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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月23日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGPMotoGP第17戦マレーシアGP
■開催日:2011年10月21日(金)初日フリー走行総合結果
■開催地:マレーシア/セパン(5.548km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度 ■路面温度:51度

REPORT

初日、B・スピースは総合9位。ヤマハのトップは6位のC・エドワーズ

第17戦マレーシアGPのフリー・プラクティス初日、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースは、先週のオーストラリアでの怪我の影響があり、本来の力を発揮することができずに総合9位に留まった。暫定ポールポジションとのタイム差は2秒。

一方、J・ロレンソに代わって出場することとなった中須賀克行は、今日、初めて、ロレンソのマシンとそのチームクルーたちと対面。マシンの特徴を探りながらのライディングのなかで、午前中の第1セッションで小さな転倒、第2セッションでも再び転倒して18位で終了した。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとC・クラッチローは、それぞれ6位と15位。エドワーズはリア・グリップの向上に取り組みながら少しずつペースを上げ、第2セッションでは第1セッションのタイムを0.8秒更新して一時は4位まで上昇。最終的には2分02秒991のベストタイムを記録して総合6位を獲得した。明日までにさらにマシン・セッティングを調整し、公式予選ではグリッド2列目獲得を目指す。

一方のクラッチローは、チームスタッフと緊密に連携しながら、リア・グリップとコーナー進入のフィーリング向上を追求していたが、思い描いたようなスムースなライディングができないまま初日を終了することとなった。第2セッションでは0.7秒更新しているが、最終的に02秒台に入れることができず、2分03秒901で15位となった。明日の予選では10位以内獲得を目標にしている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2'01.250
2 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 2'02.070
3 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 2'02.590
4 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 2'02.823
5 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 2'02.951
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'02.991
7 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'03.123
8 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 2'03.159
9 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2'03.312
10 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 2'03.318
11 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 2'03.445
12 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 2'03.595
13 V・ロッシ Ducati Team Ducati 2'03.677
14 J・ホプキンス Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 2'03.885
15 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'03.901
16 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 2'04.071
17 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 2'04.603
18 中須賀克行 Yamaha Factory Racing Yamaha 2'05.390

COMMENT

B・スピース選手談(初日総合9位/2分03秒312/23周)

「今日は本当に大変な一日だったよ。1週間前のオーストラリアで転倒してしまって、今回はなんとか復帰できたことは良かったけれど、どうしても自分の思っているような走りができないんだ。最善を尽くして頑張っているつもりだけれど、やっぱり今日の段階では戸惑うことがとても多かった。日曜日にはできるだけたくさんのポイントを獲って、なんとしてもランキング5位を獲得できるようにしたいと思っているよ」

中須賀克行選手談(初日総合18位/2分05秒390/17周)

「僕にとって初めてのモトGPでのライディング。2回のセッションを通して、できるだけたくさんのことを学びたいと思っていたのに、残念ながら午前中の第1セッションで転倒して時間を使ってしまった。でもそのあとは逆にすっきりして、リラックスして走れるようになっていた気がする。ところが午後になって、またしても転倒。しかも原因がよくわからないんだ。今日は悔しい結果になってしまったけれど、明日またトライして、さらに前進していきたい」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「今日は非常に厳しかった。両セッションで転倒してしまうとは想定外だったが、考えてみれば、これほど難しいチャレンジが他にあるだろうか。中須賀は大きなプレッシャーを背負っているので、最初からハードに攻めすぎてしまったのだろう。確かにライバルたちと比べればスピードが不十分だが、我々がサポートしてリズムをつかめるように導いていかなければならない。明日は少しずつでも前に進みたいと思っているが、このハイレベルな戦いのなかでは簡単なことではない」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「ベンは肋骨まわりに痛みがあって、それがかなり影響しているようだ。彼は最大限の努力をしてくれているが、これ以上を望むのは無理かもしれない。公式予選では集中力が高まるし、数ラップなら痛みをおしてアタックすることもできるはずだから、明日はおそらく、もう少しタイムを上げてくるだろう。マシンのセッティングは今のところ順調。ベンが十分にプッシュできないので、ポテンシャルを発揮しきれていないだけだ。中須賀にとっても厳しいスタートになった。初めてのモトGPの第1日目で、プレッシャーが大き過ぎたのだろう。開幕当初に行ったテスト・セッションでは、彼も素晴らしいタイムを何度も出していたので、明日はきっともっと良くなってくると思う」

C・エドワーズ選手談(初日総合6位/2分02秒991/32周)

「今日は非常に順調。スタートからすぐにハイペースで走ることができた。第2セッションでは、ほとんどの時間帯で4位をキープ。最終順位の6位にも満足しているよ。2月に行った第2回テストと同じセッティングをそのまま使ってみたけれど、それが今日はとてもうまくいったんだ。これはつまり、オフシーズンに2回テストを行い、暑さのなかでたくさん周回を重ねたことが報われたということ。だって、いくつか小さな変更をしてみても、結局は前のものに戻ってきたんだからね。

このコースで最も重要なのが、フロントの信頼性。それが今日は始めから素晴らしかった。だからその分、リア・グリップのほうに専念することができたんだ。リアタイヤがスピンせずにうまく動いてくれるようなセッティングができれば、それでもう、決勝も必ずうまくいく。路面は前回のテストのときに比べて、ゴムがやや不足している感じだけれど、それ以外はとてもいいフィーリング。

セパンは気温が高くて大変なんだけれど、僕はおそらく、他のライダーたちよりは気にならないと思う。何しろ僕はテキサス出身だからね。同じような暑さと湿度のなかに住んでいるから、十分に慣れているつもりだよ。このコースは何百万ラップも走ってきたけれど、未だに8位が最高。今回は初日から好調だから、きっともっと上を目指せるはず」

C・クラッチロー選手談(初日総合15位/2分03秒901/33周)

「正直に言って、今日は本当に苦しかった。原因はただ、この暑さと湿度。この暑さのなかでタイヤのグリップ性向上を追求していくのは、とても厳しい作業だったよ。リアのサイドグリップが不足していて、このところの何戦かと同じようにマシンの向き換えに手間取ってしまっている。テストのときとはコンディションがかなり違っていて、今回は約2秒も遅れてしまった。オフシーズンのテストのときも、このコースではかなり苦労したので、今回も決して楽な戦いにはならないだろう。

これだけ長いコースで1周を完璧に走りきるのは簡単じゃないから、そのなかで4位まであと1秒と考えれば、いくらか励みにはなるかな。明日も最大限に努力をして、あとコンマ数秒短縮して、少しでも順位を上げていきたい。そして、もう少し上のランキング獲得を目指したいと思っているんだ」

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