全日本トライアル選手権 IAスーパー
ヤマハの参戦ライダー、マシンなど IAスーパーに関する情報をお届けします。
Rd.05 8月7日 中国
RACE DATA
■大会名称:全日本トライアル選手権第5戦中国大会
■カテゴリ:国際A級スーパークラス
■開催日:2005年8月7日(日)
■開催地:鳥取県/ヒロスポーツパーク
■競技:10セクション×3ラップ
■持ち時間:6時間
■最多クリーン数:黒山健一(ベータ)25
■観客:1,800人 ■天候:曇り時々晴れ一時雨 ■気温:32度
REPORT
渋谷勲4位、成田匠は6位
前回第4戦では、2位&4位と大活躍した渋谷勲と成田匠だったが、今回第5戦中国大会では、それぞれ4位、6位に終わった。競技は昨年と同じ会場・ヒロスポーツパークで行われ、沢と岩場を主体にヒルクライムを加えた10セクションが用意された。とくに上流には、新たに難易度の高いセクションが設定され、ライダーたちを待ち受けた。
世界選手権帰りの渋谷は、フランスGPで15位、イタリアGPでも15位&12位に入賞してポイントゲットしたことで、自信をもって今大会に臨んでいた。ところが、世界選手権のダイナミックな設定のセクション(セクションごとの持ち時間は1分30秒)とは対照的で、セクションマーカーによる規制が多く左右に細かくターンしながら障害物を越えるセクション(持ち時間は1分)に翻弄された渋谷は、出だしから2連続で失敗するなど出遅れてしまう。
それでも渋谷は、1ラップ目を終了した時点で3番手につけていたが、2ラップ目は4番手に後退。3ラップ目は激しく追い上げたものの、小川友幸(ホンダ)に2点届かず、4位となった。
一方、第1セクションからタイムオーバーで減点5となってしまった成田は、その1ラップ目を終えて8番手と苦しいスタートとなった。しかし2ラップ目は6番手に浮上。3ラップ目も好調をキープしたが、小川毅士(ホンダ)と2点差で6位となった。
なおパドックでは、ヤマハエンジンを搭載したスコルパのTY-S125FをボアアップしたニューモデルTY-S175F(油圧クラッチキット標準装備)が展示され注目を集めた。
RESULT
順位 | ライダー | マシン |
---|---|---|
1 | 黒山健一 | Beta |
2 | 田中太一 | Gasgas |
3 | 小川友幸 | Honda |
4 | 渋谷勲 | Yamaha |
5 | 小川毅士 | Honda |
6 | 成田匠 | Yamaha |
7 | 井内将太郎 | Honda |
8 | 尾西和博 | Beta |
9 | 田中善弘 | Gasgas |
RIDERS RANKING
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | 黒山健一 | Beta | 80 |
2 | 田中太一 | Gasgas | 59 |
3 | 渋谷勲 | Yamaha | 56 |
4 | 小川友幸 | Honda | 55 |
5 | 成田匠 | Yamaha | 45 |
6 | 小川毅士 | Honda | 38 |
7 | 井内将太郎 | Honda | 36 |
8 | 尾西和博 | Beta | 31 |
9 | 田中善弘 | Gasgas | 22 |
10 | 野崎史高 | Yamaha | 17 |
COMMENT
渋谷勲選手談(4位)
「全日本はセクションの持ち時間が1分だった、と頭のなかでは思っていたけれど、世界選手権からの切り替えがうまくできず、1~2ラップ目にタイムオーバーの減点5が4つか5つくらいあったのが痛かったですね。それがなければ上位の選手たちと対等に戦えていたと思います。次の全日本に向けてまた練習しながら、デ・ナシオン(※渋谷 選手が日本代表チームの一員に選ばれた/国別対抗戦)のことも考えていきたいと思います。でもやはり、世界選手権がいいですね。こういうこまごました制限の多いセクションよりも、いちかばちかのセクションの方が僕は好きですから。来年は世界選手権に全戦出場して、世界で活躍したいと考えています」
成田匠選手談(6位)
「今日は普通でしたね。結果的には6位ですけれど、細かいゲート規制がすごい多くて全然スピード感がないセクションでした。走っていて、あまり楽しめる感じではなくて、それが一番きつかったし、モチベーションが上がらない原因になりました。気分次第で、ずいぶん違うのかなと思いました。コースを回るのは僕が一番早かったので、時間的には問題なかったですね。次はまた楽しめるように頑張ります」