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ヤマハ発動機株式会社

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ロードレース世界選手権 MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 11/08 バレンシア

#46 V・ロッシ & YZR-M1


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RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦バレンシアGP
■開催日:2009年11月8日(日)決勝
■開催地:スペイン/リカルド・トルモサーキット(4.005 km)
■観客:94,177人
■周回数:30周(120.15km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度 ■路面温度:24度
■PP:C・ストーナー(ドゥカティ・1分32秒256)
■FL:D・ペドロサ(ホンダ/1分32秒778)

REPORT

ヤマハ勢2・3・4・7位でゴール!2年連続三冠を達成

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシが2位、J・ロレンソが3位となった。ロレンソはシリーズランキング2位を決めた。4位はモンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズ、J・トーズランドは12位だった。スーパーバイク世界選手権で今季チャンピオンを決め、来季MotoGP参戦が決まっているB・スピースはステリルガルダ・ヤマハ・チームからワイルドカードで出走、予選9位から追い上げ7位でゴールした。優勝はD・ペドロサ(ホンダ)で今季2勝目。

C・ストーナー(ドゥカティ)がウォーミングアップ走行で転倒して欠場、ポールポジション不在で始まった決勝レース。ペドロサが好スタートで飛び出し1周目はエリアス(ホンダ)、そしてロレンソ、ロッシ、エドワーズのヤマハ勢が続く。3周目にロレンソはエリアスを抜いて2番手に上がるとロッシもそのあとに続いて2台が2位・3位のランデブー走行。4周目の終盤、コーナー出口のゼブラでリアを滑らせ一瞬失速したロレンソの横を、ロッシが抜いていく。これでロッシ、ロレンソが2・3番手となり、トップをゆくペドロサを追う展開となる。この時既にペドロサは2秒半のアドバンテージを築いていた。ロッシ、ロレンソはともにペドロサを追うも、膠着状態は後半まで続き、結局ペドロサが2秒以上のリードを守り今季2勝目を上げた。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのエドワーズはA・ドビツィオーゾ(ホンダ)とのポイント争いを制してランキング5位を決定。予選5位からスタートしたエドワーズは7ラップ目まで5番手をキープし、その後エリアスをパスして4位に浮上。しかしドビツィオーゾも後方から淡々と追い上げ、16ラップ目には7位に上がってランキング5位に王手をかける。このままのオーダーならエドワーズに逆転のチャンスはないが、最後に劇的な展開が待っていた。来シーズンからモンスター・ヤマハ・テック3チームに加わるスピースが25周目にドビツィオーゾをパス。スピースが7位を獲得したことで、エドワーズのランキング5位が決定した。

一方、同チームで最後のレースとなったJ・トーズランドは、スタート直後から巧みなオーバーテイクで11位まで挽回。そしてレース前半はスピース、ドビツィオーゾ、M・カリオ(ドゥカティ)、A・デアンジェリス(ホンダ)、M・メランドリ(カワサキ)らの集団に加わった。しかしその後はリアタイヤに問題が出てペースが上がらず、12位まで後退してレースを終えた。

RESULT

順 位ライダーチームマシンタイム
1D・ペドロサRepsol Honda TeamHonda46'47.553
2V・ロッシFiat Yamaha TeamYamaha2.630
3J・ロレンソFiat Yamaha TeamYamaha2.913
4C・エドワーズMonster Yamaha Tech 3Yamaha32.515
5N・ヘイデンDucati Marlboro TeamDucati34.585
6T・エリアスSan Carlo Honda GresiniHonda34.888
7B・スピースSterilgarda Yamaha TeamYamaha37.706
8A・ドビツィオーゾRepsol Honda TeamHonda38.364
9M・カリオDucati Marlboro TeamDucati42.491
10A・デ・アンジェリスSan Carlo Honda GresiniHonda43.689
11R・ド・ピュニエLCR Honda MotoGPHonda46.018
12J・トーズランドMonster Yamaha Tech 3Yamaha50.226
13A・エスパルガロPramac RacingDucati57.168
14L・カピロッシRizla Suzuki MotoGPSuzuki1'06.877
15C・バーミューレンRizla Suzuki MotoGPSuzuki1'11.701

