本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 10月18 日ーストラリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦オーストラリアGP
■開催日:2009年10月16日(金)1日目フリー走行、17日(土)予選、18日(日)決勝
■開催地:オーストラリア/フィリップアイランド

CIRCUIT DATA

■開設:1956年
■コース長:4.448 km
■サーキットレコードラップ:1分30秒059(2008年:N・ヘイデン)
■サーキットベストラップ:1分28秒665(2008年:C・ストーナー)
■2008年の優勝者:C・ストーナー

REPORT

ロッシとロレンソによるタイトル争い、フィリップアイランドが興奮の渦に

前回のポルトガルGPでチームタイトルを獲得したフィアット・ヤマハ・チームは今週末、南半球へと移動。フィリップアイランド・サーキットで第15戦オーストラリアGPを迎える。V・ロッシとJ・ロレンソは今シーズン絶好調で、それぞれランキングトップと2位をキープ。ふたりのうちのどちらかがチャンピオンとなることがすでに決定しており、ポイント差はわずかに18ポイント。今回もエキサイティングな戦いになることは間違いない。

ロッシは前回のポルトガルでリアグリップの問題に悩まされ、本来の力を出し切ることができなかった。今シーズンはこれまでに6勝をあげてランキングトップに立っているが、残り3戦でどんなことでも起り得ることをよく認識しているため、今回こそはポルトガルのような状況になることがないように、ロッシもそのチームクルーたちも万全を期す。ロッシはこのフィリップアイランドを好きなコースのひとつとして挙げており、実際に全クラス合計で10回の表彰台を獲得。そのうちモトGPクラスでは5年連続で優勝を果たし、2001年と2004年はタイトル獲得を決めている。しかし2006年以降は優勝から遠ざかっており、昨年はグリッド4列目から見事な追い上げを見せたが2位。今回はもう一度優勝を目指していく。

一方のロレンソは、前回のポルトガルで絶好調をアピール。すべてのセッションでトップに立ち、決勝も優勝して今季4勝目を成し遂げた。シリーズポイントではロッシとの差を着実に縮めて、まさに失うものは何もない状態で残りの3戦に挑む。ここフィリップアイランドでは250ccクラスで、タイトルを獲得した2006年と2007年に優勝。ロッシと同様、ここを好きなコースのひとつに挙げている。昨年は表彰台に届かなかったが、今年は、前回のポルトガルでの勝利を生かすため、そしてランキング2位以上を確実にするために、どうしても優勝を手中にしたいところだ。

フィリップアイランドは世界中のGPサーキットのなかでも最もドラマティックなコースのひとつで、天候の変化が激しく気温が低くなることも多い。またコースレイアウトは緩やかに流れるような高速コーナーが多く、精確なマシンコントロールとスロットル操作が要求され、ライダーとマシンの両方の力が厳しく試される。そのなかではライダーの勇敢さが重要な鍵になることは言うまでもない。

COMMENT

V・ロッシ-"大好きなふたつのコース"

「エストリルは本当に残念な結果になったけれど、逆に良かったところを見直してみなければいけないと思うんだ。僕はあのような厳しい状況のなかで4位に入り、貴重な13ポイントを獲得することができた。これはとても良かったと思っている。ヤマハはこの間、データを厳しくチェックして問題の原因を探ってきた。それによって今回は、前とは違う状態で臨めると確信しているよ。僕はこのコースが大好きで、いくつかの素晴らしい思い出もある。でもこのところは優勝から遠ざかっていたから、今年こそは何としても万全の状態で臨み、また優勝を目指したいんだ。チャンピオンシップは最後まで、ロレンソとの激しい戦いになるだろう。でもここからのふたつはどちらも特に好きなコースなんだ!」

D・ブリビオ、フィアット・ヤマハ・チーム監督-"表彰台復帰を目指して"

「エストリルではチームタイトルを決定することができて、スタッフ全員の大きな励みになった。フィアット・ヤマハのふたりのライダーは今シーズン、本当によく頑張って、圧倒的な強さを見せてきたので、それが形になったことは非常にうれしい。それとは別のところで、ロッシにとってはあまりいいレースというわけにはいかなかった。予想外の問題に悩まされてしまったからだ。あのあとエンジニアたちは、その原因を探り、二度と同じようなことが起こらないようにするために懸命に取り組んできた。そのおかげで今回は気持ちをしっかり切り替えて臨むことができる。バレンティーノはここで何度も素晴らしい成績を残しているが、このところは優勝がなかったので、我々チームにできることをすべて出し切ってまた表彰台に復帰したい。そしてチャンピオン争いのリードを広げたい」

J・ロレンソ-"最も美しいサーキット"

「ポルトガルでは今季4勝目をあげることができたので気分は上々。そして今は、このオーストラリアでランキング2位以上を確実にすることが目標になっている。ここでたくさんのポイントを獲ることができれば可能性はあるからね! これはシーズン開幕当初からの目標で、まさに今週末、それを賭けて戦うことになるんだ。フィリップアイランドは大好きなコース。ここでのレースは特別なもので、これは僕の意見だけど、モトGPコースのなかではムジェロと並んで最も美しいコースだと思っているんだ。時速250kmで走っていながら海や鳥を見ることができるなんて最高だよ! 去年は表彰台に上ることができなかったんだけれど、2007年には20秒も差をつけて優勝していて、そのときのことをいつも思い出すんだ。チームのみんなも自信を持って臨んでいて、ここからの重要な2連戦で好成績をあげられると信じている!」

D・ロマニョーリ、フィアット・ヤマハ・チーム監督-"ますます面白くなってきた"

「今年のチャンピオン争いはますます面白くなってきた。ブルノ終了時点では、追いつけるチャンスはほんのわずかしかなかったが、そのあとのインディアナポリスとエストリルの優勝によって着実に差が縮まり、可能性が出てきたからだ。もちろん、依然として非常に難しい状況であることに変わりはない。しかし我々としてはこれまで通りにベストを尽くして取り組み、最後まであきらめずに戦い続けたい。フィリップアイランドはいつも見応えあるレースが展開されるので、今回もベストレースのひとつになるだろう。バレンティーノとケイシーはここで何度も優勝しているが、今年はそこにホルヘの名前を加えたい。ホルヘもこのコースが大好きだからね!」

ページ
先頭へ