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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 7月5日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦USGP
■開催日:2009年7月3日(金)1日目フリー走行、4日(土)予選、5日(日)決勝
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカスピードウエイ

CIRCUIT DATA

■開設:1957年
■コース長:3.610km
■サーキットレコードラップ:1分21秒488(2008年:C・ストーナー)
■サーキットベストラップ:1分20秒700(2008年:C・ストーナー)
■2008年の優勝者:V・ロッシ

REPORT

フィアット・ヤマハ・チームの2ライダー、ラグナセカへ

フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとJ・ロレンソは今週末、第8戦USGPを迎える。第7戦終了時点でそれぞれランキング1位と2位につけており、ふたりの差はわずか5ポイント。ロッシは前回のアッセンで今季3勝目と同時に自己通算100勝目の記録を達成。ロレンソも今季すでに2勝を挙げており、また表彰台獲得回数では、ともに6回と絶好調をキープしている。この結果、フィアット・ヤマハはチームランキングで、ヤマハはマニュファクチャラー・ランキングでいずれもトップに立っている。ふたりは水曜日にロサンジェルスにあるヤマハUSを訪問。その後、北上して海岸沿いの街、モントレーにあるラグナセカへと向かった。

ラグナセカがモトGPのコースに復活した2005年以来2007年まで、ロッシはここであまり良いところがなく、表彰台を1度獲得しただけだった。しかし2008年にはようやく念願の優勝を果たすと、それがシーズンの重要なターニングポイントとなったのだ。ロッシはC・ストーナー(ドゥカティ)と終始、激しいバトルを展開し、この一騎討ちを制してアメリカの地で初めての優勝を実現させ、その後も好調をキープしてチャンピオンに輝いた。今回はシーズン開幕以来の好調をキープしたままこのラグナセカを迎えており、好成績とともにシリーズポイントのリード拡大を狙っている。例年、ラグナセカでは木曜日にスーパーカートのレースが行われているが、ここでロッシが2、3周走りを披露。またヤマハの伝説のライダー、ウエイン・レイニー、エディー・ローソン、ケニー・ロバーツ・シニアも登場する予定。

一方のロレンソは、昨年初めてこのラグナセカに出場。予選までは好調だったが、決勝の1周目でハイサイドをおこし、そのままリタイアとなってしまった。その後のインディアナポリスでは表彰台を獲得して、アメリカ大陸での成功はすでに実現しているが、今回はこのラグナセカで雪辱を果たそうと決意を固めている。ここまで好調が続いており、再びランキングトップに返り咲くためにも、チームメイトとのバトルを制するチャンスを窺っている。

ラグナセカはまさにアメリカそのもの。乾いた暑さ、読みにくい路面、反時計回りのレイアウトなどによって、アメリカのダートトラッカーの自由でアグレッシブなライディングスタイルがよく似合う。コースは高低差が激しく、また高速かつ凄まじい、悪名高き"コークスクリュー"もある。マシンのセッティングに関しては、最高速の追求よりもスロットル・コネクションがより重要で、高低差の変化や特徴的なコーナーに対応するためにシャシー・バランスが不可欠となる。

COMMENT

V・ロッシ—“いつもの僕に戻る”

「100勝達成の興奮がまだ残っているけれど、次のレースまであと少ししかないので、できるだけ気持ちを落ち着かせてバッテリーを充電し直さなければならない。ラグナセカはいつもすごく暑くて、誰にとっても非常に厳しいレースになるからだ。去年はストーナーといいバトルができて、それが僕にとってはシーズンのターニングポイントになったと思っている。それほどあの優勝は非常に重要なものだったんだ。そして、とてもいい思い出にもなっている。今年はロレンソが絶好調だし、もちろんストーナーも本来の調子を取り戻してくるだろうから、ますます厳しい戦いになるだろう。ラグナセカはレースをするのに最高の場所で、コースもエキサイティング。今回はまた、楽しみにしていたロサンジェルスのヤマハUS訪問も実現した。ランキング争いはまったく行方が見えない状態なので、集中力をキープし、アッセンの興奮から日常に戻って、今回もまた好成績を目指していく」

D・ブリビオ—“チャンピオンシップに焦点”

「ラグナセカでは2008年に素晴らしい思い出を作ることができた。そして今年は、とても好調でランキングトップに立って、この大会を迎えることができて非常にうれしい。レースをするのに最適な場所で、アメリカのファンたちも素晴らしい。だから今年も彼らに見応えあるショーをプレゼントしたいと思っている。マシンはどのコースへ持って行ってもよく走ってくれるので、今回もまたそうなってくれることを望んでいる。100勝はすでに達成したので、これからは次の目標に集中していくことができる。そう、もちろんチャンピオン獲得だよ! これからはそのために戦っていくんだ」

J・ロレンソ—“チャレンジを楽しみに”

「去年のラグナセカは残念なことになったんだけれど、今はそのことは考えないようにしているんだ。初めての出場であんなことになったからと言って、ラグナセカに問題があるわけじゃない。なぜなら、ポルトガルではずっと優勝経験がなかったのに、2008年にはモトGPで初めて走って優勝することができた。また今年になってからも、もてぎでの初優勝を実現した。そういう意味では、過去はまったく関係ない。自分にとって“悪い”コースなどないんだよ。このところ好調が続いているし、チームのみんなもモチベーションをキープしているので、このコースにチャレンジし、コースについてもっと学びたいと思っている。ベストを尽くす。そしてそれによって、また優勝争いができることを期待しているんだ」

D・ロマニョーリ—“安定性”

「アッセンで素晴らしいレースをしたあとで、ほとんど休む間もなく、直接、次のラグナセカへ向かわなければならない。チーム内のモチベーションは依然として高く、今回もまた好成績獲得を目指している。ホルヘはラグナセカの経験が少ないが、今シーズンはマシンがとても安定しているので、必ずいいレースをしてくれると確信している。このラグナセカをチームのみんなが楽しみにしている。そして今回もまたエキサイティングなレースを期待している」

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