'40.652
20 G・クロカード IRL Honda 1'46.662

RESULT Race.2

順位 ライダー 国籍 マシン タイム
1 J・コピンズ NZL Yamaha 40'21.572
2 S・ラモン BEL Suzuki 0'9.056
3 D・フィリッパーツ ITA KTM 0'16.910
4 S・プーセル FRA Kawasaki 0'26.226
5 J・バラガン ESP KTM 0'31.909
6 K・デディッカー BEL Honda 0'35.325
7 J・バンニ FRA Honda 0'38.030
8 M・ブラウン USA Honda 0'40.754
9 M・ドルーバー NED Yamaha 0'43.003
10 T・アリエ FRA Kawasaki 0'44.638
11 T・レオク EST Kawasaki 0'45.041
12 K・ネメス HUN Suzuki 1'2.317
13 S・コランブ NZL Suzuki 1'6.956
14 G・クロカード IRL Honda 1'11.957
15 J・ノーブル GBR Honda 1'18.877
16 C・デザーレ BEL Suzuki 1'20.344
17 C・クーロン FRA Honda 1'21.519
18 C・メロッテ BEL Aprilia 1'24.239
19 A・レオク EST Yamaha 1'26.009
20 G・ブラッドレイ USA Kawasaki 1'27.012

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 J・コピンズ Yamaha 368
2 S・ラモン Suzuki 271
3 S・プーセル Kawasaki 222
4 D・フィリッパーツ KTM 222
5 J・バラガン KTM 214
6 K・ストライボス Suzuki 211
12 M・ドルーバー Yamaha 136
17 A・レオク Yamaha 73
27 B・アンダーソン Yamaha 14
30 A・サルビーニ Yamaha 13
36 大河原 功次 Yamaha 5
37 C・ステバニーニ Yamaha 5
38 成田 亮 Yamaha 4
43 L・フレイバーグス Yamaha 2

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Yamaha 368
2 Suzuki 314
3 KTM 284
4 Kawasaki 263
5 Honda 246
6 TM 125
7 Aprilia 7

COMMENT

J・コピンズ選手談(2位/優勝:総合優勝)

「ここで勝つのは良い気分だし、先週に引き続き勝ててうれしい。それに第2ヒートは非常に良いレースができたんだ。第1ヒートはそれほどひどいスタートをしたわけではないが、最初の数ラップでS・ラモン(スズキ)とバトルを展開した影響でJ・バラガン(KTM)との差が開いてしまった。彼はすごくいい走りをしていたので2位にならざるを得なかった。一度近くまで詰め寄ったがミスしてしまったんだ。トリプル・ステップアップのところでオーバージャンプしてしまい路肩に着地してしまった。僕は少々腰を痛め、それに下腹部を燃料タンクで押しつぶしてしまったんだ! それで追撃は終わった。

第2ヒートのスタートは良かったよ。M・ブラウン(ホンダ)を抜いた後、ラモンが2番手に上がってきたけど落ち着いて走ることに徹したんだ。ギャップは10秒あると分かっていたので、このヒートの勝利を確信した。今回は楽な大会ではなかったが、チームのハードワークおかげで結果はすごく良かった。みんなにお礼を言いたい」

M・ドルーバー選手談(12位/9位:総合9位)

「第1ヒートでは6、7番手につける良いスタートができたが数人のライダーに抜かれてしまった。しかしリズムを取り戻して最後は12位でフィニッシュ。第2ヒートでは最初の数ラップは厳しい展開だったが途中からリズム良く走れてスピードも上がった。最後にブラウンに抜かれたのは本当に残念。しかしここ最近の2つのGPと比べると進歩したと言えるし、またさらに成長するよ」

C・リナルディ、ヤマハ・モトクロス・チーム監督談

「再びコピンズがとても素晴らしい走りをしたので満足している。第1ヒートはバラガンへのアタックが少々遅すぎたようだけどね。第2ヒートでも再び良いスタートをして彼らしいレースをした。誰も捕まえることはできなかったし完璧な勝利だった。ドルーバーの結果はあまり満足できるものではないが、ファイティングスピリットがあったし大きなステップアップだと思う。次のGPではもう少し順位を上げてくれることを期待したい」

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