LAP CHART

RIDERS RANKING

順 位ライダーマシンポイント
1V・ロッシYamaha306
2J・ロレンソYamaha261
3D・ペドロサHonda234
4C・スト―ナーDucati220
5C・エドワーズYamaha161
6A・ドビツィオーゾHonda160
14J・トーズランドYamaha92
20B・スピースYamaha9

CONSTRUCTORS RANKING

順 位コンストラクターポイント
1Yamaha386
2Honda297
3Ducati272
4Suzuki133
5Kawasaki108

COMMENT

V・ロッシ選手談(2位)

「バレンシアでいい走りができたことがうれしいし、これが2004年以来最高の成績だから、とても満足。もちろん優勝がもっといいに決まっているけれど、今日は序盤でエリアス、ロレンソとの競り合いに時間をかけてしまったので、その間にペドロサが逃げてしまった。そしてこのコースで2秒ものギャップを埋めるのはほとんど不可能なんだ。ここは決して相性の良いコースではないけれど、今朝のウォームアップでモディファイを行い、ウイーク初日と2日目に苦労した問題を克服できた。全てはチームのみんなのおかげだよ。今シーズンは本当に素晴らしかった。タイトルをまた獲得し、ヤマハも三冠を達成した。僕はこのことをとても誇りに思っているんだ。ヤマハ、チームのみんな、ブリヂストン、そしてその他の全ての人々にありがとう! これからささやかなパーティーを開き、明日はもう2010年型マシンのテストが始まる!」

D・ブリビオ、チーム監督談

「最初の2日間はセッティングに悩まされたが、最後にはこのようないいレースができた。チームのスタッフやエンジニアたちがマシンを完全に変え、バレンティーノがうまく操れるようなものに仕上げてくれたおかげだ。ここバレンシアではこれまであまりいい成績がなかったので、今日の2位は格別。来年もまた、きっとうまくやれるという自信もついた。今シーズンは、ヤマハの歴史に残る素晴らしいシーズンになったと思う。我々のふたりのライダーが多くのレースで優勝し、その結果として三冠を達成することができたこのシーズンを忘れることはできないだろう。そして我々は早くも次のことに目を向けている。来シーズンもチャンピオンを目指して戦うために、明日からテストを開始する」

J・ロレンソ選手談(3位)

「序盤はいいバトルができて、自分でもよく乗れていると感じていたんだけれど、そのあと低速コーナー進入で大きなミスをしてしまったんだ。転倒しなかったのはラッキーだったけれど、これでバレンティーノに抜かれた。そのあとは痛みが少しあったので回復するまでに少し時間がかかったこともあって、差が広がり過ぎて追いつけなかったんだ。それでもスペインでまた表彰台に上れたことがうれしかったし、2年目で早くもランキング2位を獲得できたことを誇りに思っている。ヤマハ、ブリヂストン、チームのみんなにお礼を言わなければならない。なぜなら彼らはここまでずっと懸命に頑張り続けて、僕はそのおかげでこのような好成績を手にすることができたのだからね。今はもう、早くニューマシンを試したくて待ちきれないような気持ち。来シーズン、もっと強くなるのが楽しみだよ!」

D・ロマニョーリ、チーム監督談

「良い形でシーズンを締めくくることができた。三冠達成という素晴らしい成果に貢献したすべての人々にとっても最高のプレゼントになったと思う。彼らの仕事ぶりは本当に見事なもので、そのおかげでシーズンを通してヤマハの強さをアピールし続けることができたのだ。私にとってはこれがヤマハで最後のレースになる。この場を借りてみなさんにお礼を言いたい。とても素晴らしい8年間だった。ホルヘをはじめチームのみんなの今後の成功を祈っている」

C・エドワーズ選手談(4位)

