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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 5月23日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦フランス
■開催日:2010年5月21日(金)フリー走行1
■開催地:フランス/ルマン(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:44度

REPORT

初日、V・ロッシがトップ。J・ロレンソも3位

第3戦フランスGPのフリープラクティスが始まり、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシがトップタイムを記録した。チームメイトで、昨年の同大会の優勝者、J・ロレンソも3位と健闘した。

前回のスペインGP翌日に行われたテストで大きな成果を挙げたロッシが、それを生かして今日も好調ぶりをアピール。セッション序盤から気持ちよく走ることができ、終始ハイペースをキープした。ここルマンとヤマハのマシンとの相性は良好で、ロッシは安定して3位以内につけ、最終ラップでトップに浮上した。肩の怪我はまだ痛みが残っているが、決勝までには少しずつやわらぐことを本人も願っている。

一方、昨年は雨のなかで見事なレースを見せたロレンソ。今日は好天に恵まれて気分良く走ることができた。はじめは電子制御システムに小さな問題があったが、セッティング変更によってこれを解決すると1分34秒台を連発。ロッシから0.14秒差で3位を獲得した。2位はC・ストーナー。

モンスター・ヤマハ・テック3チームにとっては重要なホームレース。C・エドワーズは序盤こそセッティングに悩んだものの、それが解決すると徐々に順位を上げ、最終的には1分35秒089のタイムで6位を獲得した。上位のタイムは非常に接近しており、トップから8位までが1秒以内の差。5位のD・ペドロサとの差はわずか0.1秒で、サテライトチームのライダーとしてはトップ。エドワーズはここルマンで、過去に2度、表彰台に上っていることもあり活躍が期待される。

エドワーズのチームメイトのB・スピースは今回も、初めて走るコースを素早く攻略。セッション序盤から好調な走りを見せ、1分35秒台をコンスタントにキープするなどモトGPのトップライダーたちを相手にほぼ互角の戦いを見せている。周回を重ねるうちに自信を深めたスピースは一時6位まで順位を上げ、その後8位に後退してセッションを終了した。目標としている10位以内を達成しただけでなく、ラップタイムも非常に速く、1分35秒291のベストラップはトップのロッシから0.889秒差、6位からはわずか0.2秒差。明日までにセッティング調整を行うことで、予選ではさらにトップとの差を縮めてポジションアップを目指している。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'34.402
2 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'34.508
3 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'34.542
4 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'34.625
5 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'34.989
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'35.089
7 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'35.223
8 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'35.291
9 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 1'35.450
10 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'35.643
11 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'35.685
12 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'35.959
13 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 1'36.009
14 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'36.086
15 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati 1'36.292
16 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda 1'36.798
17 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'37.525

COMMENT

V・ロッシ選手談(フリー走行1番手/1分32秒402/28周)

「今日のプラクティスには本当に満足。とくにラストラップがとても速かったことが良かったと思う。ヘレスのあとのテストで、それまで気になっていたところを分析して、原因がわかってきたからセッティングを変更したらとても良くなったんだ。それが今日のこの結果につながったというわけ。1日目の段階でここまで速く走れれば素晴らしいと思うよ!それだけに残念なのが、ハードブレーキングのところで肩がまだ少し痛むことなんだ。でも明日もあさっても、きっとアドレナリンが助けてくれるはず。そうすれば痛みもなくなるよ。ヤマハのマシンはこれまで、ここルマンではとても調子がいいんだ。とくにツイスティーなところが得意だから、今回もきっとうまくいくさ」

D・ブリビオ、チーム監督談

「チームの仕事がスムースで、とても良かったと思う。何カ所か小さな調整をおこなっただけで、とても良い結果が出たので、正しい方向へ進んでいるということだ。唯一の問題がバレンティーノの肩。ハードブレーキングのところで痛みがあるようなので、走りにもやはり影響が出てしまう。このような状況でもトップタイムを記録することができたのは心強いこと。明日はさらに前進できるようにチームみんなで頑張っていく」

J・ロレンソ選手談(フリー走行3番手/1分34秒542/31周)

「セッション開始直後は、電子制御システムにちょっとした問題があったんだけれど、スペアマシンに乗り換えたらすぐに解決。そのあと少しずつペースを上げていって、終盤になると34秒台が何度も出るようになったんだ。みんなが言っているように、ヤマハのマシンはルマンではいつも好調。今はまだ加速のところにちょっと気になるところがあるけれど、全体的には非常にフィーリングがいいよ」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「走りが非常に安定していたので、プラクティス初日としては、とても良かったと思う。序盤はちょっと問題もあったが、すぐに解決することができたし、ふたつのセッティングを比較しながら両者の良いところと悪いところを明確にすることもできた。ホルヘのラップタイムは今日の時点ですでにとても速く、3位という好位置につけ、しかもトップとの差もわずかだ。明日はさらにコンマ何秒か短縮できるように期待しているが、今日は十分にいいスタートだった」

C・エドワーズ選手談(フリー走行6番手/1分35秒089/26周)

「このコースはいつもとても気持ちよく走れるんだけれど、今日は期待通りにはいかなかった。ヤマハのマシンとも僕自身とも相性がいいはずなのに、今日はまだそこまで行かなくて、いつものように激しくプッシュしていくことができなかったんだ。とくにコーナー進入と立ち上がりがうまくいかなくて、そこでタイムをロスしてしまっている。今シーズンはこれまでの2戦でも同じような問題があって、今回はマシンバランスを完全に変えているにもかかわらず、手間取っている。もう少しスムースさが欲しいので、そのためにもナーバスなところを減らしていきたい。でもセッティングの方向性が大きくかけ離れてしまっているというわけではなく、ちょっとした調整が必要なだけ。モンスター・ヤマハ・テック3のみんながいつものように頑張ってくれているので、明日はきっと、何かしらの答を出してくれると信じているよ。チームにとって非常に重要なレースだから、決勝までにしっかりと調子を整え、何としてもいい戦いを見せたい」

B・スピース選手談(フリー走行8番手/1分35秒291/27周)

「今日はとても良かったと思う。序盤はおもにコースを覚えることに集中していたんだけれど、そのなかでは、いくつかの箇所を除いてとてもフィーリングが良く気持ちよく走ることができた。そして、少し気になった部分も走るごとにわかってきて、セッション終盤にはラップタイムも上がってきたんだ。このコースは特別難しいところはないけれど、強いて言うなら第1コーナーがまだよくわからないな。でもわずか1時間の走行でここまでできれば、いいほうだと思うよ! これからまたセッティング変更を行ったりして、フロントのフィーリングがさらに良くなってくれば、ラップタイムももう少し上がってくるはず。でも初めて走るコースで経験がまだ浅いので、どんなマシンにするのがいいのか確信が持てないところがあるんだ。トップから1秒以内の差、そして10位以内と、すでに最初の目標を達成した。しかもさらにコンマ何秒かは短縮できるだろう。明日、トップに立てるとは思わないけれど、上位とのタイム差を縮めて、いくつか順位を上げていけると信じている」

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