全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.08 10月30日 東北
RACE DATA
■大会名称:全日本トライアル選手権第8戦東北大会
■カテゴリ:国際A級スーパークラス
■開催日:2005年10月30日(日)
■開催地:宮城県/スポーツランドSUGO
■競技:10セクション×3ラップ
■持ち時間:5時間30分
■最多クリーン数:野崎史高(スコルパ)27
■観客:1,100人 ■天候:晴れ時々曇り ■気温:18度
REPORT
ヤマハエンジン搭載の野崎史高、今季初優勝!
ヤマハエンジン搭載のスコルパに乗る野崎史高が全日本通算2勝目を飾った。昨年の最終戦では全日本初優勝を果たしている野崎には、今年も大きな期待が寄せられた。野崎自身、開幕戦で2位、第7戦でも2位となっているだけに、勝利で今季をしめくくる思いで挑んだ。
競技は、トップライダーにとっては比較的難易度の低いセクションで行われ、わずかなミスも許されない神経戦が展開された。1ラップ目、足着き1回だけの減点1でこなした野崎が、それぞれ減点7の小川友幸(ホンダ)と第7戦ですでにV6を決めている黒山健一(ベータ)を大きくリード。2ラップ目は田中太一(ガスガス)が減点0、黒山が減点1で追撃したが、減点2で回った野崎との差はほとんど縮まらず、最終ラップを迎える。その3ラップ目は、渋谷勲が減点0、黒山が減点1で逆転に望みをつなげたが、野崎も減点1として逃げ切り今季初優勝。通算2勝目を挙げ、黒山の全勝優勝を阻むこととなった。
渋谷は1ラップ目5番手と出遅れたが、2、3ラップ目に追い上げて3位&今季3度目の表彰台をゲット。ランキングでは4位となった。また成田匠は、1ラップ目は一時3番手につけていたが、第10セクションでの失敗が響いて7番手に後退。2ラップを終えても7番手だったが、3ラップ目は会心の走り(わずか減点4)で6位とし、シーズンを締めくくった。
RESULT
順位 | ライダー | マシン |
---|---|---|
1 | 野崎史高 | Yamaha |
2 | 黒山健一 | Beta |
3 | 渋谷勲 | Yamaha |
4 | 田中太一 | Gasgas |
5 | 小川友幸 | Honda |
6 | 成田匠 | Yamaha |
7 | 小川毅士 | Honda |
8 | 井内将太郎 | Honda |
9 | 田中善弘 | Gasgas |
10 | 尾西和博 | Beta |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Beta | 137 |
2 | 田中太一 | Gasgas | 98 |
3 | 小川友幸 | Honda | 98 |
4 | 渋谷勲 | Yamaha | 97 |
5 | 成田匠 | Yamaha | 76 |
6 | 小川毅士 | Honda | 65 |
7 | 井内将太郎 | Honda | 62 |
8 | 野崎史高 | Yamaha | 54 |
9 | 尾西和博 | Beta | 51 |
10 | 田中善弘 | Gasgas | 43 |
COMMENT
野崎史高選手談(優勝)
「SUGOは相性がいいですね。1ラップ目トップと知って、2ラップ目に緊張し、3ラップ目はプレッシャーを感じたので、早回りで逃げ切りました。黒山選手の全勝優勝を阻止することができて、良かったです。来年の世界参戦は未定ですが、全日本に専念する場合もチャンピオン獲得にむけて頑張ります。ゴール後試乗したスコルパSY250Fプロトタイプ(ヤマハDOHCエンジン搭載)は、すごくパワーがあって、とても軽い感じで乗れました。高回転まで良く回る強力なエンジンの力に慣れれば、かなりいけると思います」
渋谷勲選手談(3位)
「1ラップ目から減点5を取ってしまい、集中するのに時間がかかるというか、集中力が途切れてしまうことがありました。でも3ラップ目にようやく集中できて、全セクションをクリーン(減点0)できました。1位になった野崎選手は、本当に精神力が強い人だと思います」
成田匠選手談(6位)
「コンディションは良かったですよ。セクションはやさしい傾向だったけれど、ところどころに油断できないポイントがあって、そこでミスをしたのが痛かったかな。1ラップ目は途中まで3番手だったけど、最後にミスして大きく順位を落としてしまいました。さらに2ラップ目も走りが乱れましたが、3ラップ目はミスも少なくて、自分ではパーフェクトに近い感じで走れました」