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全日本ロードレース選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなど全日本ロードレース選手権に関する情報をお届けします。

Rd.02 4月24日 鈴鹿

RACE DATA

■大会名称:2016年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 鈴鹿2&4レース
■カテゴリ:JSB1000
■開催日:2016年4月24日(日)
■会場:鈴鹿サーキット(5.821km)
■周回数:29周 ■天候:晴れ ■コース:ドライ
■観客数:32,000人
■PP:中須賀 克行(2分05秒799/Yamaha)
■FL:中須賀 克行(2分07秒122)

REPORT

中須賀克行がJSB1000の開幕戦を快勝! 5連覇に向けて好発進

2016年のJSB1000クラス開幕戦は、鈴鹿2&4レースの200km耐久で幕を開け、ポールポジションを獲得した「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」の中須賀克行が、レース中のベストタイムを記録するなど2位に7秒5の大差をつけて優勝を遂げた。

4月23日に行われた公式予選で中須賀は、2分05秒799を記録してポールポジションを獲得。2番手の津田拓也(スズキ)が2分07秒050であり、この段階でアドバンテージを築いていた。しかし、今大会は200kmの耐久レースであり、中須賀選手は「不確定要素の高いレースだから、何が起きても対応できるように、しっかりと気持ちを引き締めていく」とレースに向かう。

200km=35周レースのスタート、中須賀は出遅れてしまい、オープニングラップを6番手で戻ってくる。しかし、すぐにポジションを挽回すると、3周目に3番手、4周目には2番手に上がる。そしてその後はトップ津田の後方で周回を重ねて行くが、前方に多くのバックマーカーが見えると一気に勝負に出て、14周目の130Rで津田をパスしてトップに立つ。そしてこのバックマーカーを巧みにパスしていくと2番手との距離を一気に広げていった。しかも圧巻だったのは、バックマーカーをパスしながら、2分07秒122のファステストタイムを記録したことだ。

19周目、中須賀は予定通りのピットインを済ませると、このピットインのタイミングで一時的に柳川明(カワサキ)がトップに立つが、その後に柳川もピットに入り、これで再び中須賀が首位に返り咲く。そしてこの段階で2番手の柳川に約6秒のタイム差を築いていた。

35周レースの30周目に最終コーナーで転倒者があり、これで赤旗が提示されるとレースは29周終了時点の順位で成立。中須賀は2位の津田に7秒5の大差をつけて開幕戦優勝となった。

また、9番手からスタートした「YAMALUBE RACING TEAM」の野左根航汰は4位にまで巻き返してレース終了。予選10番手の藤田拓哉はスタートでのトラブルを克服して11位でレースを終えた。

JSB1000 RESULT Race.1

JSB1000 RIDERS RANKING

COMMENT

YAMAHA FACTORY RACING TEAM
中須賀克行選手(優勝)

「バックマーカーが見えたとき、ここが勝負ポイントだと思いました。バックマーカーを使って後続を引き離すことができましたが、19周目のピット作業もチームスタッフはうまくこなしてくれて、いい形でレースを終えることができました。ファクトリーライダーとして目標は高く掲げようと、今年は全勝を目標にしましたが、それだけにプレッシャーもありました。また、僕の地元九州では地震災害がありましたが、レーシングライダーとして、今後もいい走りをして元気づけられればと思っています。応援ありがとうございました」 

吉川和多留監督

「天候不良などでテスト不足が否めないままレースウイークを迎えましたが、優勝することができてひと安心です。ただ、昨年のレースで課題に上がっていた部分を解決しようとテストでトライしましたが、なかなか思うように進まず、今回のレースが完璧であったかと言えば、そうではありません。中須賀選手の、マシンに対する要求もレース毎に高まってくるので、今後もスタッフ一丸となってバックアップしていきます。応援していただいたみなさんに感謝しています。ありがとうございました」

YAMALUBE RACING TEAM
野左根航汰選手(4位)

「結果的に4位まで挽回できましたが、レースウイークを通して、課題が増えてしまいました。その第一が、コースに合わせてどれだけ短時間にマシンのセットを合わせることができるかという点です。今回は、事前テストがなかったので、なかなか思うようにマシンのセットが出せず、予選と決勝は本当に苦しかった。今回の順位は、チームスタッフの素早いピット作業に助けられてのものです。予選も含めて、自分の想定したラップタイムから21秒遅かったです。次戦のツインリンクもてぎでは、しっかりと戦えるように頑張ります。応援、ありがとうございました」

藤田拓哉選手(11位)

「スタートでエンジンがかからず、大きくポジションを落としてしまいました。しかし、マシンのセットアップの方向性は見えているし、自分に足りないものが何かもわかっています。今回の結果は11位でしたが、データを残すことができたので、これをしっかりと次回のツインリンクもてぎに生かして戦います。もっともっと自分を追い込んでいきます。応援ありがとうございました」

難波恭司監督

「スタート時に藤田選手のエンジンがかからずに出遅れてしまいましたが、今後、このようなことがないようにしっかりと原因を究明していきます。一方で、野左根選手、藤田選手ともに、アベレージタイムが設定値に届いておらず、この点には不満が残ります。2人のライダーには、マシンのセットアップ方法はもちろん、どのように走ればいいのかなど、もっともっと考えてレースウイークを過ごしてほしいと感じています。ただ、チームとしては、今回は耐久レースで、ピット作業が問われるものでしたが、スタッフはミスなくライダーを送り出すことができ、力を発揮できたと思いますし、大きな自信になりました。今大会は課題の残るものになりましたが、応援、そしてサポートしていただいた方々に感謝しています。ありがとうございました」

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