「今日はすべてのことが僕のためにまわってくれたような感じ。でもシーズン中ずっと考えていたのは、このチャンピオンシップの中では僕が5番目のライダーだということだったんだ。今日も最高でも5位だろうと思っていたけれど、グリッドにケイシーがいないことが分かって、すぐに"これならチャンスがある"と考えた。スタートがうまくいって、その後もマシンはよく走ってくれたけれど、前の3人にはまったく届きそうにない。どうすればあんなふうに走れるのか、彼らは一体、何を持っているのか、あるいは朝食は何を食べたのか、なんていうことも気になるくらいに、とにかくペースが違うんだ。

中盤はコーナーリング速度を十分に保つことが出来なくなっていたので、なるべく身体をリラックスさせて無理ない走りを心がけた。その時点で、とにかく自分に出来る限りのことをしようと頑張っていたけれど、ドビツィオーゾがどこにいるのかは分からなかった。そのうちにスピースがドビツィオーゾをパスしてくれて、そのポイント差が僕のランキングを決定したんだ。レースのあと彼を抱きしめただけでなく、何か欲しいものがあれば何でも買ってあげる!今はそんな気持ちだよ。彼がこんなに早くヤマハのマシンに慣れてくれて良かった。だってそのおかげで僕はランキング5位を獲得することができたんだからね!

そんな彼と、来年から一緒に仕事をするのがますます楽しみになったよ。前にいる4人の素晴らしい才能を目の当たりにしてきた僕にとっては、この5位獲得は本当にうれしい。今年は1年を通して調子が安定していて、それがこの成績に繋がったと思う。自分自身だけではなくて、モンスター・ヤマハ・テック3のみんなのためにも、このような結果を残すことができて良かった。このチームは素晴らしい協力関係でつながっている。彼らは僕のために、いつでも100%の力を注いでくれたので、このランキング5位に満足感を感じてもらえたらうれしい。またトーズランドの未来にも幸福が訪れるよう祈っている。スーパーバイクでヤマハの成功に貢献してくれると確信している」

J・トーズランド選手談(12位)

「最後のレースを心から楽しむことが出来たよ。僕にできることはすべて、チームのみんなのためにしてあげたかった。そしてそれができたことを誇りに思っている。最初の2、3ラップは好調で、タイヤがまだあまり暖まっていないうちから何度か冒険も試みた。でも15周目くらいからリアが少し滑るようになってきて、ペースをキープできなくなり、結局は7位争いのグループから遅れてしまったんだ。

コーリンのランキング5位獲得を祝福したい。またモンスター・ヤマハ・テック3チームでともに仕事をしたみんなに、その努力とサポートに感謝。彼らと過ごした時間はかけがえのないもので、彼らの今後の活躍にも期待し、ずっと注目し続けるだろう。MotoGPでたくさんの友達もできた。このチームはこれからもずっと、僕の心のなかに留まり続けるだろう。明日からは将来に目を向けていかなければならない。ヤマハとの新しいチャレンジを楽しみにしている」

H・ポンシャラル、チーム監督談

「コーリンの今シーズンの仕事ぶりを讃え、その活躍を祝福するための十分な言葉が見つからない。あの4人のライダーに続く5番目につけるということがどれほど素晴らしいことか、そしてランキング5位獲得を支えることがモンスター・ヤマハ・テック3チームにとってどれほどの誇りになったことか。コーリンは1年を通してずっと安定しており、6位以下に落ちることはほとんどなかった。今シーズンは彼にとっての最高のシーズンだったと言ってもいいと思う。彼のチームへの貢献度は非常に高い。成績の面だけでなく、彼の人間性がチームやヤマハやモトGP界に与えてくれたものも非常に大きかったと思うのだ。来年もまた一緒に仕事ができることは光栄だし幸せなこと。この世界には彼のような人物がもっともっと必要で、その意味では来年もうひとりテキサス州出身ライダーが増えることも楽しみだ。

