全日本ロードレース選手権 JSB1000
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどJSB1000に関する情報をお届けします。
Rd.01 4月3日 MINE
RACE DATA
■大会名称:2005全日本ロードレース選手権第1戦
■カテゴリ:JSBクラス
■開催日:2005年4月3日(日)
■会場:ミネサーキット(3.330839km) ■観客数:15,300人
■天候:くもり ■コース:ドライ
■周回数:16周 ■参加台数:28台 ■出走台数:25台
■PP:中冨伸一(ヤマハ/1分24秒453)
■FL:伊藤真一 (ホンダ/1分25秒138)
REPORT
中冨伸一、ポール獲得するも決勝はリタイア
05年の全日本ロードレースが4月2日(土)~3日(日)に山口県・MINEサーキットで幕を開けた。YSP&PRESTOレーシングでは、チームクルーに一部変更があったが、ライダーは前年度ランキング3位となった中冨伸一、そしてマシンは開発が進むヤマハYZF-R1で、05年シーズンのチャンピオン獲得を目指す。
4月2日(土)に行われた公式予選。午前の1回目の走行で、中冨は1分24秒462のトップタイムを記録。このMINEサーキットで全日本が開催されるのは3年ぶりで、当時はスーパーバイクがトップカテゴリーとして開催されたが、そのときに記録されたレコード1分24秒714を上回るものとなった。さらに中冨は、午後に行われた予選2回目でも好調を持続、公式予選1回目で記録した自身のコースレコードを上回る1分24秒453をマークしてポールポジション獲得。公式予選1回目、2回目ともに時間枠をいっぱいに使った13周に及ぶタイムアタックであった。
迎えた3日(日)の決勝レース。ポールポジションからスタートした中冨は、第1コーナーにトップで進入する。そして第2~3コーナーをクリアしていったが、続くヘアピンへ向かう際に転倒を喫してしまい、そのままリタイアとなってしまった。レースではその後、SP忠男レーシングチームからヤマハYZF-R1を駆る中須賀克行がトップを走るシーンも見られたが、3周目に首位に立った伊藤真一(ホンダ)がそのポジションを守りきって優勝し、中須賀は6位でチェッカーを受けた。
RESULT
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | ホンダドリームRT | Honda | 23'15.776 |
2 | 柳川 明 | TEAM GREEN | Kawasaki | 23'30.974 |
3 | 辻村 猛 | F.C.C.TSR | Honda | 23'36.758 |
4 | 渡辺 篤 | ヨシムラスズキジョモスリクソン | Suzuki | 23'38.993 |
5 | 出口 修 | DyDo MIU Racing | Honda | 23'40.238 |
6 | 中須賀 克行 | SP忠男レーシングチーム | Yamaha | 23'41.633 |
7 | 松戸 直樹 | モリワキMOTULタイガーレーシング | Honda | 23'41.945 |
8 | 須貝 義行 | TeamPanteraPLOT | Ducati | 24'14.644 |
9 | 今野 由寛 | Moto Map SUPPLY | Suzuki | 24'14.774 |
10 | 八木 孝弘 | 伊藤RACING・GMDスズカ | Yamaha | 24'16.701 |
11 | 西 浩史 | 24R+工房のむら | Yamaha | 24'17.433 |
12 | 畠山 泰昌 | WMP RACING ポチット | Honda | 24'21.944 |
13 | 藤岡 祐三 | ENDURANCE | Honda | 24'24.825 |
14 | 亀谷 長純 | チーム 桜井ホンダ | Honda | 24'26.443 |
15 | 岸本 直樹 | DOGFIGHTRACING | Yamaha | 24'37.333 |
16 | 名倉 嘉一 | ホンダ浜松エスカルゴ | Honda | 24'46.866 |
17 | 梨本 圭 | ケンツGZOXスズキ | Suzuki | 24'48.041 |
18 | 清水 秀一 | パワーファクトリーロードウェイ | Suzuki | 23'26.327 |
19 | 向井 伸之 | TEAM Z-TECH | Suzuki | 23'55.135 |
20 | 野寄 真二 | ホンダ浜松エスカルゴ | Honda | 23'58.586 |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 伊藤 真一 | Honda | 20 |
2 | 柳川 明 | Kawasaki | 17 |
3 | 辻村 猛 | Honda | 15 |
4 | 渡辺 篤 | Suzuki | 13 |
5 | 出口 修 | Honda | 11 |
6 | 中須賀 克行 | Yamaha | 10 |
COMMENT
中冨伸一選手談(リタイヤ)
「予選でコースレコードを記録することができましたが、MINEでの事前テストの状態を考えると、もう少しタイムを短縮することができたと思っています。レースでは、決して焦っていたわけではないのですが、オープニングラップで転倒という結果となってしまいました。腰を強打した以外に大きなケガがなかったので、次の鈴鹿2&4から気持ちを入れ替えて、仕切り直していきます」
高橋和裕テクニカルディレクター談
「予選でポールポジションを獲得できましたが、チームとしての設定を1分24秒1としていたので、納得のいくタイムではありませんでした。事前テストと比較すると、路面状態がかなり変わっていて、それが目標タイムに届かなかった理由です。中冨選手は、レースでは1周目に転倒してしまいましたが、いい勉強だと思うのと同時に、こうした勉強は一回で終わりにしなくては、とも思います。今後は、予選を含めたレース全体の組み立てなども考えて、結果に結びつけていきたいと思っています」