スピースの今回の活躍には驚いているが、その上にドビツィオーゾをパスしてコーリンに大きなプレゼントをしてくれた。また、2007年の終わりからここまで一緒に頑張ってきたジェームスにも心からの感謝の気持ちを伝えたい。いいことも悪いこともあったが、彼は我々チームに多くのことを教えてくれた。彼は真のジェントルマンで、高いモチベーションを持ち、またテック3チームのなかでも最も努力を惜しまないライダーのひとりだった。これからもヤマハファミリーの一員であることに変わりはないし、2010年の活躍を心から願っている。ワールドスーパーバイクでのヤマハのトップの座を守ってくれると確信している」

B・スピース選手談(7位)

「いい一日だったよ!思ってもいなかった好発進ができた。最初の6、7ラップはタイヤの状態に慣れず調子が上がらなかったので、半分は無理せず慎重に、そして半分は少しプッシュしていくというようにしていった。つまらないミスはしたくなかったからね。少しずつリズムが分かってきてからは、前のライダーについていくことができたので、ようやくパスできるようになり、さらには前のライダーにも目を向けられるようになっていった。ドビツィオーゾをパスしたあとはヘイデンとエリアスが前方に見えた。追いつけないことはわかっていたけれど、できるだけ自分のペースをキープし、安定したライディングを心がけて最後まで走りきった。

まるで夢のような1週間。しかも、それほど好きではなかったこのコースで7位を獲得できたことは、スーパーバイクでの優勝と同じくらいにとてもいい気分だよ。ウイークを通じて少しずつでも前進できたことに満足している。これが一番の目標だったからね。このような素晴らしいチャンスを与えてくれたヤマハに、そしてステリルガルダ、BMグループ、Fimer、パーツ・ヨーロッパなどのスポンサーをはじめ支えてくれたすべての人に感謝。彼らのために、今日はいい仕事ができたと思う」

リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)談

「2008年、2009年と連続でタイトルを獲得できたことは大きな喜びだ。今シーズンの我々の強さは、様々な要素がうまくマッチしていた。バランス抜群のカクテルのようだった。まずライダーたちのパフォーマンスが素晴らしかった。バレンティーノは自己通算9回目のワールド・チャンピオン。そのうちの4回は、ヤマハ加入後6年間のなかで獲得したものだ。ホルヘのほうも、シーズンを通してまた我々を驚かせ続け、MotoGP参戦2年目でランキング2位を獲得すると言う見事な成長ぶりを見せてくれた。

エンジニアたちはライダーからのフィードバックをひとつひとつしっかりとインプットし、今年はYZR-M1を"基準マシン"に育て上げた。チームのスタッフたちは、すべてのテスト、すべてのレースで休まず働き続け、ライダーたちが優勝できるだけの最高の環境を提供した。また日本とイタリアのヤマハのスタッフたちも"ベースキャンプ"として重要な役割を担い、前線の我々を支えてくれた。そしてまた、フィアット社をはじめとするオフィシャル・スポンサーやサプライヤーのサポートがあってこそ、我々はこのような素晴らしいレースができた。目標をすべて達成させてくれた彼らのチームワークに心から感謝している」

中島雅彦(技術開発部MotoGPグループリーダー)談

「最終戦を勝利で飾るべく、ライダー、チーム一丸となって、この難しいコースの攻略に取り組みましたが、十分な戦闘力まで仕上げることが出来ず、ライダーには厳しいレースを強いることになりました。しかしながら、色々なトライをする中で、来年に繋がる貴重な情報も得られたことは良かったと思います。また今回ワイルドカード参戦のベン・スピーズはプラクティスごとに確実にペース上げ、レースでも来年が期待できる結果を出してくれました。

今シーズンを振り返ると目標であった2年連続三冠を達成、シリーズランキング<トップ5>に3人のヤマハライダーが入る結果を残せたことは素晴しい成果であると思います。ライダー、スタッフ、関係各位の努力の賜であり、応援くださった皆様、また多大なご支援を頂いたスポンサー、テクニカルサプライヤーの方々には心から感謝したいと思います。長かったタフなシーズンが終わりましたが、息つく暇もなく明日から2010年へ向けたオフシーズンテストがスタートします。新たな気持ちで連覇を目指して頑張りたいと思います。ありがとうございました」

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